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1月13日、新宿三角広場にて「ストリートファイターリーグ2023」(以下、SFL)のグランドファイナルが開催されました。2023年夏から始まった本リーグには、9つの企業がそれぞれ4人1組のチームを構成して参加。本大会はその決勝戦であり、『ストリートファイター6』が発売されて以来の初のSFLということもあって、どのチームが優勝するのかと多くの人が注目。当日のチケットが全席ソールドアウトとなるほどの盛り上がりでした。
そんなSFLのリーグを勝ち上がってきたのは「FAV gaming(以下、FAV)」と「DetonatioN FocusMe(以下、DFM)」という2チームでした。
SFL 2ndシーズンより圧倒的な強さを見せつけ快調な滑り出しを見せたFAVと、下位のどん底から一気に追い上げてきたDFMのどちらが勝つのか、誰も予想できない状況。会場は、両チームそれぞれの応援に駆けつけたファンの熱気に溢れていました。
◆試合の結果は90 vs 30でFAVの勝利!
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試合はSFLのルールに則って進行しました。ホームとアウェイに分かれて、アウェイチームが「先鋒戦」「中堅戦」「大将戦」の使用キャラクターと操作タイプを申告。ホームチームはアウェイチームのオーダーを確認後に出場、使用キャラクター、操作タイプを試合前に発表します。
試合は「先鋒戦」「中堅戦」「大将戦」を1巡とします。「先鋒戦」「中堅戦」には勝利チームに10ポイント、「大将戦」の勝利チームには20ポイントをそれぞれ加算し、先に90ポイント獲得したチームが勝利となります。なお「大将戦」終了ごとにホーム、アウェイを入れ替えます。
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以下が当日の組み合わせと、実際に行われた試合結果です。
1巡目
先鋒戦 竹内ジョン(ラシード) VS ◯りゅうせい(JP) 10pt
中堅戦 ナウマン(ケン) VS ◯sako(春麗) 10pt
大将戦 ふ~ど(ディージェイ) VS ◯ボンちゃん(ルーク) 20pt
2巡目
先鋒戦 ナウマン(ケン) VS ◯りゅうせい(JP) 10tp
中堅戦 板橋ザンギエフ(マリーザ) VS ◯sako(春麗) 10pt
大将戦 ◯ふ~ど(ディージェイ) 20pt VS ボンちゃん(ルーク)
3巡目
先鋒戦 ◯竹内ジョン(ラシード) 10pt VS りゅうせい(JP)
中堅戦 ナウマン(ケン) VS ◯sako(春麗) 10pt
大将戦 ふ~ど(ディージェイ) VS ◯ボンちゃん(ルーク) 20pt
特に全試合通して感じたのは、各選手の立ち回りが普段とは違うというところ。それはある程度対戦する相手がわかっている上で行われるSFLの性質上、人読みが発生するからです。そのため読み合いが2周、3周とする、何が起こるかわからないスリリングな試合が続出。選手から発せられる雰囲気は、熱気や興奮をも覆い尽くすほどのズッシリとした緊張感となって、会場にいる観客にも伝わってくるほどでした。
またそんな状況下ゆえに、各選手が普段しないようなコンボミスや判断ミスも多く見られました。そんな中で勝負強さを見せてくれたのはsako選手。1巡目の中堅戦、体力不利からの逆転や強気の前ステップ、波動拳の抜け、そしてここぞという瞬間にダイナミックな攻撃を仕掛けて、相手を倒すだけでなく緊張感の魔物も追い払ってくれる素晴らしいプレイを見せてくれました。その試合はまるで輝いているようにみえて、強さとは何かを改めて教えてくれたような気がしました。
2巡目大将戦で脅威の強さを発揮したのは、ふ~ど選手でした。前試合と同様、相手はボンちゃん選手のルーク。1巡目の対戦で敗れたものの、その脅威的な対応力で強さを見せてくれました。相手の行動を2手、3手先まで見越すかのような強さを発揮し、劣勢のチームを3巡目に繋げる展開に会場は大きく沸きました。
最後の試合となった3巡目大将戦、先程のふ~ど選手をさらに上回る強さを見せたのがボンちゃん選手のルークでした。強気なふ~ど選手の投げやODジャックナイフマキシマム、またミスを誘うようなジョスクールなどを一切通させないドッシリとした立ち回りでストレート勝利。見事にチームを優勝に導きました。
◆「最後の最後までチームを信じて勝ち上がってきた」優勝チームFAVインタビュー
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ここからは試合後に行われた優勝者チーム「FAV」のメディア合同インタビューをお届けします。
――優勝おめでとうございます。都内は雪が降っており、その影響で会場は凍えるほど寒かったりとコンディションが悪いのもあってか、各選手にコンボミスが見られました。しかし、逆にsakoさんはミスが少なかったように見えました。それでも何か影響はありましたか?
sako:俺は試合前は寒くて...ダウンとかきて対策してましたね。動き的にはおっしゃるようなパーフェクトとは言えないものでしたが、悪いコンディションの中でもいい動きはできたかなぁと思っています。
――完璧な動きをしているように見えましたが...。
sako:いえいえ!!勝ってたからたまたまそういう風に見えたのもあると思いますよ!(笑)試合内容としては結構綱渡りな状況が続いたので、課題は多くあります。
――今回sako選手はSFL 2ndステージには2回出場したきりで、長く出場していませんでしたが、今日はフルで出場されていました。なにか作戦はあったのでしょうか?
sako:ナウマンくんに対しては俺が出るというマンツーマンの対策の予定だったので、もし自分が負けてしまっていたら、他の人と交換するかもと話していたのですが、なんとか1巡目で勝てたのでそのまま2巡目のアウェイも行くことにしました。
――Saishunkan Sol 熊本のShuto選手やDFMのふ~ど選手など、絶対的なエースがいるところに対してどういった作戦を用意していましたか?
ボンちゃん:一応誰が大将でも俺が大将として受けるというのが一番最初の作戦で、ただ板橋ザンギエフさんがザンギエフ出してきたら、対策しようねとチームで話していたんですよ。
――アウェイでもその方針は変わらずに、大将でいこうという感じだったのでしょうか?
ボンちゃん:そうですね!アウェイでは何があっても大将でいこうと決めていました。だから僕はずーっと対戦相手全員の対策をして構えていました。でも、DMFは大将で来るかというと...もう...わかりますよね?ふ~どくんでしょ?ってやっぱ思ってたんです(笑)。
ただ一応前の試合で、板橋ザンギエフさんはその名の通りザンギエフを使って勝っちゃったもんだから、もしかしたらザンギエフを出してくるかもしれないじゃんって思って一応対策はしていました。ただ春麗で当たることになっても行けると思っていたので、その時はsakoさんにお願いすることも考えていました。
――他に大将以外で出場する可能性もありましたか?
ボンちゃん:ラシードに対しても自信があったので、先鋒で出るという話もあったんですが、結局チームでふ~どくんのディージェイに対して自信があったのは僕だけだったので、今日のようなオーダーでいきました。
――ときど選手は今回出場しなかった理由をお伺いしてもいいでしょうか?
ときど:僕は板橋ザンギエフ選手が先鋒で出てきたら出場する予定でした。最初に板橋ザンギエフ選手が出てこなかったため、2巡目も調子のよかったまま勝っていたりゅうせいとsakoさんにお任せしました。
――アウェイではナウマン選手のケンが気になったかなと思ったんですがその辺どうでしたか?
ときど:アウェイに関しては、竹内ジョンのラシードに対して自信のあったボンちゃんでいく案も先程話した通りありました。しかし、りゅうせいが調子よかったということもありそのままお願いしました。勝ち続ける限りお願いします。
sako:僕が負けたらお願いするつもりでした。
ときど:ザンギさん以外ではジョン戦では出るかという話もありましたが...ただふ~どはちょっとキツイなぁーなんて思っていたので、ボンちゃんにお願いしました。
――SFLのグランドファイナルって、やっぱり勝っていても大逆転されちゃうことってあるじゃないですか。2巡目の大将戦のあとの、選手のみなさんの心境はどうでしたか?
ボンちゃん:2巡目で負けちゃったので、これはフルセットの試合になるかなと覚悟していました。しかも1巡目も結構拮抗した試合だったので、ギリギリ勝てたという感じでした。内容的には、負けていたのかなと思ってたんです。そこからの2巡目は0-3で負けちゃったので、やっぱふ~どさんにこのまま圧倒されてしまうんじゃないかと思いましたね。だから最後の試合ももし負けちゃったらチームのみんなにはすいませんー!!って気持ちで挑みました。
sako:1巡目にボンちゃんが接戦で勝って、2巡目に結構守り気味の戦い方をしてふ~どにうまいこと攻められて負けちゃったので、そこが改善されたら全然勝てるのかなって思ってたんですよ。そんなに負け自体は心配してなかったです。それだけ、チームを僕は信用していたので。
りゅうせい:やっぱり圧倒的に負けていても大逆転勝利みたいなことって今までの格闘ゲームの歴史の中でやっぱ起こっちゃっているので、勝っているときの方がなんかすごい不安になっちゃうんですよ。なので最後のボンちゃんの試合を見ててずっとドキドキしていて...。
sako:ボンちゃんがすごい勝ってる時にずーっと横で、「怖い...怖い...」って言ってたもんな(笑)。
りゅうせい:そうそうそう!なんかもうフラグじゃないですかそういうのって!(笑)ただボンちゃんが、ふ~どさんに短期戦で負けることはあったんですけど、必ず勝てると信じていました!
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