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各国の強豪チームが勢ぞろいし、『Apex Legends』の世界一を賭けて競い合った「Apex Legends Global Series(ALGS) Year 3:Split1 Playoffs」。そのなかで、「APAC North」地域から出場した“とあるチーム”のネーミングが注目を集めました。
◆大会で最も強烈なネーミングセンス
話題を呼んでいるのは、「GANBARE OTOUSAN」(がんばれお父さん)というチーム。元「REJECT」のDogma選手、JungHee選手、元「FOR7」のJusna選手で構成されており、日本っぽい名前にもかかわらず、実際には韓国人チームです。
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元々国内でも結果を出していたプレイヤーが揃っているので、競技シーンのファンにとっては馴染み深いかもしれません。しかし、今回世界大会で活躍を見せたことで、あらためてユニークなネーミングに注目が集まりました。
なぜ自分たちがプレイしているのに「がんばれ」と応援するスタンスなのか、なぜ「お父さん」なのか…。あまりに難解なチーム名と言えるでしょう。
また、実況でチーム名が呼ばれることもありましたが、その言葉の響きは他のチームとは明らかに一線を画していました。
視聴者たちもユニークなチーム名に釘付けとなり、「頑張れお父さんってなにwww」「頑張れお父さんって名前で決勝行ってんのウケる。日本人じゃなくて韓国人なのもウケる」「頑張れお父さんとかいう名前が楽しすぎるチームよw」とSNS上が盛り上がっています。
◆名前の元ネタは意外なところに
日本語でありながら、意味はよく分からない「GANBARE OTOUSAN」というチーム名。その由来については、韓国で愛されている日本酒「がんばれ父ちゃん」が元ネタとも言われています。
「がんばれ父ちゃん」は、新潟の酒造メーカーである「白龍酒造」によって作られているパック酒。韓国の日本酒市場を席捲した大ヒット商品で、かなりの知名度を誇っているそうです。
また日本のゲーマーたちの間でも、同大会を通じて、このお酒の名前が広まっており、「GOの影響でがんばれ父ちゃん買ってみたくなった」という声も…。
そんな「GANBARE OTOUSAN」ですが、名前だけでなく結果でもインパクトを残しました。一度は敗者復活ラウンドに退いたものの、そこから這い上がってファイナルステージへと駒を進め、1戦目では見事チャンピオンを獲得しています。
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現在は新たな所属先となるプロゲーミングチームを模索しているため、次の大会では別の名前になっているかもしれません。しかしその勇姿とネーミングは、ファンの胸に強く刻み込まれたことでしょう。