1990年に1作目『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』が発売されて以来、34年にわたって活躍を続けてきた『ファイアーエムブレム』シリーズ(以下、FE)。展開が長く空くこともなく、定期的に作品を重ねたため、今や世代を超えて愛されています。
その勢いはゲーム作品のプレイだけに留まりません。プレイ次第で育成や戦略も大きく変わるため、プレイヤー同士で互いの経験談を交わし合うこともあり、そうした光景はSNSなどでもよく見かけます。
X上では、5月31日から6月1日(記事執筆時点)にかけ、「#初FEの失敗談」というハッシュタグで盛り上がっており、『FE』経験者なら思わず「あるある」と頷いてしまう出来事が飛び交っています。そこで本記事では『FE』ファンが語る失敗の数々を、一部ではありますが詳しく紹介します。
■『FE』ならではのシステムに躓いて失敗
『FE』が出た当時は、シミュレーションRPGというジャンルが根付いておらず、そのため特徴的なゲームシステムの理解が浅く、それが原因で失敗した報告も相次いでいます。
例えば、近年の作品ではシステム設定で変更可能になりましたが、かつての『FE』はHPがゼロになったユニットは死亡し、基本的に復活もできない仕様でした。この仕様にやられてしまった人も多く、「復活できると思って突っ込んだらやられた」「大量ロストで詰み」といった失敗談が上がっています。
具体的な戦況報告もあり、「暗黒竜(紋章の謎の方)の時は、5章でマルスとドーガだけ」「『封印の剣』の「見果てぬ夢」で、残りメンバーひと桁(もちろん詰んだ)」「烈火の剣で仲間殺しまくってしまい、最終的に仲間が3~4人」など、過酷な戦場を想像させる声が後を絶ちません。
特徴的なシステムといえば、戦闘中の「会話」で仲間になる要素も外せません。これも当時珍しかったシステムなので、仲間にできる可能性に気づかなかった人も。「ナバールを斬った」「話しかけたら仲間になるなんて知らずに、オール無視した」など、結果的に硬派なプレイになった模様です。
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また、村が盗賊に襲われるシステムの影響で、「村崩壊」「チキンプレイ過ぎて盗賊に間に合わず、宝を逃す&村が滅ぼされる」といった惨劇を招いたケースも。惨劇という意味では、「デビルアクスを使って死亡」も、ユニークなシステムの被害者と言えそうです。
「クラスチェンジ」も今となってはお馴染みですが、LV20になってから行うのがベストという作品も多くありました。しかし、「レベル10で即CCさせてた」「タイミングわからなくて、18でクラスチェンジしてしまった」と、成長の機会を自ら失った人の声も。
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『FE』シリーズの多くは武器に耐久度があり、0になると使えなくなります(例外もあり)。それは、店売りの汎用品でも伝説級の武器でも変わりません。そのため、序盤では貴重な「銀の槍」や「レイピア」を遠慮なく使い切ったり、貴重な魔法を雑魚相手に食らわせ、後になってから悔やんだ人も多いようです。「神器が終章前に壊れた」という呟きは、短いながら実にパワフルな失敗談です。