VTuberグループ「にじさんじ」の英語圏向けプロジェクト「NIJISANJI EN」に所属していたSelen Tatsukiさんの契約解除を巡って海外コミュニティで批判が渦巻くなか、運営するANYCOLORの代表取締役社長 田角陸氏が自ら動画に出演し、英語で謝罪と説明をしています。
◆契約解除に海外コミュニティで物議醸す
ANYCOLORは2月5日に、これまでの活動ルール違反などを理由にSelen Tatsukiさんとの契約解除を発表。ところが、Selenさんとの主張の食い違いなどから、海外コミュニティを中心にANYCOLORへの批判がSNSに集まりました。なかにはコラボレーショングッズの販売中止や、二次創作コミュニティでANYCOLORに関わるアイテムの取り扱いを停止する動きもみられました。
また契約解除発表から2日後の2月7日、ANYCOLORがIR向けに「当社所属ライバー『Selen Tatsuki』の契約解除の決定による当社業績への影響について」と題したIR向け資料を公開。「2024年2月5日に、当社は所属ライバー『Selen Tatsuki』の契約解除を決定いたしましたが、これが当社業績に与える影響は極めて軽微であります。」とコメントを公開。この短い文章がライバー軽視と捉えられ、火に油を注ぐことになりました。
◆新たな体制やコンテンツの充実目指す
今回これらの批判を受けて公開された動画では、IR向け資料について、投資家から業績に与える影響の問い合わせを受けて公開したものであると説明。SelenさんをNIJISANJI ENの成長において不可欠な存在であったとしつつ、「極めて軽微である」という表現はSelenさんを過小評価していると感じさせてしまったと謝罪しています。
ライバーの精神面での健康状態への懸念については、新たな社内システムや報告システムなどを導入し、より早い問題の発見と解決ができるよう図っていくとのこと。
また、NIJISANJI ENに関するコンテンツやサポートが不足しているというファンからの指摘に対しては、この1年間でスタッフの人材募集などで強化を図っており、複数の新規プロジェクトが進行中であると説明しています。