■手軽さは十分なメリット、遅延やカクつきはプレイヤーの許容範囲次第
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ここからは、本サービスに触れた体験についてお伝えします。すでにプレミアム会員であれば、必要な準備や手続きなどは一切不要。ライブラリーやPS Storeにある対象タイトルにアクセスし、そこで「ストリーミング」を選択するだけです。
これまでは、ライブラリーにあってもダウンロードしていない場合、まずデータをダウンロードしなければそのゲームは遊べません。作品によっては数十GB、時には100GBを超えるケースもあり、言わずもがなですがデータの大きさに比例してダウンロードに時間がかかります。
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ですが本サービスの対象なら、ゲームデータのダウンロードを挟まないので、比べものにならないくらい素早くプレイを開始できます。試しに『Ghost of Tsushima Director's Cut』をストリーミングで立ち上げたところ、ざっと40秒ほどで操作可能な状態に辿り着きました。
ただしこの時間は、回線の状況や個々人の環境、対象ゲームにも左右されますので、常に一定ではありませんし、時間帯によっても変化します。先ほどの例は昼間に試したもので、明け方に改めて調べてみると、今度は25秒ほどでした。本記事で表記する時間はあくまで一例とお考えください。
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ともあれ、多少のバラつきがあるとはいえ、ゲームデータをダウンロードする時間と比べると、ストリーミングの立ち上がりは桁違いです。ちなみに『Ghost of Tsushima Director's Cut』のDL版をPS Storeから落とそうと思った場合、筆者の環境では20分を超える表示が出ています。一方ストリーミングなら、プレイ開始まで25~40秒ほど。ちょっと長めのロードを挟む程度ともいえるでしょうか。
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気になるストリーミング中のゲームプレイですが、グラフィックの表示(美しさ)はダウンロードしてプレイするのと遜色を感じないほどでした。ただし、解像度の設定や遊ぶゲーム次第で、カクつきやチラつきなどは多少感じてしまうのが正直なところ。できるだけ快適さを求める場合、解像度は抑えめの方が良さそうです。
入力の遅延もわずかながらあるようで、高難度のアクションやSTG、フレーム単位の入力が求められる対戦格闘ゲームなどは、プレイに影響を及ぼす可能性があります。一方で、シビアな判定が求められないゲームやジャンルであれば、よほど敏感なプレイヤーを除くと、ダウンロードしてプレイするのと感覚的に大きな違いはなく楽しめそうです。
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ちなみにPS5版の『Ghost of Tsushima Director's Cut』は、ファストトラベルのロード時間がかなり短く、わずか1秒ほどという優秀さ。その短さはストリーミングでも変わることなく、体感では違いが分からないレベルでした。
カクつきや入力の遅延は、回線の環境や時間帯(混雑など)で度合いが変わるため、一概に「これくらいの影響がある」と絶対的な指針は出しにくいところです。
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それを踏まえた上でプレイ感を中心に語ると、フレーム単位で判定の成否を求められる場合は厳しさがあるものの、それ以外であればさほど違和感なく楽しめます。また『Ghost of Tsushima Director's Cut』のような描写の細かい3Dゲームの場合、カクつきを感じる場面もあるので、ストリーミングに向くゲームと向かないゲームははっきりと分かれそうです。
ただし、プレイヤーごとに許容できるラインも違いますから、わずか数フレームの遅延が気になる人であればRPGやADVでも不満を感じるでしょうし、気にならない方なら3Dゲームも十分楽しめるかと思います。