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Nianticが手がける位置情報ゲーム『ポケモンGO』にて、アイテム“リモートレイドパス”の仕様変更の発表でさまざまな意見や反発が相次いでいます。そんな中で、Redditに投稿された障がいを持つユーザーからのメッセージが注目を集めています。
“リモートレイドパス”仕様変更で署名活動なども
問題になっている“リモートレイドパス”は、各地のジムで行われている協力コンテンツ・レイドバトルに離れた場所からも参加できるアイテム。2023年3月31日には、公式よりアイテムの値上げおよび一日の使用回数制限が発表されました。
この仕様変更の発表について、一部のコミュニティが大きく反発。ゲームを一時的にプレイしないよう呼びかけるストライキや、仕様を戻すよう求める署名活動が行われています。また、本作のコミュニティマネージャーへの殺害予告が行なわれる事態にも発展しているようです。
障がいを持つ人や子供など、直接レイドに参加できない人々に向けてほしいとのメッセージ
Thank you - From a Disabled, rural player
by u/acamsammich in pokemongo
Redditユーザーのacamsammich氏は投稿内で、この変更に対してボイコット行為を行ってくれている人に向けて感謝を述べるとともに、自分のように障がいを持つ人間や老人、子供、ストーカー被害に怯える人、免疫不全の人、地方に住む人、車を持っていない人など、さまざまな理由で“直接レイドに参加できない人のことを考えてほしい”とコメント。
acamsammich氏は普段はベッドから動けない日が多いのですが、調子の良い日であれば最高で10キロ程度なら動ける日もあるようです。しかし、住居が町から遠く車を持っていないため、公共交通機関を利用してもレイドになかなか参加できない状況のようです。
また、働くことや収入が制限されている状況下で“リモートレイドパス”が値上げすることに関しても困惑しているようです。投稿内では「貧困な状態でゲームでアイテムを購入すること」に反発する人がいるのは理解していると前置きした上で「小さな幸せくらいあってもいいと思います」とコメント。acamsammich氏はベッドから動けない日にリモートレイドバトルに参加できたことが「小さな幸せ」だと話しています。
さらに、新型コロナウイルス下のリモートなどによって、障がい者コミュニティが世界と繋がりやすくなったものの、パンデミック収束の流れによって多くのアクセシビリティが再び奪われようとしていることに懸念を覚えているとし、特に新型コロナウイルス自体がなくなったわけでなく、障がい者の多くが免疫不全を抱えていることで人々の集まりに参加する危険が高いことを理解してほしいと呼びかけています。
この投稿に対して、acamsammich氏のように障がいを持つ人や、田舎に住んでいる人など、仕様変更によってこれまでどおりのプレイができなくなった多くの人々が反応を示しています。