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初登場時は息子(娘)だった7人
「マリオ」シリーズのクッパ7人衆…と言われても「誰だっけ?」とピンとこない人もいるでしょうか? キャラクター名を聞けばすぐに納得できると思います。異例のロングランを続けるスイッチの大ヒット作『マリオカート8 デラックス』でもおなじみのラリー、モートン、ウェンディ、イギー、ロイ、レミー、ルドウィッグの7人のことです。
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この7人は「クッパに忠実な部下たち」とされていますが、実は彼らが初登場を果たした1988年のファミコンソフト『スーパーマリオブラザーズ3』では「コクッパ7兄弟」と呼ばれる「クッパの7人の子供」でした。
同作の説明書では、クッパが「息子達の言うことをよーく聞いてせいぜいガンバルことだな」とマリオ≒プレイヤーに語りかけており、その隣に「コクッパ7兄弟」が描かれています。
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また、あらすじのページでも「(クッパは)自分の子供コクッパ7兄弟を仲間に入れて…」と明確に表記されています。クッパ一家、子だくさんだった!
しかし、その続編となる『スーパーマリオワールド』では「コクッパ7人衆」という当時の「コクッパ7兄弟」と現在の「クッパ7人衆」の間を取ったような表記になり、クッパの子であるという明確な記載はされませんでした。む、若干の暗雲が……。
陰でそっと涙をぬぐう7人…!?
クッパと7人衆の関係に大きな変化が現れたのは、2002年発売のニンテンドーゲームキューブソフト『スーパーマリオサンシャイン』と、2014年発売のWii Uソフト『マリオカート8』でした。
『マリオサンシャイン』では、クッパの"一人息子"として「クッパJr.」が初登場。生意気ながらもどこか憎めない愛嬌も持つクッパJr.はその後もさまざまな作品に登場するようになり、今日に至ります。
そして『マリオカート8』では、コクッパたちがついに「クッパ7人衆」として表記されました。親子関係、消滅…!
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もちろん、「マリオ」シリーズはストーリーや設定でプレイヤーを惹きつける類のゲームではありませんので、ちょっとした設定が変更されたところでその面白さにはなんの影響もありません…ありませんが、「クッパと正妻の間についに子供ができ、跡継ぎをはっきりさせるために妾との子だった7人の立場を明確にさせたのでは」と戦国時代のようにエゲつないことを考えたりすると、筆者は『マリオカート8 デラックス』で7人衆を使うのもちょっと楽しく(?)なってきます。
そんな目に遭ってもクッパへの忠誠心にはなんのかげりもなく、忠実な部下として涙を押し込めながら、彼の"ただ1人の息子"への子煩悩ぶりを見守るけなげな7人…それがクッパ7人衆なのです(※一から十まで筆者の妄想です)。
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2023年4月28日には全国の劇場で映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が公開予定ですが、クッパ7人衆の登場や活躍はあるでしょうか? 筆者はそんなところも楽しみです。