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2023年12月14日~16日の3日間、東京ビッグサイトにて開催された企業向けの展示会「SEMICON Japan 2023」。半導体を中心にメタバースやAIなど様々な分野の最先端を知るためのビジネスイベントとして開催されました。
今回は、その2日目に実施されたスペシャルセッション「eスポーツ×半導体」を取材しました。
筆者の視点を交えながらレポートします。
忙しい方向けに2つのポイントで整理
まずは本セッションの見所を2つのポイントで整理します。
これらのポイントについて、少しでも気になった方は全文を読んでいただくと良いでしょう。
1:インテルの技術者の分かりやすい解説
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インテル日本法人の安生健一朗氏から、ゲーミングPCに関する最新の情報提供がありました。
内容は決して堅苦しいものではなく、ゲーム好きが興味関心がある点を中心に要点をまとめた解説がされていました。
2:伊織もえがグラボを交換したり、『Apex Legends』でボコられたり
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セッションの後半では、コスプレやゲーム配信など幅広い活動を行う伊織もえさんが実際にPCのグラフィックボードを交換し、高スペックなPCがゲームプレイにどのような影響を与えるのか体験する場面がありました。
初のグラフィックボード交換の実演はハラハラする場面もあり、あえて低スペックPCでゲームをする伊織さんの反応も会場を盛り上げました。
セッション内容
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今回の「eスポーツ × 半導体」では、主に3つの演目がありました。
1:半導体トークセッション
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半導体にまつわる様々なテーマを話すトークセッションが行われました。
半導体の専門家であるインテル日本法人の安生氏に向けて、伊織さんが様々な疑問を投げかける形で進行しました。
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司会はeスポーツキャスターであるOooDaさんが担当。いつものOooDaさんらしく、所々で冗談を交えたトークが展開され、進行は終始和やかでした。
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安生氏はセッションの中で、「(eスポーツで)勝つためにはPCの処理の速さが重要である」「良いプレイをするためには良いPCが必要」と述べ、「PCの性能はここ20年で目覚ましい進歩を遂げている」と紹介しました。
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また、安生氏からは「YouTubeで動画見たり、生配信しながらゲームをプレイしたりすると、ゲーム側での処理の速度が落ちます」「それは他の処理にPCの性能が使われるから」という話がありました。
人気配信者として日常的にゲーム配信を行っている伊織さんは驚いた様子。
安生氏は続けて「何かをしながらのゲームというのが増えてきた」「ユーザーのPCの使い方が変わってきたので、それに性能も対応してきている」と、ユーザーの遊び方とPCの進化について説明します。
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さらに安生氏からの「ゲームの待ち時間に他のゲームを開いてプレイするユーザーもいる」という発言に対して伊織さんが共感。
ただし、それに対してOooDaさんは「僕は2つのゲームを同時にプレイするのは否定派ですね!1つのゲームに集中すべき!」と、eスポーツキャスターとしてのこだわりを主張しました。
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トークセッションの後半では、伊織さんとChatGPTの大喜利バトルも勃発。
ChatGPTの繰り出す、癖の強いダジャレ攻撃を喰らい、伊織さんは「ダジャレって何でしたっけ?」と頭が混乱してしまった様子でした。
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とても学びが多い内容ながら、ほどよく緩い雰囲気もあり、終始和やかなセッションとなりました。
2:グラフィックボード交換デモ
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トークセッション後は、実際のPCを使って、ゲームの画像処理を実行するグラフィックボードの交換デモが実施されました。
PCの内側を見たことのないという伊織さんは無事にグラフィックボードの交換ができるのでしょうか?
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逆向きにグラフィックボードを差し込んでしまい、周囲を慌てさせる場面もありましたが、専門家のサポートのもと、無事にグラフィックボードの交換に成功しました。
3:ゲストとゲーム対戦
グラフィックボードの交換後は、伊織さんと当日会場で公募された一般参加者による『Apex Legends』1対1対決が行われました。
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伊織氏は低スペックのPC(24fps)を、一般参加者は高スペックのPC(60fps)を使用しました。
その差は歴然で、低スペックPCでプレイする伊織さんからは「(グラフィックが)気持ち悪い…!」という本音が漏れ、それを見たOooDaさんからも「うわ!(低スペックのほうは動きが)ガックガクだ」と驚いていました。
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普段、当たり前のように高性能なゲーミングPCを使うコアなゲーマーにとっては、この比較実験は新鮮な体験になったといえるでしょう。
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ちなみに一般参加者の方は熟練のFPSゲーマーだったようで、一般参加者の圧倒的な勝利で対戦は終了となりました。
まとめ:ユース世代も多く観覧したセッション
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半導体という一見敷居の高そうなテーマでありながら、eスポーツと組み合わせたこと、伊織もえさんとOooDaさんが登壇したことによって、若年層のギャラリーも多いように見受けられました。
本セッションは、半導体に関わる技術者・企業担当者が多く集まる「SEMICON Japan 2023」内のイベント。普段はeスポーツ大会の実況を担当しているOooDaさんから「普段の現場と雰囲気が全く違いますが頑張ります!」という言葉があったとおり、一般的なeスポーツイベントとは異なる客層ではあったものの、他の企業ブースに比べると若年層の割合は高く感じられました。まさに、半導体とeスポーツという、近くて遠い2つの分野の架け橋となるイベントだったといえるでしょう。
伊織さんとChatGPTの大喜利バトルもあったりと、終始キャッチーな雰囲気づくりが心掛けられていたセッションでした。
ビジネス向けのイベントとはいえ、堅苦しいものではなく「楽しく学ぶ」というコンセプトが徹底されていたのは、(自己実現や多様性を重視する)いまの時代の働き方にもマッチしており、今後のビジネス向けセッションのスタンダードになっていくように感じました。
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