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ホグワーツを舞台としたオープンワールドゲーム『ホグワーツ・レガシー』が大ヒットし、今やゲーム界隈は「ハリー・ポッター」ブーム真っ只中。とはいえ「ハリポタ」のゲームは今回が初めてではなく、実はこれまでにも様々なゲームが発売されてきました。
しかもゲーム内でキャラクターを演じているのは、映画版のキャスト陣とは限りません。今回はそんな「ハリポタ」ゲームを彩ってきた声優たちの中から、特に意外な人物たちをご紹介しましょう。
◆ハリー=クレヨンしんちゃん!?
矢島晶子さんといえば、「クレヨンしんちゃん」野原しんのすけ役(初代)、「新機動戦記ガンダムW」リリーナ・ピースクラフト役などを務めた、言わずと知れた超有名声優です。しかしそんな彼女が、実はハリー・ポッター役を演じていた経験があることは、あまり知られていません。
矢島さんがハリー役を演じた作品とは、PS2向けに発売されたゲーム『ハリー・ポッターと秘密の部屋』。原作第2巻のストーリーを下敷きとしたアクションアドベンチャーです。
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PS2のゲームながら“声”に大きな力を入れており、ほぼフルボイスに近い内容となっている同作。特に、主人公であるハリーの台詞の種類は非常に豊富です。「フリペンド」「エクスペリアームス」といった原作でお馴染みの呪文の掛け声から、親友ロン・ウィーズリーとのふざけ合い、果てはルシウス・マルフォイとの罵り合いまで、様々なシーンで“矢島ハリー”の声を堪能することができます。
◆えなりかずきさんがトム・リドルを熱演!?
実はPS2『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のキャスト陣には、他にも意外な人物の名前が…。それは俳優のえなりかずきさんです。
彼が演じているのは、なんとあの“名前を言ってはいけないあの人”ことヴォルデモート卿…の青年時代の姿であるトム・リドル。原作同様に同ゲームでも、彼は若き日の自分の一部を「日記」に封じており、それが実体化してハリーたちの前に立ちふさがることになります。
一見、好青年に見えるものの、その本性は残忍で冷酷。そんなサイコパスな人物をえなりさんが演じているという点で、同ゲームはえなりさんのファンにとっても必見の内容だといえそうです。
◆悪徳校長先生はスコッティ
最後にもう1人、最新作『ホグワーツ・レガシー』に出演している意外な人物も紹介しておきましょう。
それは、フィニアス・ナイジェラス・ブラック役を演じているサイモン・ペッグ。日本では「スター・トレック」のモンゴメリー・スコット、通称スコッティを演じた人物としても知られています。
サイモンは『ホグワーツ・レガシー』の英語版において、“ホグワーツ史上最も人望のない校長”と呼ばれるフィニアスを熱演。そのイヤミな話しっぷりはまさに圧巻の一言です。
YouTubeのWizarding World公式チャンネルでは、フィニアスという人物を演じるにあたって彼の意気込みや収録の様子が動画で公開されています。見てみると、フィニアスというキャラクターがもっと好きになるかもしれません。
ゲーム版「ハリポタ」の世界を彩ってきた、数多の声優たち。「ハリポタ」ファンならば、映画版のキャスト陣はもちろん、彼らのことも知っておいて損はないでしょう。