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255ラウンドに及ぶFinalsを制したリーダー・CLZが振り返るRCの強さとSplit 2への意気込み―VALORANT Challengers Japan 2024 Split 1優勝はFENNEL【インタビュー】

激闘を戦い抜き、再び日本一を手にしたFENNELのリーダー・CLZ選手へのインタビューの模様をお届けします。

ゲーム eスポーツ
左からSyouTa、Derialy、CLZ、Xdll、GON、Euler

ポートメッセなごやにて2024年3月30日・31日に行われた「VALORANT Challengers Japan 2024 Split 1 Playoff Finals」では、FENNELがREJECTをマップスコア3-2で下し優勝。昨年のSplit 1に続き1年ぶり2度目の日本一に輝きました。

一度はREJECTに敗れLower BracketからのチャレンジとなったFENNELでしたが、Lower Bracket FinalではSengoku Gamingにマップスコア3-2で勝利。FENNELはこの2試合を通して合計10マップをプレイし、うち5マップはオーバータイム……255ものラウンドを戦い抜きました。

Sengoku戦ではXdll選手による1v5クラッチが飛び出したほか、REJECT戦の4thマップ:ブリーズでは、ラウンドスコア18-20とプライドのぶつかり合う凄まじい試合展開に。

【FENNEL - REJECT】

1st:バインド 16-18

2nd:サンセット 13-3

3rd:ロータス 14-12

4th:ブローズ 18-20

5th:アイスボックス 13-9

マップスコア3-2

本稿では、激闘を戦い抜き再び日本一を手にしたFENNELのリーダー、CLZ選手へのインタビューの模様をお届けします。

◆前日はSGに負けそうだったが自信をもってプレイできた

――昨日のLower Bracket Finalも5マップにおよぶタフな試合でしたが、今日の試合までにチームでどのような準備や話し合いなどをしてきましたか?

CLZ:昨日の試合もかなりギリギリだったんですが、Sengokuはとても上手いチームでした。なので「Sengokuに負けそうになっていても、自信を失う必要はないよ」という気持ちで挑もうと話していました。

――今日の試合も5マップ中3マップがオーバータイムになるなど、かなりの接戦となりました。REJECTのどのような点に苦しめられましたか?

CLZ:Akame選手を中心に、キル嗅覚やチャンスを掴む力に優れていてレベルが高いので、リスクなく終盤まで進めるのが難しい。そこがREJECTの強みだと感じました。

――REJECTはロータスでネオンをピックするなど、奇抜な構成が特徴的でした。試合のなかでどのように対策していったのでしょうか。

CLZ:奇抜な構成は基本的になにかスクリプトを押し付けてくるために出してくると思うので、最初はどんなことされてもリアクションできるように受け身でスタートしつつ、対策を組み立てていくという試合運びでした。

――CLZ選手はヨル、ハーバー、セージ、ブリーチとさまざまなロールをプレイされていますが、一番楽しいエージェントはなんですか?

CLZ:プレイしていて楽しいのは「ハーバー」ですね。

――逆にあんまり楽しくないのは?

CLZ:「ブリーチ」です(笑)

――最近は、さまざまなマップでブリーチが採用されることが増えましたね。

CLZ:スタン(フォールトライン)が他のスキルと比べものにならないくらい圧倒的に強いので、そういう意味でチームプレイに向いていると思います。

◆Split 2へ向けて「チームとして」強くなる

――Lowerからの勝利で、昨日からオフラインで試合となりましたが、このことがプラス・マイナス、どちらに作用したと思いますか?

CLZ:いやー、正直わからないですね。とにかく疲れていたので(笑) 昨日もホテル戻っても洗濯とかしていたらあんまり眠れなくて、会場着いてから寝てました(笑)

――本当にお疲れ様です。会場にはFENNELの応援ボードなどを掲げているファンも多かったですね。

CLZ:歓声もすごくて、今までのオフラインで経験したことないくらいFENNELファンが多かったと思います。応援ボードもめちゃめちゃ多くて感動しました。今まで見渡して1つ2つあるかな……くらいだったんですが今はどこを見てもあるくらいで本当に嬉しいですね。

――CLZ選手のなかで、今回の試合でMVPを挙げるとするならどのメンバーになりますか?

CLZ:本当にみんな良かったんですが、昨日の試合を含めてXdllかなと思います。

――Split 2はアセンションへの出場権がかかったシーズンとなります。チームをどのように成長させていきたいですか?

CLZ:個人技で取っているラウンドも多く、負けてもおかしくない試合内容が続いて、安心できるような勝ち方をできていません。「チームとして」強くなることを目指していきたいです。

――そういう意味で修正点などはみつかりましたか?

CLZ:全体を通じて、本来コネクションを作れる場面で作れなかったりとか、コールがざわついてしまって聞き取れなくなってしまったりとか、あってはいけないミスもありました。なおさないといけないと思います。

――FENNELのリーダーとして、Split 2への意気込みをお願いします。

CLZ:今はSplit 1で優勝してホッとしています。ですが、ここで慢心していたらまた負けてしまうので、Split 2も優勝、アセンションでの勝利を目指して頑張っていきます。


FENNELに加え、REJECT、Sengoku Gaming、NORTHEPTIONのSplit 1のベスト4チームはSplit 2へのシード出場が決定。開催地が東京であることが明らかになった「Ascensionトーナメント」への出場権をかけて戦います。

《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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