2023年6月2日の発売が迫っている、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam向け対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』。2D格闘ゲームの金字塔「ストリートファイター」シリーズにおける約7ぶりの完全新作であり、多くのファンがプレイできる日を楽しみに待っていることでしょう。
本作は「クラシック」と呼ばれる従来の操作方法に加え、必殺技を出す際のコマンド入力を撤廃した「モダン」や、AIが自動的にコンボを繰り出してくれる「ダイナミック」という操作タイプを導入。さらに、ストーリーに没入できるシングルプレイヤー向けのストーリーモード「ワールドツアー」を用意するなど、革新的な挑戦が話題になっています。
今回はそんな『ストリートファイター6』のデモ版を、カプコン社にて一足先に体験してきました。これまでに明らかになっている要素を振り返りつつ、特に目玉コンテンツとなる「ワールドツアー」に注目して、同作の魅力に迫っていきたいと思います。
◆「ワールドツアー」に、心の底から“別ゲー”と感動!
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いうまでもなく『ストリートファイター6』は、格闘ゲームです。このジャンルはタイトルによって大小の違いはあれど、「お互いのキャラが殴り合って、先に体力をゼロにしたほうが勝ち」という基本的なルールは変わりません。しかし本作の「ワールドツアー」は、“格ゲーの顔をした別のゲーム”という表現がぴったりなくらい、新たな試みに満ちています。
冒頭にも述べた通り、「ワールドツアー」はシングルプレイ専用のストーリーモード。プレイヤーはゲーム開始時に自分好みのアバターを作成し、ルークや春麗といった師匠たちから技を教わったり、街中の住人や敵対勢力とバトルしたりしながら、物語を進めていきます。
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“自分好み”と一口に言いましたが、アバター制作の自由度は相当高く、顔や体型といった基本的なパーツはもちろん、筋肉/脂肪/体毛の量まで自由自在。さらに格闘ゲームらしく、設定した腕や脚の長さまでもが、攻撃する際のリーチに影響してきます。
このアバター制作はハッキリ申し上げて、沼です。こだわり始めたら、いつまで経ってもゲームが始まりません。取材当日も「時間が限られているからアバターは手早く決めよう」と事前に決めていたのに、いざ画面を目の前にしたら細かい部分まで弄ってしまいました。
既に配信されている『ストリートファイター6』体験版にて、作ったアバターが製品版に引き継げるため、スムーズに遊びたい方は発売前に触っておくことを強くお勧めします(もちろん、ゲーム開始後も変更可能)。
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◆自分だけの最強を目指せ!
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「ワールドツアー」では、ルークや春麗といった「レジェンドファイター」と呼ばれるキャラクターと絆を深めることで、プレイヤーの分身であるアバターを強化できます。
そのアバターには「スタイル」という概念があり、これによって基本的な戦い方が決まります。例えば「ルーク」のスタイルを設定すると、アバターの構えや通常技がルークの動きそっくりに。“師匠の動きをマネしている”と考えると、分かりやすいでしょう。
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スタイルとは別に、各レジェンドキャラクターから教わった「必殺技」も設定できます。これはスタイルとは異なるキャラの必殺技も選ぶことができ、今回プレイしたデモ版では、“春麗の気功掌やスピニングバードキックを繰り出す、ルークスタイルのキャラ”という不思議な体験が楽しめました。
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ほかにもポイントを振り分けて新たなスキルを習得したり、見た目が変化する服やアクセサリーを装備したりすることでもパラメーターが上がります。
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◆戦いだけじゃない!じっくり探索すると、新たな発見が
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「ワールドツアー」は戦うだけじゃなく、その舞台を探索するだけでもワクワクします。不思議な住人と出会ったり、お金が稼げるミニゲームがあったりと小ネタに事欠きません。
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なお、探索中でも師匠から教えてもらった必殺技が使用可能。「ライジングアッパーで障害物を壊す」「スピニングバードキックで遠くの足場に飛び移る」といった、本作ならではの要素もユニークです。
こうした必殺技は「マスターアクション」と呼ばれ、街中の住人に当てると有利な状態でストリートバトルに突入します。写真を撮っている若いカップルや、カンフー教室で体操をしている高齢者に「ライジングアップァ!」と先制攻撃する様子は非常にシュールですが、ストリートファイトが浸透している本作の世界においては、可愛い挨拶みたいなもの。多くの戦いを通して、経験を積んでいきましょう。
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◆「動かすだけで楽しい」という感覚を、久々に思い出した
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魅力的なキャラを自由に動かして、カッコ良い技を繰り出す。それだけでもアクションゲームとして十二分に楽しいことを、本作の「ワールドツアー」は改めて証明しています。
従来の格闘ゲームにおける、「コンボ練習しなきゃ」「キャラ対策しなきゃ」といったハードルが全くの固定観念であったことに気付かされました。それでいて決して底が浅いわけではなく、コンボ練習やキャラ対策を突き詰めればしっかり応えてくれるという、従来シリーズが持つ奥深さも残っています。
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長年、格闘ゲームはハマるまでが辛すぎるという問題を抱えてきました。筆者も30年以上、格ゲーを愛するオジゲーマーでありながらこの流れに明確な答えが見えず、悶々とし続けてきたファンの一人です。「ワールドツアー」はそんな現状に対して、カプコンが本気で解答をぶつけてきたコンテンツと言い切ってよいでしょう。
なお「ワールドツアー」で作成したアバターは、別モードでのオンライン対戦にも対応しています。世界中で生まれた“ヤバいキャラクター”が集い、熱い戦いを繰り広げる。そんなワクワクする日々は、もうまもなくです。
『ストリートファイター6』は、PS5/PS4/Xbox SeriesX|S/Steam向けに2023年6月2日発売予定。価格はスタンダードエディションのパッケージ版が8,789円(税込)、ダウンロード版が7,990円(税込)、デラックスエディションが10,490円(税込)、アルティメットエディションが12,490円(税込)です。
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¥8,789
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