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2007年1月にリリースされたニンテンドーDSソフト『世界樹の迷宮』は、難易度の高く戦略性の高いダンジョンRPGに、手書きによるマップ製作という「ひと手間」を敢えて加えたことで、独特の手応えと達成感を実現。その満足度の高さから、たちまち人気作となりました。
その勢いがシリーズ化を後押しし、DS向けに合計3作品を展開。また、完全新作とリメイク作を合わせ、3DSには合計5作品ものタイトルを放ちました。ですが、2018年8月発売の『世界樹の迷宮X』以降、シリーズ展開は沈黙。ファンが待ち焦がれるものの、新たな作品が出ないまま4年以上の月日が経過します。
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ファンの多くが、新展開への期待と諦める気持ちの狭間で揺れていましたが、2月9日に行われた「Nintendo Direct 2023.2.9」にて、『世界樹の迷宮I・II・III HDリマスター』が電撃発表。後に公式サイトもお披露目され、ニンテンドースイッチとSteam向けに登場することが判明しました。
この発表により、本シリーズが意欲的に活動していることをファンが知り、新作の登場と共にその姿勢を喜びます。シリーズ初期の3作が現行機向けに蘇る今回の展開は、朗報に他なりません。
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そして、喜びつつもファンがさらに知りたいのは、シリーズの完全新作について。リマスター化も嬉しい話ですが、新作の『世界樹の迷宮』を遊びたい気持ちがあるのも、至極当然の話でしょう。
リマスター版が発表されたばかりなので、“完全新作”に想いを馳せるのは、まだ気の早い話かもしれません。ですが、今後の展開に繋がるであろうコメントが、本作の発売決定を記念する生放送番組で飛び出しました。放送を見られなかった方のため、その発言内容をお届けします。
■シリーズ新作は「まだ時間がかかりそう」、「リマスター版の感想を活かしたい」
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番組では、登壇者が本作の発売に喜び、『世界樹の迷宮』シリーズの魅力を振り返りながら、実機プレイを披露するなど、濃密な内容を綴ります。その中で、開発者からのコメントを紹介する下りがありました。
そのコメントは、まず「新たな世界樹の迷宮を作るには、まだ時間がかかりそう」と、ファンが気になるであろう“完全新作”への言及から始まりました。時間がかかる見通しなのは少々残念ですが、「新たな世界樹の迷宮」が開発陣の視野に入っているだけでも、ひとつの朗報と言えそうです。
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続いて「今回のリマスターは、研究を重ねる過程で、まずは今遊べなくなってしまった原点の三部作を現行機で遊んで欲しいというコンセプトで制作したものです」と、『世界樹の迷宮I・II・III HDリマスター』を開発した背景を説明しました。
『世界樹の迷宮』シリーズは、これまでずっと2画面で構成されていたゲームなので、UIの変更だけでも慎重に慎重を重ね、研究に時間がかかることでしょう。その過程で、初期3作を現行機で遊べるようになるのは、嬉しい副産物に他なりません。
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また、本シリーズが持つ特徴のひとつに、「手書きのマッピング」があります。これは2画面の構成を存分に生かしたシステムだったので、『世界樹の迷宮I・II・III HDリマスター』でどうなるのか、心配しているファンも多いはず。
この点についてもコメントがあり、「2画面のDSからは大きくプレイスタイルが変わっていますが、手書きマップで楽しみたい方に向けた仕様もしっかりと用意しております」と、従来の魅力を損なわない形で制作していることを窺わせました。
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そして、「今回のリマスターを遊んでいただいた声は、世界樹の迷宮の新作にも活かしたいと考えております」との一文で、開発陣からのコメントが締めくくられました。
本シリーズの“完全新作”はまだ確定ではありませんが、意欲的に取り組んでいる姿勢が窺え、また『世界樹の迷宮I・II・III HDリマスター』のプレイが明るい未来に繋がる可能性も示されました。今後の新展開を望む方は、懐かしくも新しいリマスター版の冒険に出かけてみましょう。