2023年11月24日~26日の3日間、シンガポールのサンテック・シンガポール国際会議展示場で、東南アジア最大級のポップカルチャーイベント「Anime Festival Asia Singapore 2023(AFA SG 2023)」が開催。今回で15周年目を迎えた同イベントではコスプレイヤーの人気が非常に高く、イベント開催においては不可欠な存在となっています。
ゲストやサークル出展、一般参加まで数多くのコスプレイヤーが参加していましたが、東南アジアだけでなく日本や韓国などアジアから参加者も見られました。また、東南アジアでは宗教や文化の違う人々が混在していることも多く、多様性はコスプレにおいても見られます。
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同イベントには、シンガポール在住のmimiさん(Instagram:shirumimi)が参加しました。「カードキャプターさくら」木之本 桜(黒猫メイドドレスver.)のコスプレをしていましたが、イスラム教徒であるために髪の毛や肌を晒すことはできません。そのため、ヒジャブ(スカーフ)を活用したコスプレをしていました。今回、撮り下ろしの写真と合わせて、彼女のショートインタビューをお届けします。
――コスプレを始めたのはいつからですか?
mimi:私は2022年1月にコスプレを始めたばかりです。幼い頃から仮装が大好きでコスプレをしたいと思っていましたが、衣装を準備するお金と時間がなかったため、大人になるまで待っていました。
――イスラム教徒として戒律を守りながらコスプレを楽しんでいましたね。
mimi:はい!私はイスラム教徒です。イスラム教徒として、宗教で義務付けられているように、私たちは肌と髪を隠さなければなりません。基本的に控えめな服装が奨励されているため、できるだけ体を隠す必要があり、タイトな服装は禁止されています。イスラム教ではコスプレはハラーム(禁止事項)ではありませんが、コスプレをするのはキャラクターに限られます。たとえば、神、宗教的人物を模したキャラクターは対象として不適切ですし、クロスプレイ(男性キャラクターに扮する女性コスプレイヤー)もできません。
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――ヒジャブコスプレはどのようなやり方なのでしょうか?
mimi:通常のコスプレと同様に、ヒジャブのコスプレでも同じメインアイテム、つまり衣装を使用します。ただし、適切に隠しながら、コスプレしているキャラクターのように見えるようにするには、様々な調整が必要です。ヒジャブ(スカーフとも呼ばれる布地)を使用して、キャラクターの髪を置き換えたり模倣したりします。
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モデル:mimi(Instagram:shirumimi)
撮影:乃木章(X:@Osefly)
¥63,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)