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人工知能(AI)技術が発達し、最近はSNS上でもAI産のイラストが流行中。中でも『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(シャニマス)の樋口円香を題材にした作品が、ちょっとしたミームになりつつあるようです。
そんな中、エンタメ性に定評のある「にじさんじ」ライバー・卯月コウさんが10月18日に「(実況)AI VS 樋口円香」という謎の企画を決行していました。
AIと化した卯月コウが樋口円香を攻略
『シャニマス』実況は以前から行っていた卯月コウさんですが、この日の配信では開幕から「試作型イラストAI・卯月コウ」と名乗るものが登場。生まれてこの方感情を持ったことがないものの、樋口円香のイラストを描くように指示されることが増え、興味を持ち始めたようです。
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「ラーメン好き」や「ムチムチ」という、少々偏った知識で埋め尽くされている「AI・卯月コウ」。さっそくプロデュースを開始すると、難解で知られる樋口円香の人間性に触れることに。
Morningイベントで天気の話題になり、「AI・卯月コウ」は「午後は雨らしいけど」を選択。すると「はい、知っています」とそっけない返答があったものの、なぜかコミュニケーションは成功判定。データにない反応に、「わからないですね。人の心というものは…」と動揺を隠せません。
感動のクライマックスが…
しかし「AI・卯月コウ」は触れ合いの中で、徐々に樋口円香の人間性を理解し始めたらしく、「私が今まで描いていたものは…」「心に、こころ?何か私に刺さったトゲが抜けない…」とエラーが生じてしまいます。
それからというもの、育成的に非効率とわかっているレッスンも断れなくなるなど、徐々に自我が発生。そして、とあるイベントコミュでは、「以前学習した時には気づきませんでした」「これが…。愛…」と、ついに感情を知ることになりました。
本来AIが理解し得ない領域にたどり着いた後は、「円香、愛しています」「無感情とかくだらないです」「好(ハオ)です」などと手のひら返し。カタコトだった言語も流暢になり、もはや“本人”と区別がつかない領域へ…。
プロデュースを終えて感情を理解した「AI・卯月コウ」は、「最後に私、真AIの新たなる解釈によって樋口円香を算出したいと思います」と集大成のイラストをお披露目するのでした。
AI(卯月コウ)に感情を芽生えさせるほど奥が深い、樋口円香のプロデュース。その詩的で美しいシナリオを、追体験してみてはいかがでしょうか。