約5年ぶりの開催となる「春のVTuber甲子園」。『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』（以下パワプロ）を使って行われる今回の大会では、文字通り事務所の垣根を超えた戦いが行われます。
主催者である「天開司」さんに、にじさんじ甲子園でもおなじみの「椎名唯華」さん、多くのVTuberを交えたゲーム大会で有名なNeo-Porteの「渋谷ハル」さん……そんな中、ホロライブから参戦するのが「博衣こより」さんです。
博衣こよりさんは、パワプロの対人経験が殆ど無い中での参加。今までの1人プレイで勝ちを目指せば良い配信とは違い、本戦に向けて効率的な育成を目指さなければいけない中、博衣こよりさんは難易度の高い秋春夏連覇を達成しました。
◆博衣こよりのパワプロとは
過去に2回配信で栄冠ナインをプレイした博衣こよりさん。始めてプレイした際には「11回裏で6点差を2アウトからひっくり返す」という伝説的な試合を見せ、自身のチャンネルで切り抜き動画も公開しています。
味方がホームランを打っても叫ぶ、相手がホームランを打っても勿論叫ぶ、といった感情的なプレイも特徴的。
もっとも、選手の育成や試合での采配は、しっかり下調べしたうえ熟考して決めており、経験が浅い部分（と持ち前の不憫さ）を着実な努力で補っていくタイプの監督です。
もっとも、ホロライブでは大規模なパワプロ大会などは行われておらず、対人経験はほぼ皆無。今までで最も緊張感のあるプレイの中、博衣こよりさんは運と実力を味方につけ、本番用メンバーになってからは負けなしの快挙を見せます。
毎年恒例のにじさんじ甲子園でも達成者がほとんど居ない偉業。今回は、そんな「春のVTuber甲子園」期待のルーキーとなりそうな博衣こよりさんの配信の見どころを振り返っていきましょう。
◆転生選手を獲得し、順調な出だしでスタート
パワプロには、入学時から即戦力となってくれる「転生OB（実在する野球選手を元にしたキャラ）」が存在します。博衣こよりさんは、現実でもメジャーリーガーとして活躍する「大谷翔平」選手を狙い、岩手県を選択してスタートしました。
残念ながら狙っていた大谷選手は入学しなかったものの、一発で転生OBである「松本裕樹」選手を獲得。大会のルールで新入生は2回しかリセットが出来ないこともあり、このままゲームをスタート。
さすがに1年目は勝ちあがるのは難しいものの、秋には県大会を抜け地区大会まで進む姿を見せます。
さらに、年度が替わる直前の練習試合で中堅校に昇格。入学式にギリギリ間に合い、8人の新入生入学が決まります。
◆2年目からホロライブ高校が大躍進
『パワプロ』の栄冠ナインに置いて、非常に重要な役割を担うピッチャーとキャッチャー。前述した通り、優秀なピッチャーを転生OBで手に入れた博衣こよりさんは、スカウトでキャッチャー獲得を狙います。
序盤はスカウトに行ける範囲も狭い中、運よく有望なキャッチャーを見つけた博衣こよりさんは3度アタック。最終的には水着姿で色仕掛けに走るも、好印象を持ってもらうことは出来ませんでした。
しかし、一度でもスカウトすれば低確率で入学する可能性があると聞き、祈りながら2年目の新入生の姿を見ると……そこにはあのキャッチャーの姿が。
「本当に1年生？」「下手な転生より強い」と言われたこの選手は、抽選の結果「鷹嶺ルイ」選手となり、元転生OBの「宝鐘マリン」選手と共にホロライブ高校を支える柱となります。
さらに6月には、1年生の「白銀ノエル」選手が覚醒し、ステータスが大幅上昇。
頼もしい選手が増え、万全の状態で夏の大会に向かいます。
一回戦、二回戦と順調に勝ち進み……続く三回戦では格上との戦いに。
ですが早速「鷹嶺ルイ」選手も活躍を見せ、勝利をおさめます。
もっともこの先で更なる格上校とぶつかり、夏の大会は準決勝敗退。3年生は卒業し、キャラクリエイトしたホロライブメンバーだけの戦いが始まりました。
ここからホロライブ高校の大躍進がスタート。2桁得点をする余裕の試合も増え、多くの選手に経験を積ませていきます。
『パワプロ』で怖い要員の一つが、自分が操作していない時の自動失点。秋の大会の2戦目では序盤から先制点を入れられ、苦しい中での戦いが続きました。
相手のエラーを誘発出来る「魔物」も無く、決め手に欠ける状況。ですが、6回裏で相手選手がエラーを起こしたことで逆転！ そのままリードを守り切り、「3-5」で勝利を勝ち取りました。
ここを超えると、地区大会や全国大会では危なげない勝利続きに。
この先のために、ベンチの選手にも着実に経験値を積ませつつ、秋に初めての全国1位を勝ち取りました。
続く春の甲子園では、14-4、19-5と圧倒的な点差で勝利続きに。
そんな中迎えた準決勝では、6回まで1-1の睨みあいとなり、久々の油断できない戦いに緊張が走ります。
しかし操作可能タイミングが増える7回から、怒涛の得点チャンスに。センターのエラーもあり、二度のスリーベースヒットを決めたホロライブ高校がリードを奪います。
これ以上の失点を宝鐘マリン選手が許すことも無く、準決勝は5-1で勝利。
続く決勝では10-5と圧倒的な力量差を見せつけ、2度目の全国一位を手にしました。
◆最後の戦いを超え、ホロライブメンバーで無敗の名門校へ
4月に新たな新入生を迎え、いよいよ最後の戦いへ。ここからは「VTuber甲子園」のルール上、負けた時点で育成終了という緊張感の中戦っていきます。
この2年で強くなりすぎてしまい、地区大会でAランクの相手と戦うこともありつつ、今まで育てた選手たちの力と博衣こよりさんの采配で、ホロライブ高校は決勝へ足を進めます。
地区大会も優勝を納め、3年目にして初めて夏の甲子園出場へ。
時を同じくして、学校の評判も一番上の名門校に昇り詰めました。
名門校となって迎えた、初めての夏の甲子園。序盤こそ圧倒的な点差で勝利を収めながらも、決勝に近づくにつれ敵が強力になっていきます。
特に激戦を見せたのが準決勝。自動試合中に一進一退の攻防を見せ、なんと2-2の同点のまま9回を迎えます。
1点でも取られたら厳しいこの場面ですが、育てたピッチャーでしっかりとストライクを取りながら三振ゲッツーで表を抑えることに成功！
1点でも勝利が決まる9回裏では、送りバントも使いながら着実に進塁させ、最後はスクイズで決勝点をもぎ取りました。
アウトを取られながらも着実な1点を目指した、監督の采配が掴んだ勝利です。
続く決勝では戦力Sランクとの戦いに悲鳴を上げたものの、1失点も許すことなく6-0で勝利。夏の甲子園でも初優勝を飾り、秋春夏の3連覇を達成しました。
「春のVTuber甲子園」に反映される育成データはここまで。博衣こよりさんは延長戦として、3年生引退後のホロライブ高校もプレイを続けます。
本番の対人戦を見据えた育成だったのもあり、不敗の伝説は終わってしまいましたが……ドラフト会議では引退した3年生から5人が1位でプロ入りするなど、最後までその威光を発揮していました。
◆戦績だけでは分からないのが『パワプロ』
3年でここまでの戦績を残すのは『パワプロ』をやりこんでいる人でもかなりの難易度。「春のVTuber甲子園」参加者でも他に秋を勝ち抜いた監督はおらず、育成面で言えばかなり優位ですが……それだけでは決まらないのがこのゲームです。
博衣こよりさんが見せてきたように戦力が上の学園に勝つこともあり、加えて本戦では対戦形式も違います。
加えて、戦績以外で見える強さも存在します。豪運で知られるにじさんじの椎名唯華さんは、2年目に優秀なキャッチャーを一発でスカウト成功。
この選手は転生を除けば最高クラスの「キャッチャーA」を有しており、強力なバッテリーで打線をしっかりと抑えにきています。
他にも最後の育成が残っている高校もあり、育成が終わるまで……終わってからも、本番でどのような戦いとなるかは最後まで分かりません。
「春のVTuber甲子園」は、リーグ戦が3月18日～3月23日に開催予定。本戦はトーナメント形式で3月24日に配信されます。
2月1日から博衣こよりさん以外の出場者も、育成配信を実施しています。大会本番にどんな強豪たちが集まるか、ぜひ各校の配信やアーカイブをご覧ください。
UPDATE：選手名の誤りを修正しました
