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任天堂の看板IPである『星のカービィ』。そのアニメ化作品が、2000年代の土曜日の朝に放送されていたことはご存知でしょうか。そのあまりにクセの強い内容に、一種の伝説と化しているアニメ「星のカービィ」。20年の時を経てBOX化が発表され、驚きの声が上がっています。
8月11日に東京ガーデンシアターにて開催された音楽イベント「星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス」。その会場にて、アニメ「星のカービィ」のBlu-ray BOX発売が発表されました。HDリマスターが施され、「キレイになった映像が楽しめる」とのこと。
しかし、ネット上では「信じられない」「本当に販売できるのか」といった驚きの声も。というのも、アニメ「星のカービィ」は今や伝説となっているほど“クセの強い”アニメ作品だったのです。
独自の強烈なキャラ付けが魅力
同作のストーリーは、アニメオリジナルのもの。デデデ大王やメタナイト、ワドルディといったお馴染みのキャラクターも多数登場しますが、アニメオリジナルキャラクターも存在しますし、既存のゲーム作品とは直接的な繋がりのない作品となっています。
同作を“伝説”たらしめたのは、原作キャラ・オリキャラ問わず、強烈なキャラ付けをされていた点。自称・プププランドの第17052代目領主であり、語尾に「~ゾイ」と付けて話すデデデ大王は、その筆頭です。
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他にも、デデデ大王の側近で「~ゲス」が語尾のカタツムリ・エスカルゴン、カービィ世界でまさかの美少女ヒロインであるフームやその弟のブンなどなど、魅力的なキャラクターが多数登場します。
デデデ大王が何かトラブルを巻き起こし、それをカービィが解決する…というのが同作の一般的な流れ。しかしデデデ大王の巻き起こすトラブルは当時の社会問題を痛烈に風刺していることが多く、一部からは米国の毒舌風刺アニメ「サウスパーク」にあやかって「和製サウスパーク」と評されるほど。「国家ぐるみの場合は犯罪にならんゾイ」「環境破壊は気持ちいいゾイ」といった名言を連発し、マニアックなアニメファンを惹き付けました。