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マンガやゲームの世界を科学的に面白おかしく検証する「空想科学研究所」が、『ウマ娘 プリティーダービー』の新キャラクター「ジェンティルドンナ」の筋力を検証しています。
◆ウマ娘のジェンティルドンナは怪力キャラ
『ウマ娘』のジェンティルドンナは、モチーフとなった競走馬ジェンティルドンナが「ゴリラ」の二つ名で呼ばれていたからか、とてつもない“怪力キャラ”に設定されています。
例えばトレーニング中、両こぶし大の鉄球をおにぎりを握るような動作で握りつぶし、手のひらにちょこんと乗る大きさまで圧縮。涼しい顔で「もっと硬い鉄球はないの?これでは筋力トレーニングにならない」と言い、まったく本気ではない様子。なお、他のウマ娘が思いっきり力を入れても鉄球はびくともしませんでした。
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このシーンに空想科学研究所の公式X(旧Twitter)運用者が注目し、「ジェンティルドンナの筋力はどうなっているのか?」を主任研究員の柳田理科雄氏に尋ねたとのこと。結果、次のような回答が寄せられています。
「『ウマ娘』のジェンティルは、おにぎりを作るような動作で、直径12cmほどの鉄球を2cmぐらいにした。鉄の体積弾性率(縮めるのに必要な圧力)から単純計算すると、出した力は114万t。それでも「筋トレにならない」らしい。筋トレは最大筋力の20%以上の負荷で行うから、最大筋力は570万t以上!」
ジェンティルドンナの最大筋力は「570万t以上」とのことですが、数字が大きすぎて想像が追いつきません。
ちなみに、2012年に検証された「『範馬刃牙』刃牙の父親の勇次郎は、黒鉛を握り締めてダイヤモンドに変えた」という話では、「黒鉛は2千度の高温下、10万気圧の高圧をかけるとダイヤモンドに変わる。人の手で実現するための握力は34t必要」と結論付けていました。温度などの細かい条件を気にしなければ、ジェンティルドンナも涼しい顔でこなせそうです。
空想科学研究所の検証にX上では、「本気出したらブラックホール作れるウマ娘」「育成開始時からパワーMAXになってそう」「ゴールドシップは少なくとも筋力570万tから放たれるタックルを弾き返したのか?」などの反応で盛り上げることに。改めてウマ娘の身体能力(身体能力と一括りにしていいのかは疑問ですが)には驚かされるばかりです。
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