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スクウェア・エニックスが手掛ける、アクションRPG『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』。その作中において、主人公「ザックス」が“ガラケー”を使っている姿が懐かしいという声が出ています。
本作は2007年9月、PlayStation Portable向けに発売されたオリジナル版をHDリマスター化したもの。当時は現代で使われているようなスマートフォンが普及しておらず、折り畳み型の携帯電話、いわゆるガラケーが主流でした。
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彼らが使用している端末は、2004年に当時の「パナソニック モバイルコミュニケーションズ」が製造した「P900iV」がモデル。この端末は『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』とタイアップしており、作中で「クラウド」が黒色の端末を使用しました。その同カラーが「クラウドブラック」として実際に発売されたほか、『クライシス コア』や、派生作品『ビフォア クライシス』にも登場しているという経緯があります。
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このガラケー文化は先日発売されたリマスター版『クライシス コア』にもしっかり残っており、ザックスやその仲間たちは作中でガラケーを使用。さらに、コミュニケーションの主な手段がメールということもあって、当時を知るユーザーからは、「ガラケー、懐かしい!」「時代を感じる…」「逆にカッコ良いかも」と様々な声が寄せられています。
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◆令和の『FF7』は、ガラケーからスマホに進化した!
少し寄り道をして、「クラウド」が主役を務める“本編”、『ファイナルファンタジーVII』に目を向けてみましょう。
1997年に発売されたPlayStation版には、PHS(Personal Handy-phone System)という無線通信システムが登場していました。これはゲームの説明書に「パーティ編成システム」の略であると記載されていたものの、当時の流行であったPHSを意識してのネーミングであると考えて良いでしょう。
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しかし、2020年発売の『ファイナルファンタジーVII リメイク』では、作中の神羅社員が当然のようにスマートフォンを使用。現実世界の流れを汲んだのか、オリジナル版で必要不可欠だったPHSは、その姿を消してしまいました。
『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』ではガラケーが使われ、その7年後を描いた『ファイナルファンタジーVII リメイク』には、スマートフォンが普及している…。令和に遊ぶ『ファイナルファンタジーVII』の通信端末事情へ思いを馳せると、「興味ないね」とは言い切れない面白さが隠れているかもしれません。
『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』は、Windows(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。