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2023年8月10日より、パブリックテストが開始された新作スマートフォンゲーム『千年の旅 ELF』が現在bilibiliにて話題沸騰中です。
同作は12万年の年代記から連なる壮大な異世界ファンタジーをテーマにしたRPG。Inchigamesが開発を行い、bilibiliがパブリッシングを務めます。筆者はこれまで数々の中国産ゲームアプリをご紹介してきましたが、本作もそれらの例に漏れずハイクオリティなタイトルでした。
今回はそんなホットな新作タイトルを、筆者が実際にプレイしてみたので実機のスクリーンショットとプレイ動画を交えながらご紹介。
骨太なプレイレポートとまではいきませんが、既に日本版公式X(Twitter)らしきアカウントが存在している本作の中身をサラッと紐解いていこうと思います。
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◆ RPGのド定番、最初からクライマックスなバトルでプレイヤーの意識を釘付けに!
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『千年の旅 ELF』では、個性豊かな「魔女」たちと共に壮大な異世界ファンタジーの世界を巡っていきます。
ゲームの世界は“12万年”というスケールの大きな年代記が根幹にあり、冒頭ではエルフの大魔女・リリアと共に天界の神殿に鎮座していた神と戦う場面からスタートします。
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テキストが簡体字なので詳細を把握するのは難しいところでありますが、どうやら主人公はこのリリアと以前から親交のあった人物のようです。天界で無益な戦いを引き起こす神と戦うため、何らかの理由で永らく眠っていた主人公が起こされ物語は幕を開けます。
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RPGならばもはやド定番の展開ですが、ゲーム冒頭からクライマックスのような激しい戦い(チュートリアル)が繰り広げられていきます。
グラフィックは非常に繊細でイラストにも忠実です。気になったのは3Dモデルのアウトライン(黒いふち)が強調されている点で、漫画的というかトレンディなアニメ調モデリングが意識されているように感じられます。
ボイスは日本語・中国語の2種類が用意されていますが、初期設定は日本語でした。昨今では中国も自国の声優を積極的にキャスティングするゲームが増えてきていますが、まだまだ日本の人気声優陣による、吹き替え人気の高さもうかがえます。
本作は現状ストーリーパートにボイスが未収録ですが、アニメーションするスチルイラストや、膨大なシナリオテキストの数々だけでもかなりの密度が体験できそうです。簡体字が読めるプレイヤーはぜひ、読んでみることをおすすめします。
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ゲーム中はシナリオ内の固有名詞や世界観の全貌をプレイヤーが把握しやすいよう、いつでもゲームの用語を確認できる辞典機能が備わっていました。そのほか、テキスト量が膨大なことを意識しているためか、初っ端からストーリーパートのスキップ機能とオートモードの倍速機能が解禁されています。このあたりはリセマラを行うプレイヤーにも配慮された機能ともいえそうです。
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◆ 魔女と星痕のタッグで戦うコマンド選択バトル!魔女同士の連携や迫力のスキル演出が戦闘をバッチリ盛り上げてくれる
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バトルは魅力の3Dグラフィックを存分に活用したターン制のコマンドバトルです。ゲームでは魔女1人につき、「星痕」と呼ばれる精霊のような仲間が3体ずつ設定可能で、3人の魔女+最大9体の星痕でパーティ編成されています。基本的には星痕を切り替えながら相手の弱点属性を的確に突き、バトルを進めていくというものです。
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RPGファンに対してかなり雑な説明になりますが、パーティメンバー全員が『ペルソナ』シリーズの主人公のように、自由にパートナーを切り替えて戦える......と言えばしっくりくるかもしれません。
ただし、星痕にはスキルのクールタイムがある関係で、常に同じ星痕で攻撃し続けることは難しいでしょう。他の星痕に切り替えるか、魔女の通常攻撃を織り交ぜる形で戦略的に戦う必要がありそうです。戦闘中は特定の魔女同士で連携攻撃が発動する瞬間もあり、キャラクター同士の関係性が見える演出に仕上がっています。
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なお、攻撃を行う度に画面左下の黄色ゲージが最大3つまでストックされますが、これを発動するごとに星痕のスキルが強化され、必殺技演出まで追加されていくのがこだわりを感じられる部分でもありました。
このゲージは最大3つ分を1度に使い切ることもできますし、他の魔女に使役している星痕たちと1つずつ消費することも可能です。消費した分強力なスキルになるので、ゲージを管理しながらバトルを進めるのが攻略のポイントになりそうです。
◆ 個性豊かな星痕たちと魔女たちの魅力。推しの魔女をデコれるシステムも
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星痕は本作のガチャにあたる要素となります。多数のイラストレーターたちが書き下ろす星痕たちは、豊富な種族の美少女キャラクターとして個性的に描かれており、絵柄までしっかり3Dモデルに落とし込んで再現しているのが非常に好印象です。
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今回のテストでは全48体の星痕が登場していますが、驚くことにレア度関係なしで全キャラクターに対して固有モーションとスキルの専用必殺技演出が用意されているようでした。
星痕のスキルは1体につき3つずつ備わりますが、そのうち1つはレベル上限の突破で解放されるパッシブスキルです。それを踏まえても、単純計算で必殺技の演出が48体×2つで96種類分は存在することになります。思わずガチャを引きたくなる魅力は十分に備えているといえるでしょう。
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ちなみに星痕を使役する魔女たちはメインストーリーを進めていけば仲間として自然に加入するため、魔女推しのプレイヤーには朗報とも言えそうです。
星痕とは異なりストーリー本編で主人公との旅が描かれるのは彼女たちです。今後日本版が登場した暁には劇中での活躍が作用し、より魅力的なヒロインとして我々を虜にしてくれるに違いないでしょう。
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ちなみに、魔女は各部位ごとにデコレーションすることもできました。
ショルダーアーマーを装着したり、顔に絆創膏を貼りつけたり、かぶり物やうさ耳を生やしたりもできちゃいます。尻尾や羽を装着するのは当たり前で、褐色の肌を再現するようなメイクまで可能です。
当たり前ですが、これらのデコレーションはバトル中にも反映されるので、あまりにふざけたデコレーションだとシリアスな空気が壊されてしまいそうです。一方、星痕の方はデコレーションの代わりに着せ替え用のスキンが用意されそうでした。
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本作はbilibiliのランキングにおいて、先日超大型アップデートが実施された『原神』や、まだまだ勢いの衰えない『ブルーアーカイブ』など、数々の強力なライバルたちが居る中でも上位に食い込むほど高い注目を集めています。
実際にゲームを遊んでみても星痕や魔女に対するキャラクターへのこだわりが強く感じられますし、何より3Dモデルのキャラクターが表情豊かにバトルを盛り上げてくれるのは、重厚感のあるRPGゲームにおいて求められる要素と思われます。
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筆者も日本版が登場したらぜひ遊びたい!と率直に感じられるほど、魅力的に映りました。現時点でも高い完成度を誇る本作ですが、これからもその品質に磨きがかかっていくと思うと、先が楽しみで仕方ありません。
個人的にはバトルシステムやビジュアル部分は非常に惹かれるものがあるので、バグやUI関連・ガチャ回りで評価を落とさないかが心配です。『千年の旅 ELF』の日本上陸を心して待ちたいところですね。