
2020年11月12日に発売されるも、品薄で購入が難しいと叫ばれてきたPlayStation5(以下、PS5)。しかし最近はソニー・インタラクティブエンタテインメントが供給量の増加をアナウンスしたこともあり、店頭でPS5を見かける機会も多くなってきました。ゲームファンが普通に買える未来も、そう遠くないことでしょう。
なぜここまで、PS5が品薄になってしまったのか。その理由の1つが、いわゆる“転売”問題です。転売によってメーカーはもちろん、顧客と直接やりとりする店舗までもが、抽選販売等の対応を迫られたのは記憶に新しいところです。
時には10万円近くもの高値が付けられ、多くのファンをウンザリさせてきた転売品。PS5が普通に買えるようになってきた昨今、そんな転売品はどうなっているのでしょうか。
◆供給安定に伴い、転売品は暴落傾向。

PS5の定価は、2022年9月15日から為替の影響で価格改定が行われました。記事執筆現在、「Ultra HD Blu-rayディスクドライブ搭載版」が60,478円、「デジタル・エディション」が49,478円です(いずれも税込)。
一方、大手フリマサイト「メルカリ」でPS5本体の価格を調べてみたところ、「Ultra HD Blu-rayディスクドライブ搭載版」で60,000~85,000円、「デジタル・エディション」で50,000~61,000円あたりの出品が多く確認できました。
さすがにPS5発売直後のような高騰はないものの、新品未開封の状態で定価を大きく下回るような出品は確認できませんでした。またメルカリの販売手数料は10%であり、その金額を定価に乗せて売れたら、ようやくトントン。仕入れや発送の手間等を考慮すると、決して大きな利益が出ているとは言い難い状況が推測できます。
◆転売品の購入は、決しておすすめできない。

メーカーからの供給量が増加するにつれて、暴落傾向にある転売品のPS5。しかし決して、その購入はおすすめできるものではありません。いくら暴落といえど定価を大幅に下回っているわけでもなく、お得感は皆無です。
そして最大の理由は、本体故障時の保証が受けられない可能性があるためです。中には「購入日のレシートから1年以内は保証が受けられる」というものもありますが、転売品のPS5は購入から月日が経っているものも多く、自分の手に渡るまで時間が経てば経つほど、実質その分だけ保証期間が短くなってしまいます。
また、購入から1年以上寝かされたPS5は、そもそもの保証期間が切れてしまっていることでしょう。決して安い買い物ではありませんし、そのようなリスクを取ってまで転売品に手を出す必要はありません。
◆PS5は、普通に買えるようになってきている。
PS5は超高速SSDの搭載によってロード時間が非常に短く、さらにコントローラーの「アダプティグトリガー」は、よりリアルな衝撃と振動をプレイヤーの手にもたらします。
そして6月22日には、国民的RPGの最新作『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』も発売。まさに“次世代のゲーム体験”が待っていると言えるでしょう。
PS5はこれまでの抽選販売から、一般販売に切り替える店舗も増えてきています。これからもPS5が適切な価格で、ファンの手に渡ることを望むばかりです。