■『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』
『スーパーマリオブラザーズ』といえば、ファミコンブームの立役者であり、以降も任天堂の歴代プラットフォームで活躍を続けてきた名シリーズです。主人公のマリオは同社の顔であり、レースにパズル、RPGと、活躍の幅はジャンルの壁を超えています。
ですが、『スーパーマリオブラザーズ』の原点といえば、やはり横スクロールアクションです。このジャンルでのシリーズ完全新作はしばらく音沙汰がなかったものの、約11年ぶりに『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』が空席を埋めました。
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しかし本作は、「懐かしいレトロなゲーム」では決してありません。横スクロール形式のステージ進行自体は慣れ親しんだものですが、ゾウへの変身、バッジで広がるアクション、世界が一変する「ワンダー」などの新要素が、未体験のアクションゲームに誘ってくれます。
この新たな興奮は、世界中のプライヤーに広く届き、発売から2週間で累計販売本数が430万本を突破。懐かしいだけでは決して届かない数字を、短期間だけで叩き出した『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』。GOTYというワンダーも実現するのか、要注目です。
■『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
最後に紹介するのは、こちらも任天堂の作品『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』です。『ゼルダの伝説』シリーズ自体、国内外を問わず人気があり、常に関心が寄せられていますが、この『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は特に注目を集める理由がありました。
それは、2017年に大発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編だったためです。前作は、ニンテンドースイッチの牽引役を果たすほどの大ヒットを遂げ、「The Game Awards 2022」のGOTYを受賞しました。
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偉大な先駆者の続編とくれば、大きな期待が負わされます。その責任の重さは、並みならぬものがあるでしょう。しかし『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、発売からわずか3日間で販売本数1,000万本を達成。期待以上の実績を、早くも達成しました。
もちろん、ゲーム内容も想像を上回る完成度でした。大空に、そして地底にも広がる探索は刺激に満ちており、湧き上がる冒険心をどこまでも満たしてくれます。また、「ウルトラハンド」によるクラフトは、探索やバトルの楽しさを大いに高め、前作にはない興奮を与えてくれました。
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前作に続き、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』もGOTYを獲得するのか。『ゼルダの伝説』の挑戦とその結果も、ぜひ見届けて届けてください。