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HoYoverseは、PC/PS5/PS4/スマホ向けオープンワールドRPG『原神』にて、2人の新キャラクター情報を公開しました。風元素使いの「放浪者」と、同じく風元素使いの「ファルザン」です。
◆その姿は「散兵(スカラマシュ)」!?カラーリングの変わった「放浪者」
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新キャラクターの「放浪者」ですが、その見た目はファトゥス「散兵(スカラマシュ)」にそっくり。どこか危険そうな表情はそのままですが、衣装のカラーリングが変わったり、神の目が予想外の「風元素」であったりと、かなり新鮮味を感じる雰囲気となっています。
キャラクター紹介によれば、「心ある者が人ならば、彼は人とは呼べぬ者である。 心なき者にも悲しみと喜び、苦しみと愉悦があるならば、彼はもっとも人に似た人形である」とのこと。
摩訶善法マハークサナリ知恵の主・ブエルなる人物からは、「信仰者は神の栄光を築き、裏切者は神の化度を見届ける。でもこの者について、私はどちらにも彼を位置付けするつもりはないわ。いかなる不確定要素も、彼がこれから歩む道の礎なのだから」とも言われています。
Ver.3.2ではスカラマシュがメインキャラクターとして魔神任務に登場することが発表済み。ストーリーを経て、スカラマシュの心境に何らかの変化が起こるのでしょうか?それともこの放浪者はスカラマシュではないのでしょうか?その正体が気になるところです。
■キャラクターエピソード
その夜、ある黒い影が大雨に乗じてたたら砂の旧跡にやって来た。付近の住民はとうの昔にいなくなっていたが、今日に限ってとある農夫が生計のため鳴草を採りに来ていた。農夫は夜の微かな明かりを頼りに、崖のそばに鬼魅のような人影が立っているのを見た。
その者は大きな笠をかぶっており、顔を見ることができない。息の音が雨の幕を突き通り、農夫の耳にまで届く。
刹那、その者は言う――人はこうやって息をするんだ、と。
農夫は怪異にでも出くわしたのかと不安になり、慌てて岩の陰に隠れた。その者はさらに続ける――何を恐れている?互いに見知らぬ通行人だろう、まさか危害を加えるとでも思ったのか?僕はただこの地に立ち寄って、友の墓参りに来ただけさ。
その者が言い終わるや否や、農夫は顔を出して辺りを見回す。しかし、黒い影はいなくなっていた。地面には一枚の紙が落ちており、それは瞬く間に雨水に浸食されていく。紙には三つの質問と、それに対する書きかけの回答が記されていた――
人は心を持つのに、なぜ他者の心は恐れない?
なぜなら人は未熟で完璧ではないからだ。
人の未熟さを知る上で、如何にしてそれに向き合う?
……
心なき者は如何にして人となる?
心なき者は人に成り難し。
それを見た農夫は、背筋が凍る思いをした。たたら砂は荒れ果ててから何年も経っており、墓参りに来る者などとっくにいなかったからだ。たとえいたとしても、なぜこのような夜に限って現れたのだろうか。
◆“百年前”の教令院にも在籍?優れた学者「ファルザン」
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一方の「ファルザン」は、百年前の教令院の優れた学者であり、古典ギミック術学科を創設した者の1人だといいます。知論派でありながらギミックへの造詣が深いことでスメールで名を馳せているのだとか。しかし、彼女のことよりも先にその栄誉は時代に忘れ去られてしまったとのこと。
今でもクシャレワー学院の必読書として位置付けられている、約百年前に出版された「古典ギミック術概論」にも、「本書の内容の多くは、ファルザン先輩が書き上げた論文や手稿を参考にしています。彼女が教令院に戻った時、後世の学生たちが「ファルザン」の名を覚えていてくれることを願っています」と記載。
これまでにも仙人や神の眷属など、何百年の時を生きる人物は登場。ファルザンもそういった種族なのでしょうか?
■キャラクターエピソード
クシャレワー学院の学生たちの間には、このような伝説がある――
もしギミック術の試験に落第してしまい、気が立っている指導教員の補講を受けるのが怖かったら、隣のハルヴァタット学院に行き、ファルザン先輩に指導してもらえばいいと。
謝礼を用意する必要はない。十分な誠意と謙虚さを持ち、礼儀正しく「先輩」と呼べば、伝説と謳われるギミックの生き字引きを目の当たりにできるそうだ。
ファルザン先輩の説明はいつも明解で、問題を詳しく解説してくれる。彼女は出題範囲の内容を深く理解しており、まるでそれは彼女本人が編纂した教科書のようだ。彼女の指導を受ければ、すべての疑問はあっさりと紐解かれるだろう。ただし、ある二つの難問だけは、彼女のもとを訪ねた本人が乗り越えなければならない。
一つ、ファルザン先輩に初めて会った時、彼女のあまりの若さに戸惑いも驚きもせず、いかにして表情を保つかという点。
二つ、彼女の講義が終わった後、「こんなにも博識なのに、どうして冷遇されながらも知論派に残っているのですか?クシャレワー学院に移籍するつもりはありませんか?」と聞きたい気持ちをどうやって抑えるかという点。
もし表情を保てなかったり、聞きたい気持ちを抑えられなかったりしたら、この知論派の名高い大先輩が得意とする分野を身をもって体験することになるだろう――特に人を批評、説教する分野において。
すでに次回「Ver.3.2」の実装キャラクターは決まっているので、早くても「Ver.3.3」での実装となるであろう「放浪者」と「ファルザン」。そのキャラクターや性能など、気になるばかりです。