(3)最先端の“プレイする映画”『デスカムトゥルー』
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最後にご紹介する『デスカムトゥルー』は、『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏による全編実写ムービーの完全新作SFミステリー。独自の仕掛けが用いられており、“プレイする映画”とでも言うべき作品でした。
目玉ポイントの1つが、豪華キャスト陣が出演した実写ムービー。本郷奏多さん、栗山千明さん、森崎ウィンさんといった顔ぶれが揃っており、本格的なドラマや映画にも負けない臨場感を醸し出しています。
もちろん同作の魅力は、ムービー一辺倒ではありません。小高氏書き下ろしのシナリオは、死によるループが物語と密接に絡み合っており、“次世代のアドベンチャーゲーム”と呼ぶにふさわしいシロモノです。
シナリオの完成度と、実写によるリアリティによって、プレイヤーは本当に映画の世界に入り込んだかのような体験を味わえるでしょう。今まであまりアドベンチャーゲームに触れてこなかった人でも、きっと虜になってしまうはず。
今回紹介したゲームはいずれも、発売当時の最先端技術をフル活用して作られた意欲作ばかり。最近ではモーションキャプチャーの技術が進歩していますが、実写の俳優たちを自由自在に操作できる時代も、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。