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2022年10月28日に配信予定の『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』に先行して、『ヴィレッジ』所有者向けに、オンライン専用の『バイオハザード RE:バース』の先行アクセスが解禁されました。
シリーズ初のオンラインタイトルであるPS2版『バイオハザード アウトブレイク』に始まり、これまで様々なマルチプレイが試行錯誤されてきた『バイオハザード』シリーズ。筆者は幸運にも、2011年のサービス終了前に『アウトブレイク』のマルチプレイを経験し、シリーズのオンラインの可能性を確信しました。
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ちなみに、『 RE:バース』前作にあたる『バイオハザード レジスタンス』も筆者はプレイ済み。今作に関しては、去年の延期もありましたが、心機一転、待望の正式サービス開始です。
今回は、カプコンが開発し、10月24日に先行アクセスが開始された『バイオハザード RE:バース』の気になる内容を紹介していきます。
『バイオハザード RE:バース』とは
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本作は『バイオハザード ヴィレッジ』、および『バイオハザード ヴィレッジ ゴールドエディション』購入者の無料特典として配信されるものです。もともとは『バイオ』シリーズの25周年を記念して制作され、お馴染みの世界観と、歴代のキャラクターが勢揃いして情け容赦ないバトルを繰り広げます。
基本ルールとしては、最大6人のプレイヤーが参加して、キルなどによって獲得できるポイントを5分以内にどれだけ稼げるかを競う個人戦。レオンやクリスなど、それぞれ武器も能力も異なるキャラクターが一堂に会し、倒されるとクリーチャーに変態して復讐するというシステムも特徴的です。
また、本作は日本語をはじめ複数言語に対応し、ボタン表記を含めたフルコントローラーサポートも完備。クロスプレイにも対応しています。
俺もお前もみんな家族!レッツパーチー
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本作のベータテスト時に筆者は『ヴィレッジ』を持っておらず、今回のプレイは完全初見で予備知識もなく挑んだのですが、お世辞抜きでけっこう面白かったです。
どのゲームも初めてマルチプレイをやるときは緊張したり、理解が足りなかったり、上手くできないことがあります。その点、本作は個人戦ということで気軽にできますし、基本的な部分は『RE:3』と同じなので難しくありません。
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キャラクターの固有スキルや本作から導入された新要素などもありますが、慣れている上位者も含め、だいたい行き当たりばったりで殴り合う展開になるので戦術などの小難しい知識も不要。体力も比較的多く、銃で撃たれるより、モンスター化した他のプレイヤーに突撃されて絶命するパターンの方が多かったです。
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警察署やベイカー邸など、ナンバリングタイトルに出てくるマップの中で、同じ顔のキャラクターやモンスターがもみくちゃになる光景はかなり笑えます。暴言や指示が飛び交う真剣なバトルというより、いつもの世界観を楽しみながら、緩い雰囲気の中で夢のオールスターを思い通りに動かして遊ぶ感覚でした。
チーム制にありがちなギスギスや“味方ガチャ”からも解放され、自己責任の名の下に、正々堂々と戦えるのは本当に久しぶり。いまとなっては稀有な存在となってしまった、こうした個人戦のマルチプレイの面白さを再確認できたのは、本作から得られた貴重な発見と言えるでしょう。
エージェントハントの再来なるか
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本作最大にして革新的な要素として、自分がモンスターとなって思いのままに操り、戦うことができる独自のシステムが挙げられます。
具体的には、人間の状態で誰かに倒されると、その場でモンスターとして復活。その際、エリア上に落ちているウイルスの所持数に応じて、より強力なモンスターに生まれ変わることができるというものです。
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モンスターを操作する試みはシリーズでも何度かありましたが、本作では大々的に対人戦の中に組み込み、それを根幹の要素として成立させています。誰もが初心者という現在の状況を利用し、筆者も最弱のファット・モールデッドから最強のタイラントまで一通り触れて連続キルやトップを経験しましたが、なかなかユニークな体験でした。
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そもそも、モンスター自体かなり強いので、タイラントやネメシスといった天上クラスまでいかなくとも十分に戦えます。これも使い方次第だとは思いますが、本作は『レジスタンス』同様に無敵時間がほとんどないため、“ハメ”の概念がかなり重要。とにかく一度、攻撃を当てたら、そのまま連続で圧倒できるので振りの早いハンターなどの方が強いかもしれません。
ただ、モンスターは強力なだけに得られるポイントも少なめ。筆者はハンクばかり使っていましたが、普通に銃で戦うのもしっくりくるので、堅実にポイントを稼ぐのなら人間として戦い続けることも考えるべきでしょう。
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初見の面白さと将来性は別問題
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本作をプレイしてみて、面白いと思ったのは神に誓って事実ですが、だからといって手放しに褒めるわけではありません。はじめは何でも楽しく思えるのは当然であって、だんだん慣れてくると、今度は悪いところが見えてくるものです。
本作が現代のゲーム業界を生き残れるかは、関係者の皆様の手腕に懸かっているところですが、あえて言えば、個人的に気になった部分が2つほどありました。
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まずひとつは、先ほども述べた無敵時間について。歴史的にも『バイオ』シリーズでは、この無敵時間を使って敵の攻撃を回避するという手法が古くから存在します。ある種の裏技のようなものですが、この効果を否定することはできず、筆者も数々の危機を乗り越える救いとして重宝していました。
こう言うと難しく聞こえますが、やり方は簡単。ハシゴを登ったり、体術をしたり、通常のプレイ過程で発生する無敵時間をタイミングよく使うだけ。ところが、本作や前作の『レジスタンス』では全くと言っていいほど発生しないため、ほんの少し隙を見せるだけで“ハメ殺し”の目に遭うのです。最悪、回避中も当たり判定があるので、もうどうしようもありません。
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もうひとつは、主人公がモンスター化するという違和感。レオンやクリスが人気キャラクターであることは承知していますが、いくら別の世界線とはいえ、歴代主人公が理由もなしに変異して殺し合うというのは世界観を無視していて受け入れがたいです。
今年で26年目のシリーズであり、ただの人からゾンビやモンスターになった例もたくさんあるわけですから、そういうネタこそ拾い上げてもらいたいです。ぱっと思いつくかぎりでは、初代のリサや『バイオハザード CODE:Veronica』のスティーブやアレクシア、あるいは『バイオ2』のウィリアムなんかは第5形態まであります。こういう場だからこそ、脇役や悪役にスポットライトを当てても、バチは当たらないのではないでしょうか。
『バイオハザード RE:バース』は『ヴィレッジ』の所有者向けに、PC(Steam)およびPS4/Xbox One向けに先行アクセス中です。