◆『ファイナルファンタジーVIII』ゼル・ディン
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『ファイナルファンタジーIV』で導入されたアクティブタイムバトルシステムといえば、RPGの歴史における偉大な発明。RPGらしいコマンド選択の要素と、リアルタイムにバトルが進行するアクション的な要素を組み合わせた、傑作システムと言えるでしょう。
しかし長いシリーズの歴史には、そんなシステムの脆弱性を突くようなキャラクターも。筆頭としてよく挙げられているのが、『ファイナルファンタジーVIII』に登場するゼル・ディンです。
ゼルの性能が凶悪と言われている理由は、なんといっても特殊技「デュエル」の存在でした。
「デュエル」の効果は、「制限時間内にコマンドを入力すると、コマンドに対応する技が出る」という単純なもの。しかし、フィニッシュブローを繰り出すまでコンボを続けられる仕組みが曲者です。
→←で出せる「ヘッドショック」や、〇×で出せる「ラッシュパンチ」など、コマンドの簡単な技を素早く入力し続けることで、延々とコンボを続けることが可能でした。
コマンド受付時間はリアルタイム基準なので、素早く入力すればするほどダメージが伸びる仕様。アクティブタイムバトルシステムが生み出した“公式チート”と言っても過言ではないでしょう。
時に、ゲームのバランスを破壊しかねないほどの活躍を見せる仲間たち。あなたの心に残っているのは、どんなキャラクターですか?