※本記事は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
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『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』の舞台となるパルデア地方は、雪山や砂漠、平原など、非常にさまざまな地形で成り立っています。そんなパルデア地方、実は同作に登場する「災厄ポケモン」たちと深い関係があるらしく…?
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◆封印の祠の周辺地形に着目
「災厄ポケモン」とは、『ポケモンSV』に登場する4体の準伝説ポケモン。古代パルデア王国の王に買われ、その国を滅ぼしたと語られています。
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パルデア地方の各地には、「災厄ポケモン」が封印された祠が点在しており、封印の杭を抜くことで祠の中のポケモンと戦えるように。ただその周辺は、他の地域ではあまり見かけない、変わった地形となっていることが多く、これらの地形は「災厄ポケモン」によって生み出されたものではないかと仮説を立てることができるのです。
たとえば「くさ・あく」タイプのチオンジェンが封じられている「朽木の祠」周辺には、パルデア地方最大の沼地があります。草木は枯れ落ち、グレッグルやドオーといった「どく」タイプのポケモンたちが闊歩する、チオンジェンの力を関連づけたくなるような泥濘地帯が広がっていました。
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一方「ほのお・あく」タイプのイーユイがいる「火難の祠」周辺には、黒曜石を想起させる“黒光りする岩の柱”がたくさんあります。黒曜石はマグマが急速に冷え固まってできる火山岩の一種なので、「ほのお」タイプであるイーユイの力が少なからず関係していそうな気がしますね。
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他にも「じめん・あく」タイプのディンルーが眠る「塵土の祠」や、「こおり・あく」タイプのパオジアンがいる「凍裂の祠」についても、周辺の地形に着目すると「災厄ポケモン」たちとの関連性を疑わずにはいられません。
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◆天変地異を引き起こす「災厄ポケモン」
ではここからは、「災厄ポケモン」たちの図鑑説明に目を向けてみましょう。
たとえば『ポケットモンスター バイオレット』の図鑑説明によると、チオンジェンのページには「草木のエネルギーを吸い上げる。周囲の森はたちどころに枯れ果て田畑は不作となる」との記述が。
一方イーユイについて、『ポケットモンスター スカーレット』の図鑑説明では「3000度の炎を操る。岩や砂利を溶かして作ったマグマの海をゆうゆうと泳ぐ」と記載されています。
どうやら彼らは「災厄ポケモン」の名に違わぬ、天変地異レベルの力を持っている様子。これまでに紹介してきた地形は、彼らの力によって生み出されたものといっても過言ではないようです。
また逆に、「災厄ポケモン」が特殊な地形を作ったのではなく、危険な「災厄ポケモン」を封じ込めるために、あえて特殊な地形に祠を作ったとも考えられないでしょうか。
たとえばチオンジェンが封印されている「朽木の祠」は「どく」タイプのポケモンが闊歩する荒れ地ですが、よく考えてみると「くさ・あく」タイプのチオンジェンにとって、「どく」タイプのポケモンは天敵。「くさ」タイプの天敵である「どく」の力で、チオンジェンを封じ込めていると考えても辻褄が合いそうです。
「じめん・あく」タイプのディンルーに関しても同様のことが言えそうで、「じめん」タイプは「こおり」と「みず」が苦手。雪山である「ナッペ山」と「オージャの湖」に挟まれた場所に祠があるのは、「みず」と「こおり」の力でディンルーを封じ込めているからなのではないでしょうか。
様々な可能性が考えられる「パルデア地方の地形」と「災厄ポケモン」の関係性。こういった考察が捗るのも、『ポケモンSV』の醍醐味ですね。