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オンラインなどでポケモンを交換し、そのポケモンが例え改造されたものであってもユーザー自身で判断がつかないことについて、海外掲示板Redditで議論が白熱しています。
◆8月の大会では複数の出場者が失格に
今年8月に横浜で開催された世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」では、Brady Smithさんをはじめとする複数の出場者が不正な改造によって作られたポケモンを使用したとして失格になっています。
Bradyさんは失格となった際のX(旧Twitter)への投稿で「評判の良いトレーダーから交換したが、パーティの半数は不正なものだった」と話しています。
これについて、現在自身が持っているポケモンが「不正に作られたものか」という疑念が生まれ、議論を呼んでいるのです。投稿には、改造ポケモンを販売するサイトのURLのようなものが名前になっているか否かや、『Pokémon HOME』などに転送できるか否かなどの見分け方が提唱されていますが、100%見分ける方法はないと言われています。
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◆プロは「自分で捕まえたものだけを使う」
8月の騒動を受け、海外プロ兼コンテンツクリエイターのBonusWolfeさんは9月に動画を更新。改造かどうかを見分ける方法はないため、公式大会に出場する際は自身が捕まえたポケモンだけを持って出場することが必要と話しました。
しかし改造ポケモンの見分けが付かないというこの状況は、“お互いのポケモンを交換する”というシリーズの根幹ともいえる楽しみ方に暗い影を落とします。特に不特定のユーザーとランダムでポケモン交換が楽しめる「マジカル交換」で手に入れたポケモンには、不安が残るでしょう。
改造ポケモンを作り出すことが諸悪の根源であることはもちろんですが、ゲームソフト側による完全な対策が難しい現時点では、プレイヤー自身の自衛も求められそうです。