
実在の競走馬たちにリスペクトを捧げ、その歴史を独自の世界観に落とし込んでいるアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』。作中にはさまざまな小ネタが存在しますが、時にはレース中の“実況中継”を再現することもあるようです。
◆競馬ファンが思わず興奮する空耳ネタ
『ウマ娘』のレースでは、通常の実況中継とは別に、特殊な条件を満たしている場合にのみ流れる「特殊実況」が存在します。ゴール前で複数のウマ娘が横並びになっていると流れる「大接戦!大接戦のゴール!」も、そのうちの1つ。
実況を文字に起こすと何の違和感もないのですが、ボイス付きで聞いてみると違った印象を受けるはず。なぜか「大接戦!大接戦ドゴーン!」と言っているように聞こえるのです。
この「大接戦ドゴーン!」というフレーズこそが、実際の競馬史から引用された小ネタ。きっかけは2008年に行われた「天皇賞(秋)」、フジテレビアナウンサーの青嶋達也氏が発した言葉でした。
同レースの主役となったのは、『ウマ娘』でも運命のライバルとして実装されているウオッカとダイワスカーレット、そしてディープスカイという馬。3頭がゴール前でほとんど横並びになるという、非常に珍しい状況が発生したことで、青嶋氏はおそらく「大接戦のゴール!」と口にします。
しかしあまりに魂のこもった叫びだったため、当時の視聴者たちの間では「大接戦ドゴーン!」にしか聞こえないと話題に。その後、ゴール前で接戦が繰り広げられるレースのたびに引き合いに出されるようになりました。

ちなみにこの大接戦を制したのはウオッカであり、同「天皇賞(秋)」は今でも名勝負として語り継がれています。
『ウマ娘』にその歴史がどんな風に継承されているのか、気になる人はあらためて注目してみてはいかがでしょうか。