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【プレイレポ】まさか次回作の構想も!?『ファイナルソード』の開発元がおくる“例の新作”こと『カジュアルファイト』がやっぱり無茶苦茶だった

『ファイナルソード』の開発元が、謎の美女がジープで荒野を疾走しまくる新作タイトル『カジュアルファイト』をリリースしたので早速プレイしました。

ゲーム プレイレポート
【プレイレポ】まさか次回作の構想も!?『ファイナルソード』の開発元がおくる“例の新作”こと『カジュアルファイト』がやっぱり無茶苦茶だった
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2024年1月15日午後20:36、『ファイナルソード』で知られるHUP Gamesが、新作タイトル『カジュアルファイト』の正式リリースを告げました。本作は、5日前の1月10日にHUP Games公式Xがモザイクをかけて公開していた“例の新作タイトル”です。

同社を代表するタイトル『ファイナルソード』は、独特過ぎる世界観と斬新なグラフィック......全体的に水準の低いクオリティで数多のゲーマーたちの心を折るも、突っ込みどころ満載なゲームの仕様やバグが一部界隈のプレイヤー間で人気を博し、SNSでそういった類の動画がバズるなど、何かと話題の尽きないアクションRPGでした

そんな『ファイナルソード』のオリジナル版は、諸般の事情により配信停止となっていますが、よりパワーアップを遂げた『ファイナルソード DefinitiveEdition』がPS5/PS4/Switchにて好評発売中です

恐らく令和のゲーム史に残るほどSNSでは盛り上がりを見せた同作ですが、今回発表された新作『カジュアルファイト』も、HUP Gamesらしいというか『ファイナルソード』のように香ばしさをプンプン匂わせるタイトルに仕上がっていましたので、紹介してみます。

◆ 目的も素性も全く分からない謎の美女

ゲームを始めると荒野をバックに「HUP GAMES PRESENTS」とゲームの始まりを告げる壮大な演出がスタート。相も変わらずですが、「H」と「P」の文字がくっついている関係で、人によっては誤字だと勘違いしそうなロゴデザインです。ちなみに筆者は素で“HP GAMES”と口に出して読んでいました。

そして、ロゴが消えるとその約3秒後に軽快な音楽のイントロが突然流れ始め、ジープが颯爽と画面を横切っていきます。

荒野で走るジープを運転しているのは謎の美女。本作のタイトル画面にも登場する女性で、恐らく主人公だと思われます。特に台詞を喋るわけでもなく、無言で運転し続け、陽気な音楽と共に荒野を運転し続けています。

ジープに近づいては美女を映し、カメラが離れたと思いきやまた美女が映る......一見意味深ですが、とくに何の意味もないカメラワークが1分近く続きます。

やがて、音楽が消えるとカメラの視点も変わりジープが停車。美女が車から降りると、カメラ目線でいきなり愚痴りだしてきました。その言動から察するに、どうやら彼女は何かを探している様子です。

そしてプレイヤーに訴えるようにカメラ目線で独り言を続ける彼女の後ろから、突如ヘリコプターが飛び去っていきます。とくに物語の説明も美女の目的も明かされてはいませんが、探していたのはきっとこのヘリだったのでしょう。ゲームはここからいきなりスタートし始めました。

◆「第1話 お前を必ずつかんでやるよ.」

チュートリアルや具体的な操作説明などもありません。ゲームが始まると「第1話 お前を必ずつかんでやるよ.」と、なんだか強迫じみたチャプタータイトルが表示され、画面右上には時間と共に「ヘリコプターを追いかけるぞ」のテキストが表示されます。

プレイヤーはこの時点で美女を操作できるのですが、美女が取れるアクションは「ジャンプ」と「転がり」のたった2種類のみです。2つのアクションを駆使して必死にヘリを追いかけますが、生身で航空機に追いつける筈もなく、「ヘリコプターに乗り遅れました.」と表示され、そのままゲームオーバーになりました。

実は本作、車に乗ってヘリコプターを追うゲームです

前述したアクション以外にも、ジープの運転席に近づけば「相互作用」(恐らくインタラクションの直訳なのでしょう)というアクションボタンが表示され、車を運転できるようになります。「ジャンプ」「転がり」を駆使したところで、美女は所詮生身の人間。何をどうやっても空中を飛んでいるヘリに追いつける筈がありません。

何も知らず結局数回のゲームオーバーと引き換えに、ようやくジープに乗れるということに気が付きました。それならさっきの「ジャンプ」「転がり」のアクションは一体なんだったんだ......?というか、なぜ車から降りたんだ......?そんなさまざまな疑問が頭を過ったのですが、ジープに貼ってある「Final Car」のステッカーに気が付いてしまい、考えることはやめました。

ゲームでは車に乗ってからが本番です。

凹凸の激しい荒野、障害物のサボテン、操作性の異様に悪いジープと、数々の要素が絡み合い、“ヘリコプターを追いかけるだけ”なのにめちゃくちゃ難しいアクションゲームになっているのです

車体はバインバインと跳ねまくり、大型のサボテンに猛スピードで接触しようものなら、ジープがバランスを崩して即横転。しかも運が悪いと、裏返った無力な亀のように何もできない状態となり、そのままヘリに逃げられた後にゲームオーバーが待っています。

きっと本作はトライ&エラーを黙々と繰り返す死にゲーなのでしょう。操作が思うようにいかないもどかしさと、無限に表示されまくる「第1話 お前を必ずつかんでやるよ.」がイライラを加速させてくれます。

◆ 全然カジュアルじゃない「ヘリ」とのチェイスが続いて1時間が経過

幾度となくゲームオーバーを繰り返す中で1つ気がついたことがありました。このゲーム、全然“カジュアル”ではありません。やはり方向転換すら思うように上手くいかないバーチャルパッドの微妙な扱いにくさが、高難度化に拍車をかけています。加えてフィールドも凸凹している関係で、走りたいルートを走るのさえ難しい......。

しかしながら遊び続けていると人は成長するもので、徐々にヘリへと追いつくことができるようになっていきました。プレイスキルの上達自体は嬉しいものですが、本作に限っては不思議とあまり嬉しくありません。

車がヘリに一定の距離まで近づくと突然ムービーが挿入され、なんと今度はヘリから「ロケットランチャー」が発射されるという意地の悪いギミックが追加されます。美女を置いてけぼりにしただけでなく、そもそも抹殺しようとする明確な殺意が感じられます。

とはいえ、ジープはやたら頑丈なので、ミサイルの如く左右に誘導するロケットランチャー程度では破壊されません。ただ、車体に直撃するとバランスを大きく崩す上に減速するため、これが結果的にゲームオーバーに繋がってしまいます。

見飽きるほどの数ゲームオーバーを目にした後、ゲームを始めてからおよそ1時間近くが経過したころ、ようやくクリア(?)することができました。

ネタバレを配慮して美女にどんな結末が用意されているのか、本稿であえて触れてはいませんが、最初から最後まで“HUP Games節”が効いた作品だと感じられました。

現状は第1話と謳っておきながらこの1話までしか収録していないらしく、タイトル画面で「つづきから」を選択してもヘリとのチェイスが再開されるのみです。なお、ゲームのクリアタイムについては「Game Center」に登録されます。

HUP Games公式Xでは「次回も続く予定です。」と気になる投稿を確認しています。これが果たしてランキング要素について軽く言及しているだけのものなのか、“第2話”の存在を示唆しているのかは解釈の悩ましいところでしょう。

また、ゲーム内の「オプション」には「GamePad」「Aim Speed」といった気になる設定項目も見られました。タイトル画面の美女は“ハンドガン”と思わしき武器を手にしているため、今後チャプターが追加された際にシューティングゲームのような構想があるのかもしれません。

どんな内容になるのか気になるような……気にならないような……。何はともあれ期待を裏切らないHUP Gamesの今後に期待が高まります。


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《そりす》

ライター そりす

東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。

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