“歌ってみた動画”を勝手にアップ、削除されたら運営批判など信用を貶める…にじさんじEN・Selen Tatsukiとの契約解除を発表

VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORは、英語圏向けプロジェクト「NIJISANJI EN」に所属するSelen Tatsukiさんとの契約を解除したと発表しました。声明を通じて、契約解除に至った理由を説明しています。

◆活動ルール違反が度々みられた

発表によると、Selen Tatsukiさんは2021年7月のデビュー以来活動ルール（権利侵害や情報漏洩を防ぐため、ANYCOLORによって定められたルール）を度々違反しており、第三者の著作権を違反しかねない行為や、クリエイターへの連絡不備による支払い遅延の発生などの問題が起きていたとのこと。

そのほかANYCOLOR関係者から、Selenさんによる嫌がらせや不適切な行為を受けているという相談が挙がっていたとも明かしています。これらの行為を受けてANYCOLORは注意喚起を試みるも、Selenさんはまともに取り合うことはなく、ANYCOLORのマネジメント不備であるとSNSなどで発信。ANYCOLORは、Selenさんが自身の責任を転嫁しているとしています。

◆「歌ってみた動画削除」についても説明される

Selenさんは昨年12月26日、クリスマスにあわせて楽曲「Last Cup of Coffee」をオリジナルMVでアップロードするも、公開からほどなくしてYouTubeチャンネルから削除されました。これについてSelenさんは当時「ANYCOLORから不当に削除された」とSNSで発信し、クラウドドライブにアップした同動画のファイルを自由に二次配布するよう呼びかけていました。

この投稿をきっかけに海外コミュニティではにじさんじENに対する批判的な意見がSNSに寄せられることに。なお、この騒動から2日後にSelenさんはX（現在は非公開）にて「事故によって入院した」と投稿しています。

ANYCOLORはSelenさんから24日にミュージックビデオの共有を受け、25日に許諾確認がとれていないので公開を待つよう要請したにも関わらず、無断でアップロードされたものであったと今回の声明を通じて発表。これに対応するため動画の削除を行ったことを認めました。

これらの行為からANYCOLORは持続的な協力関係を維持することは不可能とし、他ライバーの活動を脅かしうることを鑑みた上で、契約解除に至ったと説明しています。

Selenさんの活動は2月5日をもって終了。YouTubeチャンネル、Xなどは既に非公開となっています。