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2月2日、香港・台湾・マカオなどの繁体字圏のみならず、中国本土の簡体字圏においても、Wright Flyer StudiosとKeyがおくるRPG『ヘブンバーンズレッド』が配信決定となりました。
bilibiliではよほど待ち望む声が大きかったのか、登場してから早々に予約数が伸び続けており、その勢いはつい先日PS5版が予告されたHoYoverseの『ゼンレスゾーンゼロ』を抜いて、予約トレンドで1位を獲得するほどの盛況ぶりです。早速、熱量たっぷりの中国ユーザーコメントも投稿されていました。
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Key作品の持つ魅力が中国においてもしっかり根づいている、そんな手応えをいちファン目線から感じ取りつつあります。
中国のモバイルタイトルが日本上陸を果たすケースが増えている昨今、逆に日本の人気IPが中国ユーザーたちから期待されているのは、なんとも嬉しい話ではないでしょうか。さて、今週も注目作を3つピックアップして紹介していきます。
※本稿では、システム上の関係で簡体字で表記すべき部分もすべて繁体字に置換しています。
◆『火環(Prometheus)』
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『火環 Prometheus』は、TapTapにてデモ版が公開中の横スクロールアクションです。2021年ごろからコツコツと情報を発信し続けているタイトルで、かなり念入りな開発を続けています。
本作の特徴は『テラビット』のような「ボクセルアート」の世界を舞台に、デフォルメされたSDキャラクターが爽快なアクションを繰り広げるというもの。昨今数多く登場するモバイル向けの3Dゲームとは全く異なる切り口でかなり独創的な絵づくりです。
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試しに3つのステージが遊べるをデモ版をプレイしてみたのですが、キャラクターが「3D」なのか「2Dイラスト」なのか判別しづらいグラフィックで、非常にユニークなタイトルだと感じています。
ゲーム自体はパーティ編成された3人のキャラクターを切り替えながらステージを攻略していくスタンダードなアクションゲーム......といった所感でしたが、小さなキャラクターから次々に繰り出される小気味良いアクションに心地良さを覚えました。
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しかし、先述したように発表からだいぶ時間が経過しているため、現在bilibiliやTapTapでは、本国ユーザーたちの待ちあぐねている様子が多数見受けられます。実際、いつ頃製品版がプレイできるようになるのでしょうか......。
◆『代號:星月(CODE:SEIGETSU)』
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1月25日~1月28日の僅かな期間中にベータテストが実施されていた、PC&スマートフォン向けのアクションゲームです。あまりに短い期間、そして“台北ゲームショウ2024”という注目のゲームイベントが開催されている最中にひっそりベータテストが行われていたため、プレイできた人は運に恵まれているか、常日頃から目を光らせていた人でしょう。
敵を打ち上げ空中で連続攻撃を叩き込む、カプコンの『デビルメイクライ』シリーズを彷彿とさせるようなスタイリッシュアクションが特徴的。なお、作中のキャラクターボイスは「日本語」で収録されています。
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中世ダークファンタジーの世界をアニメテイストのグラフィックで表現しており、ビジュアルもそう悪い気はしません。
ただ、現状あまりにも情報が不足しているため、筆者の中では「とりあえずイイ感じのアクションゲーム」といった程度の認識止まりです。公式サイトを見ても情報らしい情報がないので、これからに期待しておきましょう。
◆『我的三体:2277』
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1月25日に許認可(版号)を獲得し、ゲームの配信がそう遠くないことをユーザーに煽っているのは、中国の大人気長編SF小説「三体」の公式ライセンスゲーム『我的三体:2277』。「三体」は日本国内でも早川書房から出版されていて、多くの愛読者を持つ作品です。
余談ですが、冒頭でお伝えした『ヘブンバーンズレッド』の原案・メインシナリオを手がける麻枝 准氏も、簡体字圏ユーザー宛のメッセージにて推している小説です。ちなみに小島監督のSNS投稿によると、作者の劉慈欣氏は小島監督と同い年のようです。話は逸れましたが、ゲーム業界においても有数のクリエイターたちが評価している作品こそ「三体」なのです。
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今のところ本作『我的三体:2277』が注目されているというより、原作小説がNetflixでのドラマシリーズ化を受けて話題を集めている感じは否めないでしょう。
しかし、公開中の実機プレイ映像を見ると、リアルタイムな探索・ステルス要素や、シミュレーションRPG的な戦略バトル要素なども備わり、ゲームとしてちゃんと面白そうには見えます。ゲームのリリースは、現時点で2024年内を予定しているとのことで、時間があればサービス開始までに原作を読了しておきたいものです。