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カップルになると死ぬADV『フィーリングデス』がクラファン1日で目標金額の半分を達成―開発会社・シュウプロは目標失敗だと倒産に

数々の名作手がけるインディーゲームデベロッパー・SYUPRO-DX(シュウプロデラックス)が倒産危機。

ゲーム Steam

インディーゲームデベロッパー「SYUPRO-DX(シュウプロデラックス)」が倒産の危機にあることを赤裸々に報告。新作タイトルの開発支援を目的としたクラウドファンディングを開始し、1日で目標金額の半分を達成しています。

◆名作を数多く手がけてきたSYUPRO-DXに倒産の危機

SYUPRO-DXは、スマホ向けRPG・ADVをメインに手がける3人組のインディーゲームデベロッパーです。代表作『彼女は最後にそう言った』『奴は四天王の中で最も金持ち』は、App Storeで1.4万件以上の評価を集め、総合4.8~4.9の高評価を記録。特に作り込まれた世界観やストーリーに定評があり、多くのファンを魅了してきました。

そんなSYUPRO-DXですが、2020年に前作『ココロインサイド』をリリースしてから新作の開発を進めるも、ここにきて経営状況が悪化。開発資金はほぼゼロとなり、15か月間給料が未払いに。メンバーの副業で得た収入を会社に投入しなければ倒産するところまで来ており、かなり限界が近いとのこと。

新作の開発もようやく軌道に乗ってきた段階であり「ここで諦めるのはあまりも悔しい」ため、新作を完成させるべく今回のクラウドファンディングに踏み切ったといいます。

◆開発中の新作タイトル『Feeling Death』について

開発中の新作タイトルは、スマホ/Steam向けに有料販売予定の『Feeling Death(フィーリングデス)』。ゲーム概要を一言で表すと「フィーリングカップルでカップルになると死ぬミステリーADV」です。

本来は参加者がそれぞれ好きな人のボタンを押し、相手も自分を選んでいればカップルが成立する恋愛ミニゲーム「フィーリングカップル」ですが、本作ではカップルが成立するとその2人は死亡します。

そんなデスゲームに巻き込まれた主人公が、同じく巻き込まれた男女9人(主人公含む)との交流や調査を行いながら、デスゲームからの生還を目指します。

フィーリングカップルは円卓で行われ、生き残るために誰を選択すべきか、プレイヤーの操作に委ねられるとのこと。また、カップル成立による死だけでなく殺人事件まで発生。参加者に紛れ込んだ「人殺し」を見つけるべく、デスゲームの舞台である閉ざされたホテルを探索する必要もあります。

さらに、主人公は死亡すると、記憶を持ったまま初日のフィーリングカップル開始前に戻る、いわゆる「死に戻り能力」を持つことに。数多の死を乗り越えて、デスゲームの真相究明を目指します。

◆支援総額は1日で目標金額の半分を突破!人気プロジェクトランキング総合1位にも

クラウドファンディングの目標金額は500万円。方式は「オール・オア・ナッシング」で、目標金額に達しなければ、集まった資金はすべて返金され、プロジェクトが中止されるシステムです。

目標金額に達しなかった場合、SYUPRO-DXは活動を凍結し『Feeling Death』も開発中止に。今までにリリースした歴代作品のサポートのみをできる範囲で続け、それもできなくなった時、静かに幕を下ろすとのこと。

このクラウドファンディングですが、1月22日の開始から1日で支援総額290万円を突破し、目標金額の半分を早くも達成。CAMPFIREの現在の人気プロジェクトランキング総合1位にもなっています。

※画像は1月23日11時10分時点のもの
※画像は1月23日11時10分時点のもの

SYUPRO-DXはクラウドファンディングページにて、「活動凍結なんて本当はしたくないんです。SYUPRO-DXで作るゲームが、これで最後なんて嫌だ!遊んでくれた人の胸を撃ち抜くようなゲームを待っててくれている皆様のために作りますから!!お願いだから、もっと作らせてください!!!」と胸の内を赤裸々に告白。

続々と寄せられる支援金に、SYUPRO-DX各メンバーのX(旧Twitter)でも「皆さん、ありがとうございます!」「皆様のご支援とあたたかいメッセージに、今は胸がいっぱいで言葉がでません…ただただ、ありがとうございます…!」と感謝の声が投稿されています。


SYUPRO-DXのクラウドファンディングは、募集終了まで残り37日(2月29日頃まで)。『Feeling Death』の開発状況やリターンなど、詳しくはクラウドファンディングページよりご確認ください。


《茶っプリン》

ゲームライター 茶っプリン

「ゲームの新情報を一番に知りたい、そして色んな人に広めたい」そんな思いからゲームライターに。インサイドではニュースライター、時々特集ライターとして活動。関係者、ユーザーから生まれるネットブームにも興味あり。

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