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世の中には、どんなにおもしろそうでも決して行ってはいけない土地があります。ここ、マインクラフトのホロライブ専用サーバー、通称「ホロ鯖」もそのひとつです。
※筆者の過激な感想です。
マインクラフト(以下マイクラ)用の新サーバーが追加され、未開拓の新探索エリアが追加される形になった現在のホロ鯖。これまであまりマイクラに触れてこなかったというホロライブのアイドルたちも続々とログインし、新たな住居や施設を建築しながら突発コラボを楽しんでいます。
「5億年ぶりにログインする」と、3月12日に久しぶりのマイクラ配信をしたホロライブ2期生「湊あくあ」さんもそのひとり。
当初は久しぶりのホロ鯖観光をするつもりでいたあくあさんですが、3期生の「兎田ぺこら」さんと6期生の「沙花叉クロヱ」さんもそれぞれ単独配信をしていたことから突発的なコラボが繰り広げられました。
湊あくあさんと兎田ぺこらさんといえば、ほとんどコラボをしたことがなくファンにとっては超レアイベント。しかしいざ絡みが始まると思わぬ方向へと転がり、やがて「主人公の旅行者が、迷いこんだ土地で邪悪な怪物にもてあそばれる」というホラー映画さながらの展開になってしまいました……!
ファンを沸かせ、「神回」と話題になったその配信で、はたして何が起こったのでしょうか……!?
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■第一幕「ウサ耳ニセ警官が誘う流血の宴」
アップデート状況もわからず、むしろリスナーの方が最近のホロ鯖事情に詳しいという中でログインした湊あくあさん。久しぶりすぎて緊張の様子が隠せないところがありつつ、まずは旧ホロ鯖をお散歩します。
その姿は、完全に田舎から上京したばかりの「おのぼりさん」。旧ホロ鯖の最近の発展を何も知らず「え!?なにこれ!!」とまさに浦島太郎状態であっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロ。
1期生「赤井はあと」さんが建築したバベルの塔を見たときには「完成したの!?」と驚き、4期生「角巻わため」さんの「ドドドタウン」付近を通りかかった際には「すっげー!」と圧倒されていました。
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しかしウキウキの観光はここまで。旅行の目的地である新サーバーエリアに入ったところで事態が一変しました。
あくあさんの前に現れる不穏な影……。それは5期生「桃鈴ねね」さんが仕掛けたイタズラに報復……いや「お返し」をしようとしていた兎田ぺこらさんでした。
1対1で出逢うなりピタッと立ち止まり、お互いの出方をうかがうあくあさんとぺこらさん。漂うのは重々しい緊張感。そして沈黙……。自称「陰キャ」のあくあさんらしく、怯えすぎて先輩の威厳などまったくなし。むしろ兎に睨まれた小動物です。
先に動いたのはぺこらさんの方でした。ぺこらさんはまず「警察です。その装備は違法ですよ。預かります」とあくあさんの持っていた装備やアイテムに狙いを定めます。ぺこらさんの意図がわからないあくあさんは、素直にその言葉に従って荷物一式を提出。まんまと身ぐるみ剥がされてしまいました。
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しかもあくあさんの悲劇はそれだけで終わりません。荷物を取り返してぺこらさんと和解……と思いきや、なんとぺこらさんの罠にはまって、誰もが恐れるモンスター「ウォーデン」のいる牢獄へと落とされてしまったのです。
「おわびです。この穴の下に宝の部屋があるので、すべて持っていってください」
うっかりぺこらさんの甘い言葉を信じたのが間違いでした。
落ちた先にはユラユラと揺れる巨大なモンスター「ウォーデン」。ぺこらさんが楽しそうに「ジェノサイドマニア」と名付けた、いかにも物騒な存在です。
逃げ場もなく、「……ん? ん?」と呆然とするあくあさん。そして状況が理解できないままウォーデンの怒りを買い、あっけなく命を落としてしまいました……。そう、これがホロ鯖の怖いところ。足を踏み入れた者はただではすみません。
※筆者の偏りまくった感想です。
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■第二幕「新たなるモンスターの乱入」
ぺこらさんの居城から脱出したあくあさんの前に、今度は沙花叉クロヱさんが現れました。
沙花叉さんはアジトを建設する配信をしていたのですが、資材を調達する必要があり、たまたま遭遇したあくあさんに交渉を持ちかけたのです。しかし一方的にアイテムを渡し、受け取ったところで見返りを要求するのは、これまたホラー映画に登場する「ヤバい人」の典型。
一難去ってまた一難。次々とヤバいキャラクターに出くわすのも、あくあさんのような受難型主人公の「あるある」です。
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「珍しいもの欲しくないですか?」
ぺこらさんに騙されて一応は警戒していたものの、またまた甘い言葉にそそのかされて餌食になってしまったあくあさん。強制的に借金を背負わされるハメになってしまいました。
しかもあくあさんの不運はそれだけではありません。どうにか沙花叉さんを騙して逃げ出したというのに、逃げ込んだ民家には偶然ぺこらさんがいて、なんと沙花叉さんの側についてしまったのです! まさかのジェイソン&フレディ、もしくはプレデター&エイリアン! 絶望よりも絶望的な状況です。
地下に逃れようとして行き止まりに阻まれたあくあさんは、まるで「エイリアン」シリーズのシガニー・ウイーバーか実写「バイオハザード」でおなじみのミラ・ジョヴォヴィッチ状態。追い詰められて呼吸が荒くなります。見守っていたクルー(湊あくあさんのファンネーム)の皆さんも「ホロ鯖治安悪っ!!」と大盛り上がりです。
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しかしここで状況にさらなる変化が……。なんとぺこらさんが沙花叉さんを裏切ったことで、ぺこらさん・沙花叉さん・あくあさんの対立構造ができあがってしまいました。その構図はさながら、プレデターvsエイリアンvsミラ・ジョヴォヴィッチの地獄絵図! 腹をくくったミラ・ジョヴォヴィッチに怖いものなどありません! 「仁義なき戦い ホロ鯖死闘篇」の勃発です!!
■第三幕「シン・ホロ鯖 -三大怪獣 地球最大の決戦-」
これまで無垢な旅行者として被害に遭っていたあくあさんですが、度重なる「地獄」の中でついに開眼。火炎放射器を構えてエイリアンを焼き尽くそうとするシガニー・ウイーバー、あるいは表情ひとつ変えずゾンビの群れを蜂の巣にするミラ・ジョヴォヴィッチのごとく「戦うヒロイン」として立ち上がります。
沙花叉さんに反撃の一撃を加えたあくあさんは、その豹変ぶりに焦って逃げ出したぺこらさんを猛追撃!! 飛んで逃げ回るぺこらさんに追いすがりつつ、ゲーマーの腕を発揮して空中で叩き落とそうとします。
この鬼神のような迫力に、さすがのぺこらさんも白旗ムーブ。「ふぁっふぁっふぁっふぁっ」と楽しそうな笑い声を上げながら必死に逃げ回ります。
そんな中で驚きの場面が……。空中戦は難しいと誰もが思っていたところで、あくあさんの攻撃がまさかのクリーンヒット! クルーの皆さんも野うさぎ(兎田ぺこらさんのファン)の皆さんも大いに湧いて、あくあさんに惜しみない拍手を贈ります。
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配信後、あくあさんもぺこらさんも興奮した様子で語っていましたが、まさかマイクラで空中戦ができるとは思っていなかったとか。2人ともこの一戦で閃きを得たようで、もしかしたら今後、おもしろい企画が実現するかもしれません。
その後はぺこらさんの提案で、3人まとめて決着をつけることに。場所は4期生「角巻わため」さんが完成させたばかりのプロレスリングです。
当初は武器禁止のルールで殴りあいをする予定でしたが、あくあさんが武器を隠し持つという、やはり映画によくある反撃パターンで逆襲を開始。まずは沙花叉さんを刀の錆にすると、叫びながら逃げ回るぺこらさんを斬り伏せ、そのまま勝利宣言して見事脱出(ログアウト)に成功するのでした。
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……と、若干の誇張でお届けした3月12日の突発コラボの様子ですが、表現はともかく、めくるめくトラブルの波状攻撃は、クルー、野うさぎ、飼育員さん(沙花叉さんのファン)、そして多くのホロライブリスナーに「神回」と呼ばれる盛り上がりを魅せました。
先輩でありながら終始受け身でリアクションし、プロレスしやすい状況を作ってくれたあくあさん。瞬時にシナリオを描いて、起伏のあるおもしろい展開を作ってくれたぺこらさん。第3威力として積極的に先輩たちに絡み、先輩たちのラリーに面白い変化を加えてくれた沙花叉さん。ひとりでも欠けていたら、きっとここまでの「神回」にはならなかったでしょう。噛み合った歯車がおもしろい化学反応を起こし、めったに見られない「プロレス」を繰り広げてくれました。
このほか記事では触れていない攻防が様々あり、終始楽しそうに殴り合っていたので、詳しく知りたいかたはぜひ配信本編をご覧ください。
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この週末、3月18日・19日にはグループの祭典「hololive SUPER EXPO 2023」が行われるホロライブ。「Hololive stage DAY2」にはあくあさんとぺこらさん、「holo*27 stage」にはぺこらさんと沙花叉さんが同じステージに立つことが決定しているので、もしかしたらまた絡みが見られるかもしれませんね。