
株式会社ブシロードミュージックは、2022 年 9 月 24 日(土)、有明アリーナにて、「BanG Dream! 10th☆LIVE」DAY3 : Poppin'Party「Hoppin'☆Poppin'☆Dreamin'!!」を開催しました。
ライブでは初となる、劇場版「BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!」のオープニング楽曲「ぽっぴん'どりーむ!」とエンディング楽曲「星の約束」、さらに Ayase 提供楽曲「イントロダクション」などを披露。キャラクターによるストーリー映像を挟みながら新旧の人気曲で会場を盛り上げ、約 2 年ぶりの開催となった Poppin'Party による単独公演を成功の内に終えました。
また、新規公開情報として、2023 年 2 月に有明アリーナにて「BanG Dream! 11th☆LIVE」2DAYS を開催することを発表。Poppin'Party(以下ポピパ)はRAISE A SUILENとの対バンライブでの出演。初の組み合わせであり、両バンドの関係の深さからファンの注目度は高く、客席は大いに盛り上がりました。
本稿では、大盛況のうちに幕を閉じたライブ当日のレポートを綴っていきます。
なお、本ライブの模様は10/27(木)20:00~22:00にMUSIC ON! TV(エムオン!)で放送予定。エムオン!で初めてライブを見る予定の方は、記事内にネタバレを含む点をご了承したうえでお読みください。
◆ポピパらしさ全開のキラキラドキドキ感
ライブの構成は、キャラクターによるストーリー映像を挟みながら大きく4つのライブパートに分かれ、それぞれがPoppin'Partyの「楽しさ」「かっこよさ」「盛り上げヂカラ」「絆」を確かめながら、夢の世界を脱出するために歌う・・・・・・という前振りのもと進行。
ストーリーやテーマを決めた設定を作り、その中で何をするかということをしているときのポピパの強さは"最強"の一言に尽き、各ライブパートごとの楽曲チョイスと創意工夫されたパフォーマンスに、"BanG Dream!(バンドリ!)"から生まれた最初のリアルバンド としての底力のようなものを感じました。
ライブ本編ではメンバーが声を発する機会が少なかったのも特徴的で、その分ストーリーと楽曲に没入できる設計になっており、キラキラドキドキ感やエモさといった「ポピパらしさ」を目一杯浴びられる時間にフロアは酔いしれました。
◆「4人の女神を満足させる」べく分かれた4つのライブパート
■楽しさ全開!ポピパのライブが幕を開ける

ライブ初披露となった「ぽっぴん'どりーむ!」で開幕を告げ、最初のライブパート「楽しいブロック」では、「Yes! BanG_Dream!」「キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~」「最高(さあ行こう)!」を披露。王道ソングを投入し、掴みは完璧と言わんばかりに客席を沸かせました。
■赤から青に変わる演出の一体感にエモさを感じる
2つ目のライブパート「かっこいいブロック」では、「Moonlight Walk」「ティアドロップス」「イニシャル」の3曲を続けざまに畳み掛けます。このパートで印象的だったのは「ティアドロップス」。ポピパのライブではおなじみですが、約2年ぶりの開催でも歌詞に合わせてライブ映像と照明、さらには客席も"赤から青に"、"青から赤に"変わる一体感はライブならでは。特に、ブリッジしながらギターを弾く花園たえ役の大塚紗英さんの姿が印象的で「Moonlight Walk」では背面ギターも披露するなどその演奏スタイルで会場を沸かせました。
■まるでマーチングバンド!楽しそうに行進するポピパの面々が最高にかわいい
3つ目のライブパート「パーティーブロック」では、「What's the POPIPA!?」「開けたらDream!」「Hello! Wink!」を披露。ライブ初披露となった「開けたらDream!」では、戸山香澄役の愛美さんが叩く木琴が鳴り響くところからはじまり、メンバーが横一列になりマーチングの如く行進しながら演奏する姿が可愛らしかったのが印象的でした。
■エモさ全開のラストは宇宙に向かいまさかの人物からの激励が

ラストとなる4つ目のパートでは、宇宙から地上に帰るために自分たちの歌を響かせるという展開に。アカペラで「前ヘススメ!」を一人ずつ歌い、さらには愛美さんから「歌っちゃった!」の一言が飛び出すなど、さながらTVアニメ「BanG Dream!(バンドリ!)」11話にて、愛美さん演じる香澄が歌を歌えなくなってしまったときに、メンバー全員で「前ヘススメ!」を公園で歌ったシーンを再現した格好に。
さらには「ぽっぴん'どりーむ!」で始まった本編が、「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」「星の約束」で幕を閉じるという美しすぎる展開に思わず感極まる筆者。
また、ライブ合間パート(キャラクターストーリー部分)の監修を担当した綾奈ゆにこさんはTwitterにて「特にスタビと星の約束の間のパートには、特大の感謝を込めました(ひとつの解釈として…ですが」と語っています。
パートのラストでは聞き馴染みのある「やりきったかい?」の一言が響き、アニメ1期を再構築し、新旧多彩な楽曲でストーリーを彩るような本編となりました。(SPACE→宇宙から予感はしていたけど本当にくるとは…)
◆やっぱりライブっていいな

ライブ合間パートで、本編は香澄の夢落ちだったと判明したあとのアンコールで「イントロダクション」を披露。本編で夢を、「イントロダクション」で現在を、そしてラストの「キズナミュージック♪」で現在の5人の絆から繋がる夢(未来)へ続いていくと考えると、作り込まれたライブ合間パートとセットリストに驚かされます。
「イントロダクション」披露後、ここでようやくメンバーたちの自己紹介タイムが。各々本日の感想や感謝を述べる中、感極まって涙を流していたのは花園たえ役の大塚紗英さん。ポピパを「家族とは違うけど、お互いのことをなんでも知ってるもうひとつの家族のようななにか」と称していたのが印象的でした。
アンコールもおわり、最後の挨拶終了後もステージに残り続けようとするポピパの面々。帰り道でじっくり余韻に浸り、「やっぱり生のライブっていいな、自分も帰りたくない」と演者のみなさんと似たような気持ちになるほどこみ上げてくるものがたくさんありました。
「Poppin'Party」としてのライブは実に約2年ぶりとなった本イベント。「BanG Dream! 11th☆LIVE」の開催も決定しており、なかなか興行できなかった期間のピンチを楽曲の準備や映画製作などに充て、そのピンチを今まさにチャンスに変えていく「BanG Dream!」とブシロードに、今後も注目です。
<セットリスト>
M1 ぽっぴん'どりーむ!
M2 Yes! BanG_Dream!
M3キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~
M4最高(さあ行こう)!
M5 Moonlight Walk
M6 ティアドロップス
M7 イニシャル
M8 What's the POPIPA!?
M9 開けたらDream!
M10 Hello! Wink!
M11 前ヘススメ!
M12 STAR BEAT!~ホシノコドウ~
M13 星の約束
EN1 イントロダクション
EN2 キズナミュージック♪
<メンバーソロカット>





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Photo 福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)、ハタサトシ