
「ヴァンパイア」「シンデレラ」「アニマル」……人気の楽曲を手がけてきたクリエイター「DECO*27」さんがホロライブの女性アイドルたちをプロデュース!
3月18日・19日に開催されたホロライブプロダクション最大のイベント「hololive SUPER EXPO 2023」。そのイベントとともに実施されたライブステージ「holo*27 stage」は、DECO*27さんがプロデュースした2枚の音楽アルバムに収録されている全20曲のオリジナル曲&カバー曲をステージで披露する、昨年の「hololive SUPER EXPO」にはなかった新企画です。
ライブステージの演出を手がけるのは、音楽アルバムから引き続きDECO*27さん。「hololive 4th fes. Our Bright Parade Supported By Bushiroad」の一環として、「hololive SUPER EXPO 2023」2日目に開催されました。
「4th fes.」のひとつでありながら異なる世界観を紡いだ本公演の「ならでは」な部分とは……!? それでは本公演のスタートです!!
◆1曲目から全力疾走のセットリスト

開幕一発目でステージに現れたDECO*27さんのロゴマーク。ステージの中央に陣取り、ダークブルーで彩られた会場に無数のレーザーが照射される中、そのロゴマークは誇らしげにゆっくりと回転しながら客席を煽ります。
それに対して客席は、「待ちかねたぞ!」と言わんばかりの大歓声。「推し」の色に切り替えたペンライトを両手に構えて激しく振ります。ライブパートに入ったら、きっとホロライブメンバー(以下ホロメン)のイメージカラーで一色になるだろう場内ですが、今だけは各々の「推しカラー」で色とりどりです。
そんな中で登場したのは、トップバッターにふさわしい疾走感ある「モッシュレース」! 盛り上げるのはさくらみこさんと兎田ぺこらさん。ホロライブを代表するコンビのひとつとして知られる「ぺこみこ」ですが、ここ最近はコラボで歌うことが珍しく、むしろ『RUST』や『マインクラフト』で激しくプロレスしあっている印象です。そんな2人が顔を見合わせたり振り付けを合わせたりと、めったに見られない平和的な尊さで会場を魅了していました。
続いて登場したのは「メルティーキッス(メルキス)」で知られる夜空メルさんと癒月ちょこさんのコンビです。癒月ちょこさんといえば「滅びの歌枠」のタイトルで自虐ぎみの歌枠を配信することが多いのですが、ライブではレッスンの成果もあるのか最高のパフォーマンスを発揮! むしろ「こんなに可愛い歌声だったっけ?」とハートを鷲掴みにされたほどです。
ギャップが魅力といえば、本公演には参加していませんが獅白ぼたんさんも同様です。普段はギャングタウン系キャラですが、いざライブとなると乙女のように愛らしい歌声を聞かせてくれます。癒月ちょこさんも隣に信頼する相棒・夜空メルさんがいて、しかもライブの高揚感の中、最高に会場を虜にしていました。

◆会場全体がクラブに!DECO*27式の演出術

「4th fes.」の「もうひとつの形」である本公演は、生バンドやARライブなど基本的な演出や枠組みは「4th fes.」をベースにしています。その中でもっとも異なる点は通常衣装を着ていること。「4th fes.」ではいわゆるアイドル衣装ですが、本公演では普段の配信でも使用している個別の衣装です。
DECO*27さんならではの演出がうかがえたのは、背景に投影されるイメージ動画でした。ポップなデザインはさながらMVの世界。歌詞を使用したリリック演出を取り込み、まるでMVの世界に飛び込んだような空間です。また、がうる・ぐらさん、ハコス・ベールズさんの「Sweet Appetite」や猫又おかゆさんの「エンドロール」などでは、スクリーン自体が大きく湾曲するようなセットになっており、現実ではできないデジタルならではの奇抜な舞台背景となっていました。
さらに雪花ラミィさん、鷹嶺ルイさんの「Baby Don't Stop」では、ミラーボールにスポットライトを反射させるという、まるでクラブのステージを思わせる演出を! ビッグバンドをイメージしたサウンドは大人の雰囲気もあり、楽しくゴージャスにステージを彩ってくれました。

◆頂点へ!終盤パート

「ヒバナ (Reloaded)」を情熱的に歌い上げた森カリオペさんからステージを継いで終盤戦の一歩を踏み出した星街すいせいさん。曲は「プラネタリウム」。ここまでノンストップで全力疾走してきたライブでしたが、ここへきて突然会場を静寂が包みます。
この楽曲は星街さんのために作られたオリジナル曲であり、星街さんの声を引き立てるよう、極力サウンドを削ぎ落としたアカペラに近い感覚の楽曲です。
客席で揺れるのはブルーの小さな灯り。そのひとつひとつがまるで星のように輝き、星空をイメージしたような演出に華を添えます。この楽曲をアルバムで聞いていた人は、きっとこんな会場をイメージしたのではないでしょうか。
そしてラストを飾るのは、やはり、ときのそらさんです。
まずMCとして登場したそらさんは、あまり得意ではないと断りを入れつつファンに感謝を伝えます。緊張しているのか、それとも想いが大きすぎるのか、その言葉は時折り途切れながらも、しかし絞り出すようにていねいに伝えようとします。
そんな彼女が歌い上げたのは、DECO*27さん自らがそらさんに託した「愛言葉IV」。愛らしく、楽しく、華やかにステージを彩ると全20曲のセットリストを終えたのでした。
今回の「holo*27 stage」はMCパートで息を切らせているホロメンの姿が印象的であり、そらさんのMCも含め、これまで以上に身近に感じた方もいたはず。現在販売中のアーカイブではこの記事で触れていない魅力的なパートがまだまだあるので、セットリストを確認しつつ、あなたの「推し」を見つけてみてください。
【hololive 4th fes. Our Bright Parade holo*27 stage セットリスト】
■モッシュレース……さくらみこ、兎田ぺこら(オリジナル曲)
■ヴァンパイア……夜空メル、癒月ちょこ(カバー曲)
■シンデレラ……姫森ルーナ(カバー曲)
■アニマル……大神ミオ、博衣こより(カバー曲)
MC……大神ミオ、博衣こより
■ビビビ……百鬼あやめ(オリジナル曲)
■Sweet Appetite……がうる・ぐら、ハコス・ベールズ(オリジナル曲)
■夢嵐……風真いろは(オリジナル曲)
MC……風真いろは
■Baby Don't Stop……雪花ラミィ、鷹嶺ルイ(オリジナル曲)
■ゾンビ……クレイジー・オリー(カバー曲)
■乙女解剖……ムーナ・ホシノヴァ(カバー曲)
MC……ムーナ・ホシノヴァ
■P.E.T.……沙花叉クロヱ(オリジナル曲)
■リップシンク……紫咲シオン、ラプラス・ダークネス(オリジナル曲)
■エンドロール……猫又おかゆ(オリジナル曲)
MC……猫又おかゆ
■妄想感傷代償連盟……不知火フレア(カバー曲)
■ヒル……天音かなた(オリジナル曲)
■モザイクロール(Reloaded)……アイラニ・イオフィフティーン(カバー曲)
■ゴーストルール……小鳥遊キアラ、七詩ムメイ(カバー曲)
■ヒバナ (Reloaded)……森カリオペ(カバー曲)
MC……森カリオペ
■プラネタリウム……星街すいせい(オリジナル曲)
MC……ときのそら
■愛言葉IV……ときのそら(カバー曲)
【hololive 4th fes. Our Bright Parade Supported By Bushiroad」アーカイブチケット情報】
01.DAY1、DAY2、holo*27 stage セット視聴券受付
●発売中●19,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
02.hololive stage DAY1
●発売中●6,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
03.hololive stage DAY2
●発売中●6,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
04.holo*27 stage
●発売中●6,500円●4月21日23時59分まで視聴可能
(C) 2016 COVER Corp.