中国の民間シンクタンクであるHurun Research Institute(胡潤研究所)は、世界の新興企業ランキング「Global Unicorn Index 2024」を発表しました。
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miHoYoがOpenAIやSpaceXと肩を並べる大躍進
本ランキングにおけるユニコーン企業とは「未上場」、「2000年代以降の設立」、「評価額10億ドル以上」の条件を満たす企業を指します。
ユニコーン企業を有するのは「アメリカ」、「中国」、「その他の国・地域」に大別でき、全体の半数を有するのはアメリカでSaaS、フィンテック、AIが主要。4分の1は中国で、AI、半導体、新エネルギーが占めているとのことです。
そうしたグローバルなランキングにおいて、『原神』『崩壊:スターレイル』が人気を博すmiHoYoが大きな飛躍を遂げていることが確認されました。評価額が昨年から158億ドル上昇して230億ドルに到達し、91位→12位のジャンプアップを果たしています。
また、miHoYoは過去1年間のユニコーン企業評価額上昇率トップ10においても、OpenAI、SpaceX、ByteDance、Canvaに続く世界第5位と位置付けられています。
ランキングにはファンタジー・スポーツのプラットフォームも
Hurun Research Instituteはゲーム産業(ゲームを本業とする企業)に属するユニコーン企業として27社を分類しており、miHoYoの他には67位に位置情報ゲームで著名なNiantic(評価額90億ドル)がランクイン。83位には、Dream11とHaegin(ともに評価額80億ドル)が名を連ねています。
Dream11は、インドのファンタジー・スポーツのプラットフォームです。ファンタジー・スポーツは、実在するスポーツ選手を任意に組み合わせたチームを想定・作成し、現実の試合における成績をポイント化して総合順位などを競うオンラインスポーツシミュレーションです。一部には参加料を徴収して成績優秀者に賞金として還元される仕組みのものも見られ、ギャンブルのような性質を持つこともあります。
Haeginは2017年に設立された韓国のゲームスタジオで、日本を含む全世界に向けて配信しているモバイルソーシャルゲーム『一緒に遊ぼう(Play Together)』は累計ダウンロード数1億7,000万を突破しました。2023年には伊藤園とコラボし、東京ゲームショウ2023へのブース出展も行っています。成長率がめざましく、前回956位(評価額10億ドル)からの飛躍を遂げました。