『うさぎしま』は、9月1日にApp StoreとGoogle Playでリリースされたスマートフォン/タブレット向けの癒し系ゲームです。舞台はどこか和の香りが漂う無人島。プレイヤーはなにもない無人島におもちゃや建物を配置して、遊びに来るうさぎたちと交流を深めます。
開発者自ら『どうぶつの森』の影響を受けたと語る本作には、個性的なうさぎが数多く登場します。うさぎたちが遊ぶアイテムの種類も豊富で、中にはどこか見覚えのあるデザインのものも。遊ぶアイテムが変わると、うさぎたちはまったく違う仕草や表情を見せてくれます。
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プレイヤーはうさぎとの遊びを通じてニンジンを手に入れ、そのニンジンでアイテムを購入して無人島に配置します。一度入手したアイテムは何度でも再配置可能で、自分の思い描く理想の島になるまで好きなだけレイアウトを試行錯誤できます。そのため、本作では『どうぶつの森』と同じように自分だけの島を作り上げる楽しみが味わえます。
本作の最大の特徴は柔らかくアニメーションする手描きのグラフィックです。画面上のすべてのものが一つ一つ丁寧に描き込まれていて、うさぎだけではなくさまざまなものが繊細な動きでアニメーションします。さらに、グラフィックは現在時刻によってなめらかに変化。夜になれば周りはしだいに暗くなり、明かりに火が灯ります。
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本作は「うさぎの島」として知られる広島県の無人島・大久野島をモデルにしており、ゲーム中には和風の建物も数多く登場します。また、海外の作品にもかかわらず日本語への翻訳は完璧であり、翻訳が原因で雰囲気が損なわれることはありません。
◆開発者インタビュー
ここからは、東京ゲームショウ2023のために来日していた開発者のpank0ことJess氏へのインタビューをお届けします。
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――リリースされて以来、プレイヤーからはどんな反響がありましたか?
Jess氏(以下、敬称略)熱心に遊んでいただいている皆さんが自分の島のスクリーンショットを撮影して送ってくださったり、X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNSで共有してくださったりしています。皆さんの熱い想いが届いています。
――本作は『どうぶつの森』から影響を受けているそうですが、『どうぶつの森』のファンにとって魅力的な要素を教えてください。
Jess『どうぶつの森』はとても魅力的な癒し系ゲームです。私は自分の家や島を思い通りに飾りつけたり、さまざまなどうぶつの住民と交流して友情を深めたりするのが大好きで、『うさぎしま』を作るにあたっても『どうぶつの森』のそうしたところから影響を受けました。『うさぎしま』でも島を綺麗に飾りつけたり、島に遊びに来るさまざまなうさぎと仲良くなったりすることができます。
――逆に、『どうぶつの森』にはない本作ならではの魅力はなんですか?
Jess独特な手描きのアートスタイルです。アニメーションするものすべてをコマごとに手描きしていて、これを作るのにはとても苦労しました。『うさぎしま』は伝統的な2Dタイプのゲームですが、他のモバイルゲームとは見た目が異なると思います。プレイした方の多くは芸術的だと言ってくれます。
――本作は他の癒し系ゲームと比べてどこが違いますか?
Jess私は動物の中でうさぎが一番好きなのですが、うさぎだけに絞って作られているゲームは他にあまりないと思います。私はゲームの中で動物の世話をするのが大好きで、『うさぎしま』は飾りつけとペットシミュレーションの要素をミックスした自分にとっての「夢のゲーム」です。
――ゲーム内の日本語は完璧に見えますが、どのように翻訳したのですか?
Jess日本人の友達が翻訳してくれました。彼女はゲームを作る才能にあふれていて、翻訳だけでなく本作の和風スタイルについてもアドバイスをしてくれました。私は日本文化に興味があり、神社などの日本建築が大好きです。『うさぎしま』ではとても美しい日本の神社を正確にゲームに取り入れようとしました。
――プレイヤーからはどんな要望が届いていますか?
Jess「物をたくさん置きたいので、もっと島を大きくして欲しい」という要望をいただいています。基本的に一人で開発しているので時間はかかりますが、今後島を大きくしたり、うさぎや建物の種類を増やしたりしていきたいと考えています。
――最後に、『うさぎしま』に登場するうさぎの中で一番のお気に入りを教えてください。
Jessパンコです。エビフライみたいなうさぎですね。ムース(ヘラジカ)に似ているところが好きなんです。(筆者注:Jess氏のハンドル名もpank0ですね。)
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――本日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。
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