25年以上前に日本で登場以降、世界中で人気となった『ポケモンカードゲーム(ポケカ)』。今や世界大会が行われるほど本編ゲームと同様にインターナショナルなコンテンツに成長しています。
しかし近年、日本では『ポケカ』の発売日には多くの取り扱い店舗に行列ができ、即売り切れするなど入手困難な状況が続いています。一部の『ポケカ』にはプレミアがつき、中古カード専門店やフリマサイトなどでは高額で取引される状況も。
そんな『ポケカ』は、ドイツではどのように扱われているのか。gamescom取材でドイツ・ケルンを訪ねた筆者が、市内の家電量販店やゲーム専門店を調べたので、そのレポートをお届けします。
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ドイツ・ケルンは、大聖堂などの世界的な観光地としてはもちろん、世界で7番目に大きいメッセ会場「ケルンメッセ」があることから、今回のgamescomをはじめ、コロナの影響で70年の長い歴史に幕を閉じたカメラと写真の世界最大の見本市「フォトキナ」が開催されるなど、世界中の業界関係者や取材陣が集まる場所でもあります。
また、ドイツはボードゲームが盛んな国でもあり、ケルンの街にもボードゲーム専門店がいくつもあるのが特徴です。
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そんなケルンで一番大きい家電量販店SUTURNに行ってみると、広く取られたビデオゲームのコーナーの一角に『ポケカ』が豊富に置かれていました。
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在庫は豊富で値段も定価です。(ただ日本版より1パックに入っているカードの枚数が多い等の違いがあるため、元々の値段が高いようです。)
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SUTURNの地下にはCD&Blu-rayの販売コーナーがあり、そこでも『ポケカ』は売られていました。こちらには、日本ではみたことがないボックスセットも。
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続いて、世界的に展開しているゲーム専門店「GameStop」のケルン店も訪問。
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そこでもやはり『ポケカ』の在庫は豊富でした。ここでも日本では見ないボックスセットが置かれています。
こうやってケルンの店舗を周ってみると、どの店舗でも欧米で人気の『マジック:ザ・ギャザリング』や同じく日本製かつ世界で人気となっている『遊戯王OCG』よりも品揃えが豊富で、目立つ形で置かれていることがわかります。
ドイツにおける『ポケモンカード』は、日本人が思っている以上に浸透しているのかもしれません。また、日本と違っていつでもどの店舗でも買えるのはうらやましい限りです。