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12月13日、「にじさんじ」のグウェル・オス・ガールさんがTwitter上で『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモンSV)のシングルバトル用パーティを公開。その驚くべき内容に、トレーナーからツッコミの声が続出していました。
◆3つの“たま”を抱えたパーティ
グウェルさんが披露したのは、実際にランクマッチで使用している構築。初心者ながら最上位ランクの「マスターボール級」に到達したとのことですが、一見すると驚きのパーティに見えるでしょう。
というのも、なぜかバンギラスに「きんのたま」、キラフロルに「でかいきんのたま」。そしてキョジオーンには、ポケモンを捕まえるために用いられるはずの「マスターボール」が持たされているのです。
いずれのアイテムも、バトルでは役に立ちそうにない印象。そのため、トレーナーたちも「きんのたまとでかいきんのたまで草」「上三つの持ち物の意図だけ分からん…」と困惑してしまうことに。
ところがグウェルさんによるこの珍妙なパーティ、実は合理的な考えに基づいた“工夫”が仕込まれているのです。
◆「いわブラフ」たちの役割
グウェルさんは、12月14日に行った配信で構築の意図について解説。実は問題の3匹は「使いません。ブラフですね…」とのことで、ポケモンバトルで使用するのはグレンアルマ・デカヌチャン・ボーマンダのみという考えでした。
たしかに初心者からすれば、相手のパーティに応じて繰り出すポケモンを選ぶことすら一苦労。しかし、割り切って3匹に絞れば、考えることを1つ減らせます。持ち物が適当になっているのは、ロールをよりハッキリさせるためでしょう。
さらに、グウェルさんは「いわタイプ」を並べることで「じめん」「かくとう」「みず」などのポケモンを誘発する狙いがあると説明。それらをテラスタイプ「くさ」のグレンアルマに対処させるのが、主な目的なのだそう。
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ちなみに3匹とも「いわブラフ」と名付けられているのですが、グウェルさんによれば「ブラフ、いくつかのパターンを用意してます」とのこと。
さらには、トレーナーカードに「いわブラフ1」を写り込ませることで、「“バンギラス出しますよ”感をカードからも醸し出してます。カードすらもブラフです」と、作戦の綿密さをうかがわせていました。
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エンタメ性と合理性を兼ね備えた、グウェルさんイチオシの構築。参考にすれば、勝利の女神も笑ってくれるかも?