ワーナー・ブラザース・ディスカバリー・ゲーム部門の責任者Jean-Briac Perrette氏は米金融機関モルガン・スタンレーのイベントに登壇し、ワーナーゲーム部門の今後のゲーム戦略について語ったとGameSpotを始めとする海外メディアが報じています。
AAAタイトルは「不安定」。今後は主要IPをモバイルおよび無料プレイ分野に
同氏は直近の同社タイトルは家庭用AAAゲームに重点を置いていたと切り出し、2200万本を売り上げる大ヒット作『ホグワーツ・レガシー』の成功を称えながらも「この手の成功は決して保証されてはいない」と表明。そして、『スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ』の不振に触れながら、AAAタイトルが「不安定な」市場だったと語りました。
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そのため、今後の計画では主要なIPをモバイルおよび無料プレイ分野に持ち込んで安定性の向上を目指すこと、そして好評のライブサービスゲームへの投資を継続することだと述べ、同社が今年いくつかの新しいモバイル基本プレイ無料ゲームをリリースすることをほのめかしました。Perrette氏は「一度きりのコンソールゲームよりも、『ホグワーツ・レガシー』とハリー・ポッターシリーズのように、人々がその世界で生活し、働き、創造し、継続的に遊ぶことができるライブサービスのようなゲームを開発するためにどうするかです。」とも述べています。
ゲーム部門に戦略的投資あり。人気IPと開発スタジオ持つ独自性で成功を目指す
また、同氏は続けてWBDが『モータルコンバット』「ゲーム・オブ・スローンズ」「ハリー・ポッター」「DC」等の人気ブランドと、11の異なる社内ゲーム開発スタジオを持つ独自的な立場にあり、ゲーム部門の将来的な成功を見据えた「戦略的投資計画」があることを示しています。計画通りにいけばゲーム部門が今後数年間で同社に「意味のある成長」をもたらすとしながら、ゲーム制作には時間がかかる都合上、2025年、2026年、2027年に向けた基盤を築いている段階であるとも述べました。
最後にペレット氏は同社ゲーム部門が独自のIPとスタジオを所有する立場として、他の企業にない成功を納められると信じていると述べ、将来的に仮想現実や「仮想世界」がそのスケールを増し、投資が増えるだろうと業界の先行きを予想しています。