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任天堂は、2023年3月期の決算を発表しました。
当期の売上高は1兆6,016億円(前年比-5.5%)、営業利益は5,043億円(前年比-14.9%)、経常利益は6,010億円(前年比-10.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,327億円(前年比-9.4%)です。
◆ソフトウェアは35作品がミリオンセラーの好調。ハードウェアは半導体不足に悩まされる
ソフトウェア面では、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』が2,210万本、『スプラトゥーン3』が1,067万本、『Nintendo Switch Sports』が960万本と順調に販売数を伸ばしています。
加えて、前期以前に発売された『マリオカート8 デラックス』が845万本(累計販売数5,379万本)、『星のカービィ ディスカバリー』が381万本(累計販売数646万本)を記録。これらの結果、ソフトメーカー含む35作品がミリオンセラーを達成しました。
一方のハードウェア面では、半導体不足によって夏の終わり頃まで生産が影響を受けたほか、主に年末商戦で前期ほどの販売の伸びが見られず、販売台数は1,797万台(前期比-22.1%)に。
ハードウェアの販売減の影響を一部受け、ソフトウェアの全体的な販売本数も2億1,396万本(前期比-9.0%)となっています。
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このほか、デジタルビジネスでは円安による為替の影響に加え、パッケージ併売ダウンロードソフトが好調に推移したことや、Nintendo Switch Onlineによる売上増加により、売上高は4,052億円(前期比+12.7%)を記録。モバイル・IP関連収入については、ロイヤリティ収入は増加したものの、スマホ向け課金収入が減少したことで、売上高は510億円(前期比-4.3%)となっています。
◆スイッチは「一家に一台」から「一家に複数台」、さらには「一人に一台」の普及を目指す
今後の見通しとして、ソフトウェア面では『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』や『Pikmin4』、さらに『ポケモンSV』の追加コンテンツなど、強力な布陣をラインナップ。発売済みタイトルに加えて新規タイトルや追加コンテンツを継続的に投入し、プラットフォームの活性化に努めるといいます。
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そしてハードウェア面では、ニンテンドースイッチの魅力を発信し続けることで、「一家に一台」から「一家に複数台」、さらには「一人に一台」の普及を目指すとのこと。より多くのユーザーにより長く遊んでもらえるよう、継続してユニークな提案を行い、販売の最大化を狙うといいます。
このほか、「任天堂IPに触れる人口の拡大」の取り組みとして、4月に映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を公開。このような取り組みを通し、ゲーム専用機ビジネスの持続的な成長につなげるとしています。決算情報の詳細は任天堂IRページよりご確認ください。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)