二千二十三年九月二十日、PLAYISMよりおニンテンドーおスイッチ向けに『薔薇と椿 ～お豪華絢爛版～』がお配信されました。
何かとおストレスが溜まる現代社会。話し合ひで解決できない相手をおビンタしたくなることもあるでせう。しかし、現実で突然其のようなことをしてしまへば、すぐさまお繩という羽目になつてしまいかねません。そんな紳士・淑女の皆樣は、おビンタバトルの世界に飛び込んでみては如何でせうか。
本稿でプレイレポヲトとしてお届けする『薔薇と椿 ～お豪華絢爛版～』は、おニンテンドーおスイッチのおJoy-Conを振ってプレイするおビンタバトルアクシヨンゲヱム。日々ストレスを抱えるお歴々におすゝめしたい一作となっています（書きづらい＆読みづらいのでここからは普通の文体に戻ります）。
淑女たちの戦いを体験！
本作は、スマートフォンなどで展開されていた『薔薇と椿』をリメイクし、ニンテンドースイッチ向けに移植した作品です。オリジナル版ではスワイプ操作によるおビンタバトルを楽しめましたが、本作ではそれに加えニンテンドースイッチのJoy-Conを振る操作にも対応し、より臨場感のあるおビンタを体験できます。
シナリオは4編＋おまけシナリオ1編を収録。シナリオ1では、華族・椿小路家長男の嫁として嫁いだ元下民（庶民）の玲子が主人公です。夫を亡くした途端に身内からの態度や扱いが悪くなり、いびられ、嫌がらせを受ける日々が続く……という昼ドラばりのドロドロストーリーから幕を開けます。そんな過酷な日々に耐えかねた玲子は、「相続権は長男の嫁である私にある！」という主張を元に椿小路家の人々に宣戦布告します。
シナリオ1で立ちはだかる相手はいかにもイジワルそうな椿小路家の次女・沙織。「下民の女」と罵ってくる彼女に痛～い一発をお見舞いしてあげましょう。
おビンタバトルはターン制となっており、「薔薇」ターンではプレイヤーが、「椿」ターンでは相手が1回ずつ攻撃しあいます。攻撃ターンではAボタンを押しながら弱く振れば弱攻撃、強く振れば強攻撃を行えます。右下・左下の花マークが残体力となっており、やられる前におビンタでK.O.させなければなりません。
防御ターンでは、ビンタの直前にRを押しながらJoy-Conを後ろに振ることで回避が可能。そして回避直後にAを押しながらJoy-Conを振れば、爽快な強烈カウンターを繰り出すことができます。アニメーションは原作よりかなり強化されており、アニメーションがヌルヌルと動きます。
ただし、相手もやられるばかりではありません。ときにはこちらの攻撃を回避したり、フェイントをかけてきたりします。それらの高度テクニックはプレイヤーも使用できるため、相手の裏の裏をかくような動きが必要になってきます。
ある程度攻撃を当てていると、相手の胸ぐらを掴むチャンスタイム。AボタンとRボタンを押してJoy-Conフリフリすれば、連続往復ビンタラッシュの始まりです。上品で美人、だけどちょっとキツイ態度の椿小路家の長女・静香も……。
連続おビンタでこんなお顔に……！！爽快なだけでなく、美人の顔を崩せるというちょっとした背徳感も感じられるのがグッドです。
シナリオは他にも、奇妙な訪問者から家を守る長女視点の日常編や、家政婦見習いの双子がゆく世界編などユニークなパートが多数用意されており、どれも不条理コメディのようなおかしな展開を見せてくれます。
シナリオ2では、玲子に“大奥様”の座を奪われてしまった沙織が主人公。ナゾの敵キャラやシナリオ1の主人公との対峙など、なかなかアツいシナリオになっています。
最初の方こそ家政婦長や大奥様とのバトルなど家庭内の話ですが、シナリオが進むに連れ無理やり押しかけてきたセールスウーマンと戦ったり、どこかの映画でみたようなおビンタバトルのアメリカ代表（？）と一戦交えたり、「闇の力」なるものが登場したり……などなど、次々に奇妙な展開が立ちはだかります。キャラはすべてフルボイスなので、おかしな掛け合いやおビンタバトル時の叫びを聴くことができるのも満足感があります。
1シナリオ自体は短く、スパッと気持ちよく終わらせられるのもポイント。ただ、筆者は本作のヘンテコ世界に夢中になり、クリアまで駆け抜けてしまいました。クリアまでは順調にいけば1時間半ほどと手軽に遊べますし、ローカルで対戦も行えます。仕事終わりの平日や一息ついた週末になど、ぜひおビンタ……いかがですか？
人をおビンタするのは爽快スパね！
対応機種：ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種：ニンテンドースイッチ
発売日：2023年9月19日
記事執筆時の著者プレイ時間：1時間30分
価格：1,650円（10月2日23時59分まで10%オフ 1,485円）
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