スーパーファミコン(SNES)が発売してからPlayStation 3が発売するまでの期間よりも、PlayStation 3が発売してから現在までの期間のほうが長くなっていることが話題となっています。
PS3はもはやレトロハードか
これは、海外メディアHard Driveの「あなたを動揺させるために、本日より我々はPS3を“レトロ”と呼ぶ」という記事に端を発します。この記事の引用リポストにて、ソニー製デバイスを振り返るXアカウント・Obsolete Sonyがこの事実を告げ、記事執筆時点で2.5万いいね、3,600件以上のRPを集めています。
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実際に計算をしてみると、1991年8月23日(米SNES発売日)から2006年11月17日(米PS3発売日)までの期間は5,565日、2006年11月17日からこのポストが投稿された2023年10月16日までは6,177日と612日ほど開いており、実際に後者が長くなったのは2022年2月11日であるようです。
加えて同アカウントでは、Atari 2600の発売からPS2の発売日よりもPS2の発売日から現在までのほうが長いということにも言及。いつか来ることであるのはわかっていながらも、驚きを感じる声が多いようです。
ローンチソフトを見比べると、時代を感じる
ローンチソフトを見てみると、SNESでは『スーパーマリオワールド』や『シムシティ』、『グラディウスIII』といった2Dゲームに加え、『F-ZERO』や『パイロットウィングス』といった拡縮機能を活用した疑似3Dのゲームはすでに見られます。
一方PS3のローンチでは『コール オブ デューティ3』や『RESISTANCE~人類没落の日~』、『リッジレーサー7』といったサクサク動作する美しいグラフィックのゲームが台頭していると考えると、ゲームにおける技術における技術進歩の速さを感じさせます。
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ちなみに編集部で記事執筆にあたり調査したところ、初めて不特定多数向けにリリースされたビデオゲーム黎明期作品のひとつで、世界初のSTGともされる『スペースウォー!』の公開日から初代PlayStationの米発売日よりも、初代PS米発売日から現在までのほうが長いことがわかりました。点と線で描かれたシンプルなゲームから、およそ28年ほどでポリゴン3Dグラフィックスのゲームが浸透すると思うと、やはり技術の進歩を感じざるを得ません。
記事執筆時点の今、最新といえるゲームのひとつである『Marvel's Spider-Man 2』は、シームレスでロードのないファストトラベルや美しいNYを舞台に爽快なスイングができるなど、新世代感のあふれる作品となっています。しかし、PS3からPS5の発売の期間以上が経過する2034年くらいには、これも“レトロ”さを感じるものになっているのでしょうか。