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2月28日より、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』に新たなパラドックスポケモン「ウネルミナモ」が実装されました。オーロラポケモン「スイクン」とそっくりな見た目から、その存在に首を傾げるトレーナーが続出しています。
◆スイクンと酷似しているウネルミナモ
「ウネルミナモ」は『ポケットモンスター スカーレット』に登場するポケモン。28日から3月13日の期間で開催されている「イベントテラレイドバトル」で捕獲することが可能で、さっそく多くのトレーナーが仲間に迎え入れているようです。
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パラドックスポケモンの一種ということもあり、見た目は既存ポケモンにそっくり。額の特徴的な形状や水色のボディカラー、そして紫のたてがみ…言うまでもなくスイクンの古代種と考えて差し支えはないでしょう。
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ただ、スイクンの出自を考慮すると「ウネルミナモ」の存在にはやや疑問が残ります。スイクンはエンテイやライコウとともに“伝説の三聖獣”などと呼ばれる存在ですが、『ポケットモンスター 金・銀』や『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』で語られた伝承によると、かつては名も知れぬポケモンだったのだそう。
そして150年ほど前に3匹は火災に巻き込まれて命を落としてしまい、それを憂いたホウオウによって蘇生され、今の姿になりました。つまり「ウネルミナモ」をスイクンの古代種とした場合、伝承に矛盾が生じてしまうのです。
実際にSNS上でも、「ウネルミナモ」の登場に疑問を浮かべるトレーナーがチラホラ。「ホウオウくんびっくりしてる。多分本当の古代種じゃなさそう」「ウネルミナモが焼けてスイクンになったのかな…?」といった声が集まっていました。
◆深まるパラドックスポケモンの謎
とはいえ、元々のスイクンが「ウネルミナモ」のような見た目をしていた可能性も無きにしもあらず。あるいは、ホウオウが蘇らせるときに古代の姿を参考にしたというケースも十分に考えられるでしょう。
そもそもパラドックスポケモンは古代の姿や未来の姿と言われている一方、既存ポケモンの先祖や子孫であるとは限りません。一応、コライドンとミライドンはモトトカゲとの関係性が示されていますが、他の個体は詳細が判明していないのが現状です。
むしろ設定を突き詰めて行った結果、矛盾しているからこそ「パラドックス」と呼ばれているのかもしれませんね。一体どのようにして生み出されたのか、謎は深まるばかり…。
はたして今後配信される追加有料コンテンツ『ゼロの秘宝』で、その謎は解き明かされるのでしょうか。