
ポケモンの多くは2段階の進化を経て、立派な姿へと成長してくれます。一方、その中間にあたる個体は存在感が薄まってしまうせいか、不遇と言われることもしばしば…。
しかし中には、進化させるのがもったいないほどの人気を誇るポケモンも存在します。今回は、そんな魅力的な“中間進化ポケモン”を3匹ピックアップしてみました。
◆“嫁ポケ”筆頭のキルリア
まず“中間進化界隈”において、ひときわ高い支持を得ているのが『ポケットモンスター ルビー・サファイア』で初登場した“かんじょうポケモン”キルリアです。

当時は数が多くなかった人型のポケモンで、どことなく少女を思わせるデザインからオスよりもメスのイメージが定着しているトレーナーも多いはず。ツインテールのような頭部やバレリーナを思わせる出で立ちが可愛らしく、『ポケモンレジェンズ アルセウス』の「ポケモンずかん」では「乙女の如き姿」と表現されていました。

今でも絶大な人気を誇っており、推しから発展して“嫁ポケ”認定する人もチラホラ。トレーナーからは、「キルリア大好き。絶対進化させない」「キルリア可愛いから進化させない派」「やっぱりキルリアは唯一無二の嫁」と熱い声がいまだに聞こえてきます。
◆“進化後超え”を果たしたテールナー
『ポケットモンスター X・Y』で最初に出会う御三家ポケモン・フォッコの進化系であるテールナーも、多くのファンを獲得している“中間進化”の1匹。全体的なモフモフ感やスカートのように発達した体毛が特徴的で、キルリアと同じく少女のようなデザインになっています。

TVアニメ「ポケットモンスター XY」では、ヒロイン・セレナのパートナーとして大活躍。ポケモンのパフォーマンス大会「トライポカロン」で着飾った姿を披露したことで、ハートを奪われるトレーナーが続出していました。
また、2015年にアーケードで稼動を開始した対戦アクション『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』では、プレイアブルキャラクターとして実装されています。実は進化後のマフォクシーを差し置いての参戦となっていたあたり、その人気の高さがうかがえますね…!
◆投票企画で爪痕を残したマグマラシ
数いる“中間進化ポケモン”の中でも、隠れた人気を誇っているのがマグマラシ。『ポケットモンスター 金・銀』の御三家ポケモン・ヒノアラシが進化した姿で、不遇な立場でありながらも何かと脚光を浴びる機会の多いポケモンでした。

たとえばアニメシリーズでは主人公のサトシはもちろん、TVアニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」のヒロイン・ヒカリも手持ちポケモンにマグマラシを加えています。そんなアニメでの活躍ぶりも相まってか、イラスト投稿サイトなどでも需要が高いうえに、2020年に行われた投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」では「ジョウト地方」部門24位にマグマラシがランクイン。総合ランキングでも193位と、大健闘していました。
育成という観点では通過点になってしまうため、活躍期間が限られてしまう“中間進化ポケモン”たち……。ただ、決して魅力で劣っているわけではないので、もっと脚光を浴びる機会が増えることを願ってやみません。