『ポケカ』宛名入りの「リーリエ」サインカードが高額転売―非難の声続出、作者本人も「予想外でした」

カードショップ「GEKIRIN秋葉原店（@gekirin_akiba）」は、『ポケモンカードゲーム』の有名カード「リーリエ（エクストラバトルの日）」、それも“さいとうなおき先生のサイン入り”が入荷したことを報告。しかし、サインが“個人向けのもの”であり、転売として非難の声があがっています。

◆「リーリエ（エクストラバトルの日）」とは

「リーリエ（エクストラバトルの日）」は、2019年10月に開催されたイベント「エクストラバトルの日」の賞品として配布されたもの。限定カードゆえ流通数が非常に少なく、フリマサイト等でも高額で取引されています。

GEKIRIN秋葉原店に入荷したのは、カード業界で広く認められている鑑定基準「PSAグレーディング」において、最高ランクの「GEM-MT 10」と判断されたもの。そして、「リーリエ（エクストラバトルの日）」を担当したイラストレーター・さいとうなおき先生のサイン入りという貴重品です。

GEKIRIN秋葉原店は「世界で1枚のカードでございます」とし、1,598万円もの値をつけています。

◆宛名まであるのに……わずか数か月での販売に「けっきょく転売目的だったのか」と非難の声

非難の的となっているのが、サインが「AKIRAさん」という個人に向けたものだった点。AKIRAさんは2022年9月25日にサインを貰っており、自身のTwitterでも「一生大切にコレクションします」とツイートしていました（現在Twitterは削除済み）。

カードにも「AKIRAさん!!」と宛名が記載。サインに宛名を書くのは「あなたのために書いたんだよ」という暗黙の了解があるものですが、それを踏みにじる転売に「さいとうなおき先生に失礼すぎる」「完全に売る目的でサインもらっててドン引き」「一生大切にコレクションするんだろ、おい」など、非難の声があがっています。

◆先生ご本人も困惑……「しばらく怖くて人前に出にくくなって困ります」

さいとうなおき先生も本件に反応しており、「サインカード転売の件、ご本人のお名前入れの対策を徹底してたんですが予想外でした」と困惑。「自分の所有物ですから、僕がアレコレ言う権利ないですし、買う買わないもお店の判断ですけど」としたうえで、「単純に僕がしばらく怖くて人前に出にくくなって困ります」と語っています。

先生のツイートにファンからは、「大変腹ただしく悲しい出来事だと思います。ファンからしても憤りを感じます」や「良かれと思ってしたことがこんな風になってしまうのは本当に残念ですね…」などの反応が。

なお、最後に先生は「AKIRAァ！僕はしっかり顔覚えてるぞ！！！（泣き笑い）」とし、本件への言及を終えています。