
ゲーム環境を整えるのにヘッドフォンとマイクを別々に揃えると、それなりにお値段がします。しかし、ゲーミングヘッドセットであれば、高音質なゲームサウンド体験に加えて、友人とのボイスチャットも楽しめるので、コスパに優れているのでおすすめです!
そこで今回は、マルチプラットフォームで使用可能かつ、手ごろな価格で長く使えるゲーミングヘッドセットを5つ紹介します。どれも1~2万円以内で購入できる商品となっていますので、参考にしていただければ幸いです。
コスパ最強のゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud III」

「HyperX Cloud III」は、プロゲーマーの使用率が高かった「Cloud II」の後継機。製品名の「Cloud」には、つけていることを忘れてしまうような、雲のような付け心地という意味が込められているそうです。実際、「Cloud III」の耳あて部は、人の耳が斜め上に広がる形状に合わせて角度が調整され作られているため、耳への負担が少ないことが特徴。なので、ヘッドセット使用者にありがちな、耳の痛みや頭痛の悩みを軽減できる商品となっています。
サウンド面では、一般的なゲーミングヘッドセットの50mmドライバーより大きい53mmドライバーによって、解像度の高いリスニング体験を得ることができます。ゲーム用途に最適化されているため低音から中音域を重視しており、これによりFPSで足音が聞き分けやすいというメリットがあります。専用ソフトでイコライジングをカスタマイズできるので、用途に合わせて再調整が行いやすいことも良い点です。
マイクは、10mmのドライバーによる明瞭度の高いボイスチャット体験を得ることができます。またマイクは3.5mmのものであれば付け替えることが可能ですので、お気に入りのマイクと交換することも可能です。コスパを求めつつ、ヘッドセットの圧迫による頭痛や耳の痛みを回避したい方におすすめの商品です。
サウンド・マイクともにゼンハイザー品質「EPOS H3」

「EPOS H3」は、「GSP 300」の後継機となるオールラウンドなゲーミングヘッドセットです。フレームがすべてプラスチック製で重量が約270gと軽めでありながら、見た目にチープさはなく、そのデザイン性からiF design award 2022を受賞しています。
サウンド面では、重低音の効いたサウンドにより優れた没入感を演出。EPOS製品らしい自然な空間表現と合わさることで、ゲームで重要となるあらゆるサウンドを立体的に捉えることができます。
マイクには、スタジオ品質のマイクを搭載。高い指向性に加えて優れたノイズキャンセリングにより周囲の雑音を殆ど拾わないため、快適なボイスチャットを行うことができます。また、ミュートの切り替えはアームの上げ下げで行うことができるためとても直観的であり、ミュートのし忘れに大いに役立ちます。
ちなみに、EPOSは、ゼンハイザーのゲーミングデバイス事業を前身とする比較的新しいゲーミングブランドであり、ヘッドセットなどの音響製品を専門としています。これもあり、EPOSのゲーミングヘッドセットは、サウンド・マイクともに高品質という特徴があります。様々なゲームジャンルをプレイされる方におすすめの商品です。
eスポーツ向けコスパ最強ゲーミングヘッドセット「Logicool G PRO X ゲーミングヘッドセット」

「Logicool G PRO X ゲーミングヘッドセット」は、PROの名を冠する通り、数々のeスポーツのプロ選手とのコラボレーションにより開発されたヘッドセットです。特徴は、eスポーツのプロ選手が調整したオーディオEQプロファイルを使用できること。これにより、使用環境による違いはあれど、初期設定のハードルは格段に下がります。
サウンド面では、7.1サラウンドに低音が強化されたPRO-G 50mmドライバーを搭載。これは、FPSで足音を聞き分ける場合などに優位に働きます。マイク面では、eスポーツのオフライン大会などの環境でも耐えられるよう設計された高度なノイズキャンセリングにより、クリアなボイスチャットを行うことができます。
また、本商品には専用のUSB外付けサウンドカードが付属。これを使用すれば、デジタル信号処理によって、よりクリアで安定したゲームサウンドとボイスチャットを楽しむことができます。
「G PRO X 2 LIGHTSPEED」という後継機も出ているため、現在本機は比較的手ごろな価格となっています。競技性の高いゲーム用途で使用するゲーミングヘッドセットをお探しの方におすすめの商品です。
柔軟さと性能を併せ持つゲーミングヘッドセット「Razer BlackShark V2 Pro」

「Razer BlackShark V2 Pro」は、1グレード下の「Razer BlackShark V2」のプロモデルです。2つの大きな違いはワイヤレス対応か否か。本機は、HyperSpeed ワイヤレス 2.4GHzと有線 3.5mmに対応しているため、より柔軟な使用が可能になっています。
サウンド面では、チタンコートされた50mmドライバーを使用。これにより低音域はパワフルに、ゲーミングヘッドセットで軽視されがちな高音域は豊かに調整されています。低音域から高音域までクリアなサウンドが特徴のヘッドセットです。
マイクには、調単一指向性マイクが採用されており、これは「Razer BlackShark V2」の単一指向性マイクよりも周囲の雑音が入りにくいマイクとなっています。オフライン大会などでの使用はもちろん、日々のゲームでボイスチャットに生活音を載せたくない場合に有効です。
本機と同じ系統のヘッドセットは、現在上位モデルが1つ、下位モデルが1つ展開されていますが、有線だけでなくワイヤレスでの使用も考えており、かつコスパを求める場合には、今回紹介した「Razer BlackShark V2 PRO」がおすすめです。
1万円台で買えることに驚きを隠せない「SteelSeries Arctis 9 Wireless」

「SteelSeries Arctis 9 Wireless」は、ワイヤレス 2.4GHzとBluetoothでの接続に対応した、完全ワイヤレスゲーミングヘッドセットです。2.4GHzとBluetoothの同時接続にも対応しているため、ゲームをプレイしながら、モバイルデバイスでのボイスチャットや、音楽を楽しむことも可能です。
サウンド面では、SteelSeriesのArctisサウンドによって微妙な音が強調されるため、オーディオの良さが際立ちます。またDTSサラウンドサウンド採用により定位感に優れ、ゲーム用途において抜群の性能を発揮します。マイクには、なんと空母で使用されているものと同じデザインが採用されているため、優れたノイズキャンセリングによる、クリアで自然なボイスチャットが行えます。
本稿で紹介した「EPOS H3」がゲーム用途におけるオールラウンダーであるのに対して、「SteelSeries Arctis 9 Wireless」はゲームだけではなく様々な日常場面で使用できるより用途の広いオールラウンダーとなっています。
なお本機は、通常価格が2万円を超えていますが、Amazonなどでは度々セール対象品となっており、かなり頻繁に1.9万円ほどまで値下がりしていることがあります。そのため、購入を検討されている場合は、セールのタイミングを狙うのがおすすめです。
本稿では、1~2万円以内で買える、マルチプラットフォーム向けのゲーミングヘッドセットを5つ紹介しました。
筆者はこの価格帯のゲーミングヘッドセットが、コスパ的には一番良いと思っております。特に、これからゲーミングヘッドセットデビューするという入門者には、この価格帯の商品を強くおすすめします。1万以下の商品と比べて買って後悔する可能性が格段に下がりますので、ぜひ参考にしていただき、ゲーミングデバイスの素晴らしさを体感してください!