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最近のゲーム事情に明るい方なら、Vtuber界隈を中心に突如有名になった『スイカゲーム』について、既に知っているという方も多いのではないでしょうか。安価に遊べる作品は多くの人の手に渡りやすく、その分流行を作りやすいとも言えます。また、同価格帯には一世を風靡した大ヒットゲームから、知る人ぞ知るコアタイトルまで様々な作品が眠っている、まさにダンジョンの宝箱のような場所です。
今回はそんな500円以内で遊べて、かつ優れたゲーム性も兼ね備えているイチオシソフトを5つ紹介します。安いタイトルはクオリティが心配、という方にこそ本記事を通して各作品の魅力を感じていただけたらと思います。
『スイカゲーム』
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『スイカゲーム』は元々スマートプロジェクター向けに提供されていたソフトであり、お世辞にも有名というわけではありませんでした。しかし、ゲーム配信者たちが取り上げ始めたことをきっかけに、ここ数カ月ほどで急激に頭角を現した作品であることは記憶に新しいと思います。
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ルールはいたってシンプルで、同じフルーツ同士をくっつけて少しずつ大きなフルーツに「しんか」させ、より多くのポイントを目指す落ち物パズルゲームです。一見簡単そうに思えますが実際にプレイしてみると、フルーツがしんかの衝撃で枠の外に飛び出して予想外のゲームオーバーになったり、小さな隙間に潜り込んでしんかの妨げになったりと思うようにいかず、多くの配信者がハマる要素が垣間見えます。特にパイナップルやメロンといった、大きい果物が並ぶ終盤に現れるさくらんぼほど凶悪なものはありません。
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そして、何度も繰り返し遊んでしまう中毒性は、やり込めばやり込むほどハイスコアが狙えるスコアシステムにあるでしょう。ゲーム内にはオンラインで記録されたスコアランキングが用意されており、「本日」・「月間」・「総合」の上位スコアとランカーが一目で分かるようになっています。一般的にハイスコアとされるのは、配信者と視聴者たちの間で「3000点」がひとつの目安になっており、これはスイカを作るだけでは届かない点数ですが、かといった初心者が到達不可能なほど難しいわけでもなく、絶妙な難易度調整がされていると言えますね。攻略法の研究も日々進んでおり、「アップルシフト」なる専門用語が生み出されるなど、その熱気はいまだ衰えていません。
価格も240円と大変お手頃で、気軽に推しの配信者と一緒に遊んでいるかのような充実感が味わえます。気になる方はとりあえずワンプレイ遊んでみても良いかもしれませんね。
『ロストエッグ3 ザ・ファイナル』
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買い物から帰宅したら袋の中の卵が割れていた、なんて経験誰しも一度はあるのではないでしょうか。「ロストエッグ3 ザ・ファイナル」はそんな脆く割れやすい生卵になって、移動とジャンプを駆使しながらゴールであるフライパンを目指し、目玉焼きになることが目的のアクションゲームです。あらゆる場所に登っては落下し、また最初からやり直すといった要素は、壺おじこと『Getting Over It with Bennett Foddy』や、今夏話題となった『OnlyUp! 』のプレイ感を思い出しますね。
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本作はいわゆる「マゾゲー」に分類されるほど難しい作品となっており、最終作ということもあって、シリーズ内でも屈指の難易度に仕上がっています。その大きな要因として挙げられるのが、やはり卵という形にあるでしょう。完全な球体ではなく独特の楕円形がゲーム内にも忠実に再現されているため、真っすぐ移動するといった単純な操作でさえ一筋縄ではいきません。ただスティックを倒すだけだと曲がって進んでしまい、挙句の果てには即落下。不用意にジャンプしようものなら殻の耐久がどんどん減って割れてしまいます。このゲームならではの特徴をいかに生かせるかが、攻略のカギになりますね。
さて、ここまで聞くと非常にハードコアなタイトルだと想像してしまいますが、お助け機能としてシリーズ初の新システム「コンティニュー旗」が導入されました。これは任意の場所から一度だけ復活できるシステムであり、折角登ったのに最初からやり直しという悲劇を回避できます。その他にも卵の動作をストップする「ふんばり機能」、移動するほど殻の耐久力がアップするシステムなど、難しいながらも利便性も向上しており、有終の美を飾るタイトルに相応しい仕上がりになったと言えますね。
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ソロで激ムズステージを攻略したときの達成感はひとしおですが、友達と一緒にプレイする楽しさもまた、他には代えがたいものがあります。今作も前作と同様に最大10名のマルチプレイ要素が用意されており、コミュニケーション機能として各種スタンプがあるので、たとえ国籍が異なるプレイヤー同士でも感情表現をしながら遊べます。他のユーザーがゲームオーバーになった場合はその場に回復アイテムを落とすため、仲間の意思を継いでクリアを目指すという熱い展開も醍醐味のひとつですね。
また、各ステージには隠し要素として「トースト」が置かれているほか、タイムアタックなどのやり込み要素も健在。卵になりきって、フライパンまで駆け抜けましょう。
『古銭プッシャーフレンズ』
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ゲームセンターなどでよく目にする「コイン落とし」。『古銭プッシャーフレンズ』はコインならぬ「小銭落とし」がフレンドとも遊べる、オンライン協力プレイ型のコインプッシャーゲームです。和風メダルゲームというちょっと珍しい題材でありながら、本作ならではの斬新なシステムと派手な演出が、画面に華を添えてくれます。
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ゲームの基本は自身の手持ちを投げ、台の動きで落ちた古銭を箱に入れて増やすというイメージ通りのシステムです。そして、たまに落ちてくる米俵をゲットすることで小判・景品・ミニゲームの、いずれかのボーナスが出現します。中でも小判は本作において最重要といっても過言ではないアイテムで、取得すると画面右上のアイコンが点灯し、MAXになると「ジャックポット」が発生します。ジャックポット中は大量の古銭や米俵が落ちてくるので、再び小判回収からのジャックポットといった無限ループが組めます。パチンコやスロットの大当たりを彷彿とさせるような快感を感じますね。
一度勢いに乗ると右肩上がりに稼げるのですが、ゲーム最序盤だと、ジャックポット連発のような芸当はなかなか難しいかもしれません。本作には景品を集めることで「自動発射」や「古銭獲得量アップ」といった、プレイヤーの能力が永続的に強化されるコレクション要素があり、古銭の稼ぎはこれらによる恩恵が大きいのです。始めは難しいものの、やり込むにつれて徐々に本作の醍醐味に触れられるスルメゲーとしての一面も持ち合わせていますね。
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ゲーム開始直後にもらえる古銭は100枚。前述の通り、最初のうちは厳しい展開が予想され、手持ちを使い切って何度もゲームオーバーになってしまうかもしれません。そこでタイトルにもなっているマルチプレイの出番です。最大5人まで同時にプレイできるので、フレンドマッチで盛り上がるもよし、ランダムマッチでベテランにキャリーしてもらうもよしと、プレイヤーの好きなスタイルで遊べます。米俵や景品の細かい位置は同期されていないので、他プレイヤーの邪魔になる心配もなく、アイテムの取り合いにも発展しないので自由気ままに動き回れますね。
また、本作にはニンテンドースイッチだとまだ登場していない続編タイトルがあります。『古銭プッシャーフレンズ2』は現在Steam版のみの販売となっておりますが、X(旧Twitter)の公式開発アカウントによれば、ニンテンドースイッチへの移植は今年の後半に行われるとのことです。こちらも合わせて気になっている方は、首を長くして待っていましょう。
『Vampire Survivors』
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2021年12月に早期アクセス版として公開されて以降、手の伸ばしやすい価格と中毒性のあるシステムから一躍有名になり、今となっては「Vampire Survivorsライク」という、いちジャンルを確立させるほど世界的にメジャーになった本タイトル。読者の中には既にプレイ済みという方も多いと思うので、本項では基本システムを軽くおさらいしつつ、最新のアップデート情報を交えてお伝えします。
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ゲームルールは至ってシンプルで、全方位から次々と押し寄せる敵を倒しながら落ちている経験値を拾い、キャラクターを強くして30分間生き残ることが目的です。操作方法も非常に簡単で、上下左右でキャラクターを移動させるだけ。各種攻撃はキャラクターが自動で行います。それぞれの武器は弱くても、シナジーのあるパッシブと組み合わせることでド派手な演出に切り替わり、火力も段違いに上がるのが見ていて爽快ですよね。
そんな本作ですが、2023年8月に待望のマルチプレイ要素が追加されました。1台の本体に複数のコントローラーを接続して遊ぶ、いわゆるオフラインマルチであり、画面分割はされません。ひとつの画面に最大4人まで表示されるため武器エフェクトなどの情報量が多く、味方との連携が非常に重要で、みんなでわちゃわちゃと遊びたい人にはもってこいではないでしょうか。元々時間泥棒と名高い作品なので、友達と長く遊べることうけあいです。
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本作の魅力のひとつに、遊べば遊ぶほどプレイヤーのパワーがインフレし、よりカオスな戦いが楽しめるといった点が挙げられますが、頻繁に行われるアップデートもその限りではありません。2023年10月19日(木)には、全てのプラットフォームでVer.1.7.0が公開され、新キャラ「シームーン」・新武器「グラス・ファンダンゴ」・新ステージ「Whiteout」といった、各種新要素が加わりました。なかでもWhiteoutは雪ステージとなっており、出てくる敵は炎系の攻撃に弱い特徴を持っているので、長年不遇だった「炎の杖」がついに輝くかもしれませんね。今回のアップデートではゲームシステムを大きく覆すようなコンテンツはありませんが、アチーブメントが6つ追加されたので、全て解放してやりつくしてしまったプレイヤーも、もう一度遊んでみてはいかがでしょうか。
また、本編の雰囲気に飽きてしまったという方は異なる世界観を持った2本のDLCがおすすめです。『Vampire Survivors: Legacy of the Moonspell』では和風世界、『Vampire Survivors: Tides of the Foscari』では魔法学園が舞台となっており、普段とは一風変わった刺激的なプレイが楽しめます。それぞれ8人の新キャラと13種類の新武器が追加されるので新要素見たさに購入するのもありかもしれませんね。
『Rush Rover』
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『Rush Rover』は、見下ろし型のローグライク弾幕シューティングゲームとなっており、類似タイトルとしては『Enter the Gungeon』や『ムーンライター 店主と勇者の冒険』などが挙げられます。お世辞にも有名とは言えないため、本記事で紹介している他作品と比べると見劣りしがちですが、やや難しめの難易度にカスタマイズ性のある装備選択と、普段からニンテンドースイッチで遊んでいるコアプレイヤーにこそオススメしたいインディーゲームです。
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タイトル画面にいる主人公のロボットを操作して、道中で装備を集めながら迫りくる敵を薙ぎ払う、2Dシューティングではありきたりなシステムですが、ローグライクということでダンジョン生成や取得できる装備は毎回ランダムです。序盤こそ緩やかな展開が続くものの、ボス戦となった途端に弾幕の量が増え、フィールドに移動制限が掛けられてグッと難易度が上がっていくため、それまでの過程がとても大事になります。例え装備が弱くても今持っているもので切り抜けなければならず、やられてしまったらまた最初からという程よい緊張感がゲームをより盛り上げてくれますね。
基本的には道中の雑魚敵を倒してボスに挑む「アーケードモード」がスタンダードな遊び方になりますが、もっと限界にチャレンジしたい方のために「弾幕モード」が用意されています。これはその名の通り、敵の攻撃を避けて何秒生き残れるかを競うチャレンジモードのようなもので、プレイヤーは攻撃できず回避に専念することになります。難易度は3段階あり、足場が不安定の中、最大3体のボスを同時に相手しなければならないので、慣れないうちは苦戦を強いられるでしょう。我こそはと思う方はぜひ挑戦してみてくださいね。
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また、入手できる装備や、ロボットの性能はアップグレードが可能。主人公にはそれぞれ装着できるスロットが存在し、そこに合うパーツでなければ入手できません。ローグライクのランダム性も相まって、なかなか最後のスロットが埋まらない、なんてことはあるあるですよね。各エリアの戦闘ではタイムボーナスとノーダメージボーナスがあり、それぞれ条件を満たせばより多くの素材がゲットできるので、なるべく丁寧に戦いたいところです。とはいえ、使用できるリソースは限られているので、計画的にアップグレードを施してボスに挑む準備をしましょう。状況に合わせて何を優先して育てていくか悩むのも、本作の醍醐味と言えます。
オフラインでの協力プレイも対応しており、1本のソフトがあれば最大2人での協力プレイが可能です。2Pは主人公を補佐する小型ロボットとなり攻撃はもちろん、敵の弾幕を消したり、敵を拘束したりと、絡め手を使いながら主人公をサポートしていきます。ビックタイトルに飽きてしまった方は気分転換がてら、サクッとプレイできる本作を遊んでみてはいかがでしょうか。
以上、今回は予算500円以内で遊べるニンテンドースイッチソフトを5つ紹介しました。低予算といえども、どの作品にも目を見張るようなポイントがいくつもあることがお伝えできたと思います。フルプライスの作品とは異なり、比較的手が出しやすいのもメリットのひとつなので、気になった作品があった方はぜひ遊んでみてくださいね。