バンダイナムコエンターテインメントが送る骨太RPG『テイルズ オブ』シリーズ。2024年で29周年目を迎える本シリーズは、そのタイトル数は外伝も含めるとなんと50を超える長寿タイトル。ですが「『テイルズ オブ』シリーズが気になるけど、あまりの多さでどこから手をつければ良いかわからない」という声も多いはず。
そんな“長寿タイトルあるある問題”を解決に導くべく、本記事では現行ハードで遊べることから手を出しやすい『テイルズ オブ』シリーズをご紹介。
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今回は、2024年2月にPlayStation Plusエクストラおよびプレミアムを対象としたサービス「ゲームカタログ」にも追加され、より遊びやすくなった4タイトルに絞ってお届けします。
世間はGW真っ最中、「連休中だしなんか濃厚なRPGやりたいけど、何をやろう」と迷っている方におすすめな『テイルズ オブ』シリーズを、遊んでみてはいかがでしょうか?
◆ゲームカタログ対象『テイルズ オブ』シリーズは4作品!限られた期間で推しタイトルを見つけ出そう
ゲームカタログ対象になった『テイルズ オブ』タイトルは、『テイルズ オブ シンフォニア』『テイルズ オブ ヴェスペリア』『テイルズ オブ ゼスティリア』、そしてシリーズ最新作『テイルズ オブ アライズ』の計4作品。
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これらは全て元からPS4で遊べるタイトルでしたが、ゲームカタログに追加されたことによりお試しでプレイしやすくなりました。「ちょっと気になるけど買って合わなかったら困るな」ってこと、ありませんか? そんなときにはPS Plusエクストラまたはプレミアムに加入がおすすめ!
加入者限定サービス「ゲームカタログ」は1ヶ月単位から楽しめるため、フルプライスゲームを1本購入するより圧倒的にお安い値段で丸ごと1本をプレイすることができます。試しに少し触れてみて、面白ければフルプライスでドーンと派手に買っちゃう……なんて行動もオツなもの。
実は筆者はその入り方に心当たりしかないタイプで、ゲームカタログがなければハマっていなかったゲームが複数あります。今やサブスクでゲームが丸ごと遊べる、便利な時代になりました。
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さて、そんな超便利サービスでもついに遊べるようになった『テイルズ オブ』シリーズですが、プレイヤーの時間は有限。そしてゲームカタログもサブスクサービスのため、いずれ提供から外れてしまうという時間制限もあります。限られた時間の中、自分に合う『テイルズ オブ』を見つけてシリーズに対する第一印象を最高にしませんか?
そしてその後、タイトルを丸ごと購入してくれれば本記事の存在価値が100点満点のものになります。
◆まずは最新作から!?『テイルズ オブ アライズ』で手堅く入り口をこじ開けよう
さて、最初におすすめしたいのは最新作『テイルズ オブ アライズ』です。シリーズ計50を超えるタイトルの中にはいくつか関係性があるものやナンバリングになっているものも含まれますが、基本的に遊ぶ順番は一切気にしなくてOK。
強いて言うならPS3で発売した『テイルズ オブ エクシリア2』のような明確なナンバリングタイトルは避けてね、というだけです。そのため、とりあえず迷ったら最新作を遊んでおけば間違いありません。
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また、最新作のため長年積み重なったシステムやグラフィック、バトル・アクション性が洗練されており、不便さを感じさせない作りが魅力的です。
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肝心の掴みとなるストーリーは、痛みを感じない男「アルフェン(主人公)」と、触るだけで痛い女「シオン(ヒロイン)」によるボーイ・ミーツ・ガール。『テイルズ オブ』シリーズでは主人公とヒロインの関係性が鍵を握ることも多々ありますが、本作もその内の1本です。
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この2人の関係性を表現すると初心者さんを引き込む意図で書かれた本記事が企画倒れするぐらいにはネタバレになるので避けますが、それぞれ全く違うバックボーンを持つアルフェンとシオンを含めた合計6人と1匹が見せる濃厚ストーリーを一度は見届けてほしい。
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ただ、本作はシリーズの中でもかなり高難易度な方であると筆者は感じました。限られたCP(キュアポイント)という、RPGでよくあるMPを常に管理しながら戦いを進めるシステムに加え、攻撃を避けたり敵の背後を取ったりするなど高いアクション性が求められます。いわゆるレベルを上げて物理で殴れみたいなものが通用しないので、最低難易度でも苦戦を強いられるかも?
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それでも本作を入り口としておすすめする理由はただひとつ、最新作故にグラフィックが超綺麗だから。アクションに自信があって、なおかつ美麗なグラフィック、ボーイ・ミーツ・ガールを求める人には超おすすめな1本です!
◆ストーリー重視派におすすめ!『ヴェスペリア』と『シンフォニア』は沼ること必須の重い展開が特徴
続いて、本当はこのタイトルを進めるために本記事を書いたといっても過言ではないぐらい筆者のお気に入りである『テイルズ オブ ヴェスペリア』と『テイルズ オブ シンフォニア』をご紹介。
シリーズ中でも発売当時から現在まで評価は非常に高く、とくに『ヴェスペリア』主人公のユーリは一定期間ごとに行なわれているシリーズ公式人気投票で1位を取り続けて殿堂入り(1位の取りすぎで投票候補外になること)しています。
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そんな、キャラクターとゲーム性で長らく高い人気を誇るこの2作は、ゲームカタログではどちらもグラフィックが綺麗になったリマスター版で登場。
2008年発売の『ヴェスペリア』に比べて2003年発売の『シンフォニア』はややグラフィックとシステム面で劣るものの、未だ2作ともに全くもって時の流れを感じさせません。
豪華声優陣のボイスで語られるストーリーは意外性の塊。筆者は初見時、とあるシーンがあまりにも衝撃的すぎて一晩中頭を抱えた結果、逆によく眠れました。心に刻まれる名言も多く、一度プレイすると忘れられない作品でしょう。
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プレイする順番ですが、快適性を考えると『ヴェスペリア』からがおすすめ。とくに、シリーズ中でも大人気を集めるユーリはいわゆるダークヒーローの一面を持ち合わせたシリーズ初の成人主人公。その上、物語スタート時より人格が形成されきっているため、パーティメンバーの中ではむしろ一歩引いたポジションを取っています。
そんな彼が物語を通して見せる本当の成長とは一体何なのか?そこに気付いたときには、完全に沼にハマっているはず。
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そうしてそのハマった沼の後に『シンフォニア』をプレイすると、爽やかで可愛らしいパッケージビジュアルと裏腹にあまりにも重いストーリーで心がズタズタに。話重めのJRPG、取り入れてみませんか?
今だからこそ遊べるリマスター版2作が織りなすこのコンボ、達成した頃にはもうシリーズファンになっていることでしょう。もちろん順番が逆でも同じような沼に引き込まれますよ!
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また、バトル面はどちらも前述の『アライズ』と基本的には変わらず、コマンド入力で技を出すアクションRPGとなっています。しかし、こちら2作の方が難易度的には圧倒的に楽です。
連続で技を出して敵をコンボで攻撃できるともう爽快! 最初は上手くできなくても次第に上達していけるバトル性となっているので、キャラや声優、ストーリーが気になって興味があるという方には激しくおすすめしたい2本です。
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『テイルズ オブ』シリーズといえば豪華声優陣や主題歌、アニメーションムービーが特徴的ですが、あまり普段はゲームをコアに遊ばないけど好きな声優が居るから興味がある、などといった方でも入りやすく遊びやすいタイトルに仕上がっています。
◆『テイルズ オブ ゼスティリア』ってよく聞くけど、実際どうなの?
最後の紹介となるのが『テイルズ オブ ゼスティリア』。本作は良くも悪くも話題となった1本のため、他の『テイルズ オブ』はあまり知らないけど、『ゼスティリア』だけは知っているという人も多いのではないでしょうか。発売から9年が経過する今なお厳しい意見が見られる1本ですが、食わず嫌いはもったいないと思うので改めてご紹介。
人間と天族という、種族が異なる少年少女たちが繰り広げるのは熱い種族の壁を超えていくストーリー……と思いきや、実は薄暗い!? その真相はご自身の目で確かめてみてください。
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そんな本作のバトル面はかなり難あり。戦闘は画面転換が入らないシームレスバトルですが、これが起因してバトルの快適性が損なわれています。また、フィールドには岩や木、ときには扉といった障害物が多いのですが、これがまたシームレスとの相性が悪く、最大の敵はカメラワークといっても過言ではないぐらい視認性が悪くなることも。
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さらに、本作には独自要素として「神依化」という、物語でもバトル面でも鍵を握るキャラクター同士の合体強化システムがあります。「合体!?かっこよくて強そう」となりませんか? そう、実際に強いし神々しくてカッケェ、画面映えする良いシステムです。
しかし、合体すると人数が物理的に減るので、ストーリーで感じられる仲間との絆、ワチャワチャ感も減少してしまうのが悩みどころ。その上、「神依化はとにかく強いので脳死で神依化しておけばOK」となり、戦術面でもワンパターン化しがち。せっかくの目玉要素がバトルの面白みを削いでしまう要因になっているのは、少々もったいないと感じます。
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そんな少々難のある本作を、それでもなぜおすすめするか。それは、本作と世界観を共有し、かつ同じキャラクターが主要人物として登場する『テイルズ オブ ベルセリア』がハッキリ言って超名作だから!
こちらはゲームカタログ対象タイトルではないため詳しくは触れませんが、ゲームカタログで『ゼスティリア』に触れた後、手始めに『ベルセリア』を購入するのがおすすめです。
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『ベルセリア』は『ゼスティリア』を遊んでいるとより楽しめるけど未プレイでも問題なく遊べるという1本に仕上がっていますが、やっぱり踏まえていた方が両作とも面白みが増します。巷ではたびたび、「『ベルセリア』は遊びたいけど、評判が芳しくない『ゼスティリア』から買うのは勇気がいる」という意見もよく見ます。そんな問題を解決してくれる今回のゲームカタログで、ぜひその一歩を踏み出してみてください。
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それにしても、いくら紹介したところで個人的には「シリーズどれも名作だから、悩んでる暇があれば全部買え!」というのが本音ではありますが……現行ハードであるニンテンドースイッチ/PS5で遊べる『テイルズ オブ』シリーズは僅か5本のみ。
その内4本がゲームカタログ対象になったものの、今から遊ぶにはPS3や3DSが必要などと旧ハードを用意するところから始まるため、ややハードルが高め。せっかくの名作揃いのシリーズ、早くどのタイトルも気軽に遊べるようになることを願っています。
『テイルズ オブ』シリーズ4作品は、PlayStation Plus エクストラおよびプレミアムを対象としたサービス「ゲームカタログ」にて遊び放題。さらに『アライズ』はXbox Japanのサブスクサービス「Game Pass」でも遊べます。連休中はプレイしやすい環境で『テイルズ オブ』シリーズに触れてみてはいかがでしょうか?