
さようなら2023年、こんにちは2024年。クリスマスが終わったらすぐに年越しが近づくこの時期では、家族団らんや親族一同が集まって久しぶりに親睦を深める、というご家庭も多いのではないでしょうか?今回の特集では、そんなシーンにうってつけのマルチプレイに特化したニンテンドースイッチソフトを5つ紹介します。これさえ押さえていればバッチリ、といった王道タイトルを集めたので、クオリティー面はお墨付きです。
『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』

最初に紹介する作品は『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』です。前作『New スーパーマリオブラザーズ U』から約11年ぶりとなる完全新作であり、今までの常識が崩されていくような斬新さの連続に、大人から子供まで幅広い世代に愛される超ビックタイトルです。
今回のマリオはお馴染み「キノコ王国」から少し離れた場所にある「フラワー王国」が舞台となっており、パーティーに招かれて出席していたところにクッパが出現。不思議な力をもつ「ワンダーフラワー」に触れて強大な力を手にしたクッパの悪だくみを阻止し、フラワー王国を救うというのが大まかなストーリーになります。

本作はとにかく新要素が満載で、「新変身マリオ」・「ワンダーフラワー」・「過去最大のプレイアブルキャラクター数」・「バッジ」といった目玉システムが数多くあり、まさに新時代のマリオブラザーズと呼ぶに相応しいでしょう。中でも今作のテーマでもあるワンダーフラワーは触れることでマップ自体に多種多様な変化をもたらし、プレイヤーを飽きさせません。例えば、マップが大量の泡で満たされたり、操作視点が変化したり、プレイキャラクターがクリボーになったりと、まさにやりたい放題。どんなワンダーが起きるかはコース毎に異なり、協力マルチプレイを更に盛り上げてくれるに違いありません。

肝心のマルチは「おすそわけ機能」に対応しているため、ひとつのニンテンドースイッチとソフトがあれば最大4人まで同時にプレイが可能。操作するキャラクターによって能力やステージ難易度が変化してくるので、まだ難しいプレイができないお子さんとも楽しく一緒に遊べますね。対戦より協力がメインであり、ステージも後半になってくるとより高難易度になってきますが、マルチ特有の「タマシイ」を助けることで復活できたり、新要素の「バッジ」でよりスマートに攻略できたりと、絶妙な連携プレイが楽しめます。
特に「バッジ」は装備アイテムのようなもので、キャラクターにつけるとそれに応じた効果を付与するというシステムです。穴や溶岩に落ちても戻ってこれる「復帰ジャンプ」や、力を溜めて高く飛ぶ「しゃがみ大ジャンプ」など、基本的にはコース攻略の手助けとなるものが多いですが、中にはプレイヤーからも敵からも見えなくなる「透明」のような、難易度を上げるもの存在します。アイデア次第で色んな遊び方ができると思うとワクワクしますね。
2D横スクロールアクションのお約束はしっかりおさえつつ、随所に散りばめられた独創的な仕掛けがキラリと光る本作。老若男女問わず楽しめるので家族で遊ぶにはもってこいですよね。
『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』

パーティーゲームの大定番「桃太郎電鉄」シリーズの最新作『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』は、鉄道会社の社長として全国を巡って物件を買い集め、より多くの資産を獲得していく人気ボードゲームです。タイトルにもある通り、今回はついに日本を飛び出して世界全国が舞台であり、マップも従来作のように平面ではなく地球を象った球体の盤面であり、各国の位置関係を立体的に感じながら楽しめます。

ゲーム自体は、サイコロを振って出た目の数だけ各地を巡るというおなじみのシステムとなります。もちろん購入できる物件やイベントも世界のものとなっており、ジャンヌ・ダルクやアインシュタインといった偉人イベントから、「世界で面積が2番目に小さい国はどこでしょう?」といった、知って得する豆知識まで多種多様です。また、注目ポイントのひとつとして特急カードや新幹線カードと呼ばれる進行系カードは、プロペラカード、ジェットカードなど飛行機をモチーフとしたものに変更され、いかに今作の世界観が大きいかを物語っています。

一部界隈では「友情破壊ゲー」などと称される「桃太郎電鉄」シリーズにおいて、その元凶となるボンビーは切っても切り離せない存在であり、作品毎に個性豊かなキャラクター達が場を盛り上げてくれます。今回は新たに、強制的にプレイヤーを移動させてその分の旅費を高額でむしり取る「世界旅行ボンビー」と、所有している物件を周囲にばら撒く「ばらまきボンビー」が登場します。もちろん本当にプレイヤー間を不仲にさせるような演出はないので安心してくださいね。
また、本作はターン制のテーブルゲームということもあり同じコントローラーをみんなで使いまわせるため、ニンテンドースイッチ本体・ソフト・Joy-conがそれぞれひとつずつあれば、最大4人での同時プレイが楽しめます。ローカルマルチで遊ぶからといって新しく機材を購入しなくてもよいのは嬉しいですね。ゲームとして遊びながらも世界の地理や文化に触れられる本作。よりスケールアップしたイベントの数々が家族とプレイも盛り上がること間違いなしです。
『超おどる メイド イン ワリオ』

『超おどる メイド イン ワリオ』は、面白可笑しいシュールなプチゲームを次々クリアしていくパーティーゲームであり、ジャンルとしてはアクションや音ゲー、ダンスなど多岐にわたります。大まかなストーリーは、シリーズおなじみのワリオカンパニーの社員たちが南の島「バリオモロ島」に社員旅行として訪れ、島に古くから伝わる「カマエ石」を手に入れるところからはじまります。登場する固有名詞からして本作の独特なギャグセンスが垣間見えますね。

主なゲームシステムは「超おどる」を銘打っているように、Joy-Conを握って「カマエ」と呼ばれるポーズを取りながら、体全体を使って攻略していくというものです。カマエは複数用意されており、例えば両手の上に乗せたり、モーションIRカメラで手を写したり、手放したりと、他の作品には見られないようなユニークなゲーム体験が楽しめます。初回プレイ時は毎回カマエの説明が入るのでややテンポが悪いですが、次回以降は画面を見て瞬時に体を動かす判断力と多少の身体能力が求められるので、そういった意味ではやりごたえ抜群と言えるでしょう。プチゲーム自体はどれも単純で簡単操作なものばかりなので、ある程度開けたスペースを確保してみんなで集まればみんなの熱気も高まりますね。

収録されているプチゲームは、200種類以上でどれも新作ばかり。特に任天堂が過去発売した作品をモチーフにした「ナインボルトステージ」はゲーマー必見のエリアであり、『ファイアーエムブレム エンゲージ』や『ヨッシーアイランド』、『スーパーマリオ64』など、誰もが知っているタイトルが登場します。中には、あまり振り返られることのないニッチなシーンもありますが、このマニアックさこそが本作の醍醐味とも言えるでしょう。任天堂作品のキャラになりきって、実際に体を動かすような体験は新鮮でひとつひとつに満足感があります。
ストーリークリアまでのボリュームはやや少な目ですが、やりこみモードや2人専用モード、パーティーモードなどマルチでの選択肢は広く、普段あまりゲームをプレイしない方でも直感的に遊べるのでまさにこの時期ピッタリのタイトルです。「おすそわけ機能」には対応していないものの、複数のJoy-Conを用意すればひとつのニンテンドースイッチ本体とソフトで最大4人まで同時に楽しめますよ。
『エブリバディ 1-2-Switch!』

『エブリバディ 1-2-Switch!』は、アクションを基本としたパーティーゲームであり、2017年発売の『1-2-Switch』から約7年ぶりの新作となります。前作はニンテンドースイッチが発売する際に同時に発売されたローンチタイトルのひとつでもあるので、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

基本的なテーマは前項で紹介した『超おどる メイド イン ワリオ』と似ており、体全体を動かして収録されているさまざまな遊びをこなしていくという点では同じです。しかし、画面のビジュアルやゲームの題材は大きく異なっており、本作は比較的実写での説明や映像が多く、卓球やダンスなどモチーフもリアル寄りのものが多数用意されています。どのモードも日常生活の延長線上を題材としているので、普段ゲームをしないようなおじいちゃんおばあちゃん達とも安心して一緒に遊べますね。
とりわけ「ひげそり」や「カウントボール」などは、Joy-ConのモーションIRカメラとHD振動を巧みに利用しており、本当にひげを剃っている感覚やボールが入っていく感触がコントローラー越しに伝わるのでおすすめです。

気になるマルチプレイは「おすそわけ機能」に対応しているだけでなく、コントローラーが人数分足りない場合は、なんとスマホからプレイが可能。ニンテンドースイッチに表示されるQRコードを読み取るだけでゲームの途中からでも参加できるので、それぞれの都合に合わせて気軽にパーティーの仲間入りができます。
ただ注意点として本作は複数人でプレイすることを想定しており、スコア更新の表示はあるものの、過去の記録を見る機能がなく各種細かい設定ややり込み要素が乏しいので、ひとりで遊ぶには物足りないかもしれません。とはいえ、2VS2のチームマッチや大勢で遊ぶバトルロワイヤルはワイワイ盛り上がるのでとても楽しく熱中できます。大人数で集まった時には、そのポテンシャルを十分に発揮できる作品と言えるでしょう。
『人生ゲーム for Nintendo Switch』

「人生ゲーム」といえば、ルーレットを回し出た目の数だけ進んで、止まったマスのイベントをこなしていくアナログのボードゲームをイメージする人が多いのではないでしょうか。『人生ゲーム for Nintendo Switch』は従来のプレイ感をそのままに、デジタルならではの要素をたくさん詰め込んだマルチプレイには最適の作品です。

プレイヤーはそれぞれ赤ちゃん時代から始まり、学生、社会人、お年寄りと、その名の通り人生をテーマに進んでいき、「全員ゴール時点での総資産が一番多い人が勝利」という、おなじみのルール。成長過程では知力、体力、センスなどを磨いて就職を目指すのですが、それぞれの項目はG~Sまでの全8段階で分かれており、まるでRPGのステ振りのような感覚で楽しめます。仕事に生きるもよし、恋愛に全力投球するもよし、発想とルーレット運に身を任せて億万長者を目指しましょう。

マルチプレイに関しては、『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』と同様に、同じコントローラーをみんなで順番に使えるため、ニンテンドースイッチ本体・ソフト・Joy-conがそれぞれひとつずつあれば、最大4人で遊べます。本作は性質上、他人を蹴落とすというより自身をいかに成長させるかに重きを置いているので、「ケンカにならないボードゲーム」の代表作かもしれません。勝敗を左右するイベントは固定であり、ゲームモードこそ複数あるものの基本マップは1枚なのでリプレイ性はやや低め。1周2時間前後でクリアできるので、家族で夜ご飯を食べた後のちょっとした時間でプレイするには丁度いいボリュームと言えます。
また、おまけ要素として2016年に発売されたアナログ版ボードゲーム「人生ゲーム」を元にした、「ボードゲームそのまま」モードも搭載されています。昔懐かしい「借金と約束手形」や、「保険と株券」も登場し、本作のメインモードとは違った楽しみ方もできますね。
今回は年末年始、友人や家族と集まる機会が増える場面にはうってつけのパーティーゲームを5つ紹介しました。オンラインプレイが多くのゲームに導入され、気軽に誰かと一緒に遊ぶ機会は増えましたが、実際に会ってプレイするゲームは特段楽しいですよね。年に数回しかない交流の機会に、スイッチを使って親睦を深めるのもいいかもしれません。
¥1,661
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)